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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 オーストリア編

■2013年12月ウィーン~パリ滞在① 2014年初めの学会 ジルベスタ―コンサート 歌劇「こうもり」 オーストリアへ

おはようございます。

今日は1月21日(火)。クリニックFの診療日です。

フランス・パリで毎年開催される欧州系アンチエイジング学会 IMCAS Paris開催まであと10日を切りました。

お知らせにあったエッフェル塔の写真がとてもかわいらしかったのでアップしますね。

この学会参加のため、クリニックFの今月の診療は29日までとなります。

僕は29日深夜便でパリに飛び、学会で勉強や欧州企業との打合せ、雑誌取材、ドクター訪問などの仕事をして、2月4日の朝に帰る予定です。

外来の再開は節分明けた2月4日よりとなりますので、よろしくお願いいたします。

さて、ちょっと間隔があいてしまいましたが、年末31日に出発したウィーン~パリ滞在記をアップしていこうと思います。

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クリニックFの年末診療を終えた翌日。2013年12月31日大晦日。

成田よりオーストリア航空にて、ウィーンへ向かいました。

日本時間の新年は機内で迎えました。

こちら機内で出た年越しそば。

山脈を越えて

飛行時間12時間をかけて、時差8時間遅れのウィーンへ到着です。

ちょうどこの辺りで日本時間の新年を迎えました。

到着地、ウィーンは曇り空。

新年まであと7時間ほどあります。

ウィーンの場合、空港から街中へのアクセスは鉄道が便利です。わずか17分。

ホテルに荷物を置き、街に出ます。

街中はジルベスター(大晦日)の賑わい。

今回僕は長年の夢であった国立歌劇場にてジルベスタ―コンサートのチケットを取っていました。

演目は「こうもり」。

ウィンナ・オペレッタの中でも最高峰とされる作品は、ヨハン・シュトラウス2世特有の優雅なウィンナ・ワルツで、とても明るい気分になります。

物語が大晦日の晩の出来事を題材にしていることから、ウィーンをはじめドイツ語圏の国々の歌劇場では大晦日恒例の出し物となっています。

特に写真のウィーン国立歌劇場では、毎年年末年始に公演が組まれており、大晦日の国立歌劇場の「こうもり」と年始のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートがウィーンでの恒例行事なのです。

国立歌劇場はこの通り満席です。

素晴らしい夜の始まりです。


キヤノン プロ用フィルムカメラ F-1

おはようございます。

今日は連休明けの1月14日。

クリニックFの診療日です。

今日も朝から外来に、書類作り、原稿書き、その他忙しくやっています。

年末からのウィーンの出張についてブログを書きたいのですがなかなかスタートできず。

今日はカメラの話題です。

ウィーンの街を歩いていたら、キヤノン初のプロ用一眼レフカメラシステムF-1が店頭に並んでいました。

1970年代の憧れのカメラでしたよね。

この後、僕の記憶が正しければ、AF-1 A-1 NewFー1とモデルチェンジしたのです。

僕は小学生の時から機械いじりが好きでしたが、中でもオーディオとカメラにはとても興味がありました。

あの機械のメカニカルな質感が、車やオートバイを手にする前には、まさに男の子心を満たしてくれたのですよね。

特に数多くのカタログを集め、スペック表を比較し、最高性能を持った機種探しをするのが趣味でした。

小学生の時父の大切にしていたペンタックスの一眼レフを、何とか説得して借り出したのに、落とし、プリズムを割ってお釈迦にしたという苦い思い出もあります。

レーザーは、人類史上で最も大きな発明の一つ。

光学系、電子工学、機器の集大成だと思ってレーザー医療を仕事にしていますが、中でも好きなのはレーザー機器の性能比較。

それこそ昔のカタログ比較のように、スペック表を並べて数字を比較するのが好きなのです。

ちなみにこちらの写真は、米国をはじめとした世界のレーザー医師用の治療機器スペック比較雑誌です。

1ページ30台ぐらいのレーザー機器がスペック別に載っていますが、20枚前後。

合計600台ぐらいの機器の比較がありますので、分量あります。

日本に入っているものは、これらの機器のうち15%ぐらいでしょうか?

レーザー機器選びって、やはり男の子の遊びの延長なんでしょうね(笑)。

話をカメラに戻しますが、ウィーンにいたときは、フィルムカメラは使い道がほぼないからなと思ってあきらめましたが、フィルムカメラが欲しい理由を一つ思いつきました。

航空機の離着陸時に電子機器の使用は止められますが、フィルムカメラなら大丈夫なのですかね?

専門の方がいらっしゃったら教えてください。


◆2013年8月ヨーロッパ出張⑮ ザルツブルグへ

シュタルンベルク湖畔のベルク城からは、一路、高速でオーストリアは音楽の都ザルツブルグへ。

この時期のドイツは、車のルーフに船、リアに自転車やオートバイを乗せた車が多く走っています。

夏のバカンスを楽しんでいますね。

2時間ぐらい走ったでしょうか?

