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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:カナダ編

ウィスラーの日本料理屋

今は世界的な日本食のブームだとよく言われていますが、ウィスラーにもいくつか日本料理店がありました。

今回の滞在中に行ったお店は、この「ZEN WHISTLER」というお店。

寿司ロールがおいしかったですよ。

こちらは現地のビールです。

右から二番目のビールはなんとハチミツ入り。飲む前は、その組み合わせはどうなのか!?と思いましたが、意外と美味しく、ちょっと甘くてとても気に入りました。

ビールとハチミツって合うんですね。


米国レーザー市場の現状

ところで、今年のコントロバーシーは毎年必ず顔を合わせるドクターがほんの数名しかおらず、その少なさに驚いてしまいました。

米国ではなく、カナダしかもウィスラーで学会があったこともあるのでしょうか?

確かにボストンやNYなどの米国東海岸からウィスラーまでは直行便がないため、飛行機の待ち時間や、バンクーバーからの移動を考えると、ほぼ10時間ぐらい移動時間にかかるようですから、クリニックを空けて来る事を考えると、往復で前後2日は見なければなりません。

不労所得ならぬ“常労所得”で生活している開業医にとって、これは痛いですよね。

「行きたいけど今年は行けないんだよね」

と、何人か知合いからもメールをもらいました。

また、特に昨年から今年にかけては、米国でも、サブプライムローンの影響は深刻なのだそうです。後は、サーチャージもほんとに高いですしね。

技術進化が早く、高額でハイテクなレーザー機器を毎年のように扱わなければならないレーザー企業の売り上げにも相当影響が出ているようです。

米国の場合、2000年から2005年にかけて、レーザー専門医以外のGP(総合医)などの医師達が「メディカルスパ」を開くことによってこの分野に多く参入してきました。

しかしながら、専門医でないと扱いきれないのがレーザーという機械です。使いこなすには想像以上に技術も経験も必要なのです。新しく参入してきたドクターによるクリニックでは火傷などのトラブルも多く、患者が訴訟を起こし医師を訴える案件も多く出てきました。

これは、規模は違えど日本と同じ現象がアメリカで起きていたと言っていいでしょう。

結局、

最新の治療を行うためには、ほぼ一年おきに高額なレーザー機器を購入しつづけなければならない。

高い専門性を持った最新の医学と工学の知識を、国内外で常に勉強しながら仕入れなければならない。

これらを考えると、レーザークリニック・・・しかも一流のレーザークリニックを作る場合、収支のバランス、投資に対するリターンという視点で言えば決してこれは「儲かる」ビジネスではなく、その割にリスクは決して低くないし手間もかかる。

好きでないと続けることは不可能なのです。

「ビジネスとして旨みがある」と安易に考えて参入してしまうと、結局苦労し挫折していくことになってしまうんですよね。

レーザー医療分野特有の事情から、ここ数年でまたレーザー専門家回帰の流れができつつあります。

売れ筋のレーザー機器も玄人好みの機器が売れるという状況に変化しているようです。

玉石混交だったこの数年間から、それらが淘汰され本物だけが生き残っていく時代へと、ちょうどこのレーザー医療業界が変化していっているのだな、と海外を回りながら今年は特にそれをひしひしと身をもって感じますね。


コントロバーシー初日

十分な休息をとれないまま、初日に備えました。

コントロバーシーは朝7時からスケジュールが始まるのです。

会場に行ってみると、お医者さんでぎっしりです。

初日の演題は、

「フラクショナルレーザー。どの機種を買うべきか? またその理由は?」

「侵襲製のリサーフェシング(肌の入れ替え)機器、炭酸ガスレーザー、フラクショナルCO2、プラズマ、可変型パルス・エルビウムヤグレーザーの比較」

「数年先の神経モデュレーター(ボトックスなど)開発」

「どのフィラー(ヒアルロン酸、コラーゲン)を選択するか?」

についてでした。

企業から依頼される公演ではないので、参加者を含めて皆“本音トーク”です。

2004年にデビューしたフラクセル以降、肌を入れ替えるフラクショナルレーザーは、やはりレーザー界のトレンドといえますね。この機器抜きには、現在のレーザーの話はできないでしょう。フラクセルⅡ、アファームマルチプレックス、モザイク、スターラックスなどの話になりました。

ちなみにどの機種がもっとも評価が高かったって?

今回は結論が出なかったのですよ。やはり高額なフラクショナルな機械を比較できるようにいくつも購入することは難しいのでしょうね。

また、瘢痕に対しては圧倒的にフラクショナルCO2(フラクセルリペア)が効果的だと言われていました。日本人にはどうでしょう? 今後の評価が気になりますね。

会場で写真を撮りましたが、まだ寝ぼけ眼ですね。なんていっても日本時間の真夜中に始まり、朝に終わるセッションです。

時間的にきつかったですよ。


Fairmontシャトー・ウィスラー・ホテル

こうして到着したのはフェアモント・シャトー・ウィスラーホテル。

フェアモントは、日本ではあまり馴染みがないホテルかもしれませんが、アメリカやカナダ、南米を中心に展開しているホテル・チェーンで、格としては、オークラ・オータニみたいなかんじでしょうか?

ちょっと古くて、部屋数が多くて、高級感もあるけれど、庶民的な側面もあり、老若男女を受け入れる懐の深さがあるホテル・・・といったイメージではないでしょうか。

そして、今回はこのホテルがコントロバーシーの会場となるのです。

フェアモントホテルは、サンフランシスコで行われたシネロンのユーザーズミーティングでも宿泊しましたが、僕のとても好きなホテルの一つです。

肩が凝らないカジュアル感と居心地の良さに魅力を感じるのです。

ホテルの部屋はこの通り広くは決してないのですが、

窓からはスキー場と、雄大なウィスラー山が見えます。

この借景だけで十分満足できますよね。

ちょっと街中まで足を延ばすとこんな川が出てきたりしました。カナダの大自然ですね。

街を歩いたのは現地時間で夜の7時ぐらいでしたが、こんなに明るいのです。

こちらは町の中心街。雪国らしい、建物ですね。

この日はこんな店で食事をしました。タコスやワンタンを食べさせる、国際色豊かな店でした。

マグロとアボガドのタコスを食べました。おいしかったですよ。


ウィスラーへの道のり

通常バンクーバーからウィスラーへはこのような電車で移動することが多いようです。

ですが、電車はなんと一日に一往復しかしないというのです!

というわけで、車で移動することになりました。

カナディアンロッキーの中を進む、こんな道を通ってゆきました。

道すがら見える景色が雄大です。遠くに万年雪が見えます。

川の水も透き通っていて綺麗です。

途中、オリンピックのための工事があって大渋滞もあったため、ウィスラー到着まで四時間弱もかかりました。

さて、ウィスラーのビレッジに到着すると聞きしに勝るこんな自然と建物、そして空が一体となった、美しい景色が目に飛び込んできます。

緑溢れるゆったりとした、なんとも贅沢な風景。

心が豊かになるようです。

街づくりがうまいですよね。


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