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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

COVID-19 新型コロナウイルス㉔ 首都閉鎖と地方分権 

週末から僕のところにも友人知人よりメールがいくつか来ました。

言葉の運びは多少違えど、今日以降政府が緊急事態宣言を出し、東京23区はロックダウンするという内容です。

僕自身は首都閉鎖の決断に懐疑的です。

特に東京23区の住民は、実家や元の出身地が23区外の方が多いですよね。

皆命や家族、生活を守るために必死ですから、ロックダウンを聞いた瞬間住居を離れ、よく知り尽くしている自分の故郷へ向かう人が続出することでしょう。

しかも在宅勤務や失業も珍しくなくなり、いくら政府が規制を敷いたところで、仕事もなく家賃も払えないから引っ越しをせざるを得ないのだ、と言われてしまえば、それを止める手立てを何か持ち合わせているのでしょうか?

住民票も移され、都は税収入も激減する。

 

医学的には、感染源としてのウイルスを、大量人口移動により、地方に移動させてしまうという、さらに最悪の結末も考えられます。

別荘に「疎開」する方々も出てくることを考えれば、すでに大移動はある程度起きています。

自ら考えて、責任を持った行動をとることで対応させてもらいたい。

この点に関しては、政府の英断を待ちたいですね。

閑話休題

ピンチは最高の好機とも言います。

これは、考えようによっては、地方分権へむかう、絶好の機会なのかもしれません。

三密を避けるって、三密を東京に作り上げたのは、他でもない日本政府なのです。

国民をとことん働かせて、でも広い部屋や通勤の自由は与えずに、その三密で日本経済は発展してきたのです。

金融に勤める僕の知人には、グローバル化により、会社と同じPCや電話も自宅に持ち込まれ、内線も普通にかかってくると言います。

テレフォンカンファレンスやビデオカンファレンスももはや常識です。

僕はオランダの企業と医療機器開発をした事がありますが、ネット会議で全く問題ありませんでした。

講義や授業も、リアルタイムのネット放映に切り替えることでほぼ同じ学びが与えられることもわかってきました。

何よりも、インターネットによる消費はかつてないぐらいの黒字を叩き出しています。

東京に住み続けて、高い都民税を払う意味があるのかと、考えますよね。

故郷を離れ、東京で就職または会社を興し身を粉にして働き、家賃、生活費、教育費、社会保険、法人税、都民税、固定資産税・・と、都民となった人々があらゆるお金を納めてきたから、今の東京都がある。都知事や政治家の動きを見て、ならばどうせお金を落とすのなら、東京ではなく、故郷にお金を落とす方が良いではないかと考える人が出てきてもおかしくないですし、これまで当たり前だった東京の気密性高い狭い、でも家賃が法外に高い住居に住んで、満員電車に乗って通勤し、夜繁華街で飲んだりゲームしたりパチンコしたりしてガス抜きする。

そういう生活が、これを機に一気になくなるかもしれない。

人に会うということができないと、人間関係は希薄化してしまうとは思いますが、この時期は致し方ないですよね。

こちらは2019年04月に夜桜を訪れた際のブログから。

花見_5

https://takahirofujimoto.com/blog/blog/diary/post_24138/

東京の桜はとても美しいです。

こんな時だからこそ昨年の夜桜を思い出して頑張ろう。


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