ミュンヘンからザルツブルグへ行く途中、キムゼー湖の横を通過しました。

こちらの湖に浮かぶ島に、ルートヴィッヒ2世が作り上げた3つの城のうちの一つ、ヘレンキムゼー城があるのです。

ところが高速道路を下りたのちが大渋滞。

やむなくこの城への訪問は諦めました。

そのまま高速道路に乗り、オーストリアへ。

ザルツブルグに入るトンネルの前にやってきました。

トンネルを超えるとザルツブルグの街へ。

すぐ左手にはサウンドオブミュージックでも出てきた馬洗い広場ですね。

近くのパーキングに車を停めて、街を歩きます。

町の中心を南から北に流れる清流ザルツァッハ川。

モーツァルト広場を過ぎて、大聖堂へ。

こちらも荘厳で美しいですね。

ザルツブルグのブログはまだまだ続きます。

 


◆2013年8月ヨーロッパ出張⑬ ブレゲンツ音楽祭 モーツァルト「魔笛」

おはようございます。

今日8月30日(金)は、クリニックFの開院日です。

休診日の昨日はいつも通り工学部の研究室に顔を出して、RF(ラジオ波)の生体に関する研究をしてゆくための打ち合せ、その後は教授や学生さんたちと暑気払いで飲んできました。

こうした世代を超えた人たちと飲むことは、持てるようでなかなか持てない機会ですね。いろいろと刺激を頂きましたよ。

明日土曜日からは再び欧州出張に行ってきます。今回は前回の出張から帰国後日本の滞在が10日余りしかありませんでしたので、欧州と日本どちらの時差に合わせるべきか迷いましたが、ちょうど仕事も溜まっていて物理的に夜もたいして寝られませんでしたので、漸く欧州に時間を合わせることにしました。

現地でまた訪れる国が増えるかもしれませんが、現在ではドイツとイタリアに滞在する予定です。

9月10日に帰国しますので、クリニックFの外来は11日からとなります。

さて、僕のブログは先週滞在したオーストリアはブレゲンツの音楽祭についてです。

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スイスからブレゲンツに移動すると、ブレゲンツは音楽祭一色です。

こちらの街は、見ての通り湖畔の美しい街。

教会もあります。

今回この地にやってきたのは、湖上音楽祭を楽しむためでした。

湖の上に建てられた舞台。

2年に1度立て替えが行われ、次の演題に向けてセットもがらりと変わります。

2013年~14年はモーツァルトのオペラ「魔笛」が演題に選ばれています。

魔笛はドイツ圏に住む文化人達が、子弟のオペラデビューに最も最適だと考えている題目なのだそうです。

ちょうど新しく発売されたばかりのメルセデスEクラスのAMGが会場に展示されていました。

湖畔を眺めながら席に着きます。

今年の舞台はこちらです。

魔笛はモーツァルト最後の作品のひとつ。

フリーメイソンの秘密にこだわった作りがなされているので3の数字が頻出します。

こちらの舞台に建っている3人の怪獣。

そしてその下には舞台となる亀の甲羅。

今回は舞台設営に9億円かかったのだそうです。

ゆっくりと沈んでゆく夕日。

いよいよ日が落ちると、序曲が始まります。

夜の女王の娘であるタミーナが、当初は悪役の扱いであるザラストロにさらわれるところが描写されます。

実際に声楽は、船に乗った主人公の王子タミーノが大きな蛇に襲われるシーンからスタートしますが、これも舞台装置がよく考えられていて楽しめました。

通常魔笛は途中で休憩が入るのですが、この人数ですので休憩はなし。

日が沈んだ後は舞台となった湖を上手く利用して話が進んでいくのですが、最後は皆スタンディングオべーションで応えましたよ。

これ以上豪華に出来ないのではないかと思われる舞台装置のもと、夜の女王のアリアやザラストロのアリアを聴き、非常に感動しました。

ちょっと残念だったのは、舞台全般のマイクの使用。

まあこれだけ大きな舞台ですとそれも止むを得ないことと思う一方で、役者の生の声を聞きたいと思ってしまうのがオペラファンなのですよね(笑)。

日没の20時近くから舞台が始まりますが、夜も更けて12時近くです。

今年最も楽しみにしていたイヴェントの一つ。

すばらしい体験でした。


■21st EADV Congress in Prague ‘Skin is Vital’⑭ 欧州古城ホテルにて会食 Castle hotel どうしたら英語が話せるのか?

