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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

「ミス・サイゴン」

ロンドン最後の夜。

今日は「ミス・サイゴン」の当日チケットを取り、観に行きました。

この作品は、ミュージカル「レ・ミゼラブル」を製作したクロード・ミシェル・シェーンベルクとブーブリルのコンビの超大作として、ロンドンでは開幕前から話題が沸騰し、1989年にウエスト・エンドで開幕しました。

約10年間という開催期間に非常に高い評価を受けたものの惜しまれて終演。

ですが、2014年5月から、初演25周年を記念して再びロンドンのウエストエンドで再演されるようになったのです。

もともとロングランで高い評価を受けていたミュージカル。

僕も観てみたかったのですが、今回願いが叶いました。

サイゴン_1

サイゴン_2

サイゴン_3

サイゴン_4

サイゴン_5

恋人を思う心。子供を思う心。アメリカンドリームを追う経営者の気持ち。さらにイギリス人の、ベトナム戦争に突入し迷走したアメリカ人に対する気持ちを代弁しているようで、ストーリー全てに至って感情移入できるものでした。

開演数分後に舞台にのめり込むように魅入ってしまい、細部に至るまで、物語の作りは素晴らしかったです。

ベトナム戦争中の米軍兵士とベトナム女性の悲しい恋愛について置き換えていますが、こちらはもともと、長崎を舞台に、没落藩士令嬢の蝶々さんとアメリカ海軍士官ピンカートンとの恋愛の悲劇を描いたプッチーニのオペラ「蝶々夫人」をモデルにしています。

オペラやミュージカルをはじめとした近代舞台芸術は人間の生み出した最も高度な文化の一つですね。


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