久しぶりの音楽ブログです。
以前にも書きましたが、7月にロシアに初めて行くことになりました。
ロシアの作曲家と言えば、チャイコフスキー、ラフマニノフ、イッポリートフ=イワーノフ、リャードフ、アレンスキー、グラズノフ、スクリャービン、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ミリイ・バラキレフ、ツェーザリ・キュイ、モデスト・ムソルグスキー、アレクサンドル・ボロディン、ニコライ・リムスキー=コルサコフ
ちょっと思い出すだけで、このぐらい。演奏家や指揮者も含めると、本当に沢山。
これほどまでに素晴らしい音楽が完成するのは、ロシアの気候と国民性なのでしょうか。
そんな素晴らしい音楽と作曲家、バレエなどを産み出したロシアに一度行ってみたいと思っていましたが、思いがけず今回その夢が叶うことになりました。
フラーレン学会が、音楽の聖地サンクトペテルブルグで開催されるというのです。
サンクトペテルブルグ(元レニングラード・ペトログラード)には、音楽の歴史を語る上で外せない名所がいくつもあり、著名な音楽家のエピソードが街に溢れているのだそうです。
この街を訪れるということは、クラシックファンにとってはいわば「メッカへの巡礼」とも言えるのではないでしょうか。
そして、その名所のひとつにロシア屈指のオペラ劇場である、元キーロフ歌劇場・現マリインスキー劇場があります。元々は、あのエカテリーナ二世の勅令により、オペラとバレエ専用の劇場として開設された帝室劇場です。
また詳しくは、現地に実際行ってからこのブログでもご紹介したいと思いますが、僕は今回の出張が決まったときに、
「何の演目でもいいからこの劇場でオペラを観たい!」
・・・ とまずそのことが頭に浮かびました。
今回はもちろん「出張」でそのための準備もちゃんとしているのですが(笑)、出張を御一緒させて頂く研究者仲間も、無類のオペラ好き・クラシック好きとあって、滞在中の夜に当地で開催されるオペラやバレエ、コンサートに行くのを楽しみにしていました。
僕もあれこれ調べていたら、ワーグナーの超大作オペラである、ニーベルングの四部作(正確には三部作+序夜ですが)公演がこの時期にちょうどマリインスキー劇場であるではないですか。
しかも僕が滞在する日には、ニーベルングの指輪の最終章である「神々の黄昏」が観られるのです。
同行される方もすぐ見つけられたようで、早速手配してくださりました。
バイクの教習場通いがひと段落ついたので、僕も昨日から「ニーベルングの指輪」の復習を始めましたよ(笑)。
ニーベルングの指輪は、言わずと知れたワーグナーの超大作オペラです。
ラインの黄金
ワルキューレ
ジークフリート
神々の黄昏
の四部作。数多くの示導動機(ライトモティーフ・聞き手をある意味対象に導いてくれる旋律)と、3世代にわたる登場人物の複雑に絡み合ったストーリー。
観るたびに発見がありますが、本当に奥が深いのです。
総演奏時間は15時間を超え、通常、演奏日数も4夜かけて行われます。
全曲の初演は、1876年。ドイツ南部 バイエルン州の片田舎にある「バルロイト祝祭劇場」で行われたのだそうです。
この演奏を、ダニエル・バレンボイム指揮で、しかもこの四部作の初演が行われたバイロイト祝祭劇場で録画した、DVDに解説書。さらに全ての歌誌の日本語対訳の載っている本が販売されているのを今回初めて知りました。
小学館の
「魅惑のオペラ特別版1−4巻」
です。
ワーグナーが生涯をかけて作り上げた、壮大な音の宇宙と神話世界観
これがわずか2万円の出費で永遠に楽しめるのですから、良い時代になりましたよね。
僕もロシアの本公演までに何回聴けるかわかりませんが、がんばって毎晩オペラを聴きながら勉強します。