おはようございます。

今日10月13日(土)はクリニックFの診療日です。

昨晩も診療後ずっと工学部博士論文を執筆していましたが、ここに来てなんとか概略が見えてきた感があり、少し安心しています。

レーザー医療を専門とする上では、レーザー工学との関係を切ることが出来ません。

僕は2000年に医学系博士課程に、2010年に工学系博士課程に進学したのですが、この10年間アカデミックな領域におけるIT技術の変化には、目を見張るものがありますね。

二つ目の博士論文ということで、初稿ではない“慣れ”があるというのもあるのでしょうが、10年前は発表のためのプレゼンテーションを作るのも、文章を打つのも、文献を検索するのも今より数倍時間のかかる大変な作業でした。

実体経済には周期がありますので、不況の時はそこでじたばたせず、空いた時間を使って勉強したり資格を取ったりして、自分の専門性や価値を高めることに時間を費やすべきだというのが僕の持論なのですが、勉強以外にも学んだことは多く、本当に良い時期に社会人大学院に進学したと思っています。

何よりも定期的に学術的なディスカッションすることで、発想が豊かになります。

二つ目の博士課程をまだ修了した訳ではないので、今後も気を抜かずに残りの大学院学生と臨床医との二重生活を、もうしばらく頑張ろうと思いますが、社会人になってからの大学院進学、お勧めします。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先月訪れたヨーロッパブログの続きです。

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湖を散策した後、小高い山に登ります。

こちら、ローマ時代の城壁を生かした古城を利用したレストラン&ホテルに到着しました。

かなり急な石畳の坂を登ります。

入口。

入口をくぐると

こちらがこのホテルの入口です。

パンテック社長のクリストフ博士と、チューリッヒより車で同行してくれたゴーシュダッド博士。

三人で会食をしながら新たなレーザー機器についてのビジネスミーティングをしました。

出てきた料理はこの通り、オーストリア風?

こちらは鹿の肉でした。

最後に出てきたチョコレートプレートの配列も僕の好みでしたね。

ざっと、2時間の会食ミーティング。ヨーロッパでは3~4時間くらいかけて食事をすることも多いですから、割と今回はてきぱき(?)終わったほうでしょうか(笑)。

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僕はよく患者さんや同業者から、

どうしたら英語を話せる様になるのですか?

と聞かれることがあるのですが、僕自身はそんなに英語が上手いほうではないと思っています。もっと上手くなりたいと、毎日思っています(笑)。

でもそんな僕でも会話はきちんと成り立ちますし、ストレートな言い方で良い分、日本語よりも英語のほうが意思疎通がうまくいく時も少なくありません。

多分、海外で英語を話すのに必要なこと、英語を話そうと思うときに便利なことは、実は英語の語彙や発音、知識ではなくて、特定の分野の専門知識なのだと思います。

僕の場合は、それが医療やレーザー、機器に関することになるわけですが、話す相手もこういった分野の専門家になりますので、お互いに専門の話に関しては、相手が言わんとしていることがよく理解できます。また共通のワードも多い。

そして専門家である以上、ひとつひとつのトピックに対し、自分なりの意見があります。

この「意見がある」ということが海外では特に大事で、それが正しくても間違っていてもいいから「自分はこう思うけれど、あなたはどう思いますか?」というふうに「会話を楽しむ努力をする」必要があることをよく感じます。

ですので、これは言い方を変えると、もし

「自分には専門分野がないのにどうしたらいいのだろう?」

という場合には、好きなもの、興味のあるもの、得意なもので、自分なりに意見があるものをしっかりと持ち、それを自分のプロファイルとしてアピールしていけばいいのでしょうね

英語の知識は、本当に中学生レベルで十分。

関係代名詞や仮定法を会話で使うことなんて滅多にありません。

とはいえ、どんな言語もそうでしょうが、最低限2000語ぐらいの単語はどうしても覚えないといけませんよね。

日本人として生活するために、小学校で1006字の教育漢字を。

さらに、公用文を読むために必要な常用漢字(1945字)を学ぶのと一緒です。

特定の分野の話題については、さらにこの2000語以外の専門用語が必要となります。

ただ、専門用語はほぼ共通なので、ドイツ語圏の人とでもフランス語圏の人とでも、ロシア語圏の人とでも、たとえどちらかの英語が片言の英語であっても十分に楽しく会話が出来るのです。

僕も考えてみれば、レーザー機器の話、医療の話以外には、オペラやオーケストラの話、世界史の話、日本の文化の話、過去に行った都市の地理の話、ゴルフやスキーの話、ワインの話ぐらいしかしないですかね(笑)。

映画や絵の場合は、題目が違ったり読み方が違ったりして話が通じないこともあるんですが、オペラや音楽の場合もう少し通じやすい気がします。

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話を戻しましょう。

会食で伺ったこのレストラン、丘の上にありますので、見晴らしが素晴らしかったです。

最後にレストランの人が、古城内を案内してくれました。

興味深かったのが地下にあったこのワイン蔵。

かなり古い城壁を利用しています。

一部はローマの時代からあるのだとか。

こうして埃にまみれた何年も保管されているワインが、食事に出されるのですね。

良い経験になりました。

ちなみに今回のレストランは、こちらです。

行かれる機会がありましたら是非。

 


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