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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ドミンゴがタクトを振った「ロミオとジュリエット」

ニューヨーク到着後ラゲージをひとまずホテルの部屋に置くのももどかしく、METに向かいました。昨夜は三大テノール歌手として名高いプラシド•ドミンゴがタクトを振るオペラ「ロミオとジュリエット」の最終日の公演があったのです。

このチケットは昨年の11月か12月頃確か購入したのですが、まさかこんな気持ちでこの日を迎えることになるとは、思っていませんでした。日本がこんな状況下での渡米だと想像もしていませんでしたので、複雑な心境でしたよ。

久しぶりに来たMET。

開演時間が迫っていたので、空港を走り出るように出てきたのですが、会場についたのは開演のわずか5分前。

舞台開演直前に滑り込むことができました。

メトの左右のシャガールの壁画も健在です。

シャガールとオペラハウスいえば、パリのオペラ座の天井画があまりにも有名ですが、こちらの絵も素晴らしいですよね。

シャガールは僕が最も好きな画家の一人。

ニースのシャガール美術館のブログでもこのことはふれましたよね。

約1年ぶりにこの二つの絵を観たのですが、不覚にも涙が出そうになり、心が洗われました。

震災の影響で感情が過敏になっているのかもしれません。

歌劇「ロミオとジュリエット」は、シェークスピアの原作「ロミオとジュリエット」のほぼそのままのストーリーといってもいいのですが、窓辺の下でロミオがジュリエットに歌を歌うシーンの演出は素晴らしかったです。

最終日でしたので、舞台の完成度も高く、出演者もリラックスしていたようです。

昨年ドミンゴが来日した際に、腹痛のため急遽帰国して手術を受けたと聞いていたのですが、高齢にも関わらず、元気に復帰したようで安心しました。

観客は皆、満足そうに帰宅してゆきました。

僕にとっては色々な意味で記憶に残るオペラの公演でしたよ。


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