さて、時間がどんどん経ってしまいますので、2011年GW期間中に訪れたアメリカ出張記を仕上げてしまいますね。
現在東京にいる僕ですが、出張記では最後の逗留地シカゴにいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シカゴ建築物クルーズの後に向かったのはNavy Pier
明るくてとてもいい場所でした。
空を見てみると、セスナ機が空にこんな広告を書いていました。
COUPONCABIN’S GOT...。
残念ながら雲に隠れてしまいました。
さて、時間がどんどん経ってしまいますので、2011年GW期間中に訪れたアメリカ出張記を仕上げてしまいますね。
現在東京にいる僕ですが、出張記では最後の逗留地シカゴにいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シカゴ建築物クルーズの後に向かったのはNavy Pier
明るくてとてもいい場所でした。
空を見てみると、セスナ機が空にこんな広告を書いていました。
COUPONCABIN’S GOT...。
残念ながら雲に隠れてしまいました。
シカゴの街は多彩な建築物があることで知られています。
それらの建築物を回る90分ぐらいの船ツアーがあると聞き、行ってきました。
ホテルの前からスタートして船の発着場を目指して歩いていると、通りすがりの黒人の女性から突然話かけられました。
「あなた観光客なの? こんな天気のいい日ならあそこから降りて、“リヴァーウォーク”しなさいよ。すごく気持ちがいいから。」
と勧めてくれます。
“リヴァーウォーク”は、その名の通り、川沿いの遊歩道だったんですね。写真を一枚撮ってもらいました。
確かに気持ちの良い道です。
朝日を浴びながら歩いていると、船の発着場がだんだんと見えてきます。
こんな二階建ての船に乗り込んで川を上ってゆきます。
まずシカゴ川を上がり最初に見えてきたのは、The Wrigley Building です。
その横、シカゴの新聞社のThe Tribune Tower。
こちらはシカゴの記念碑的な建物のようで、ピラミッドやパルテノン神殿の石を使って建設されたといっていました。
The Trump International Hotel and Tower
そして特徴的なMarina City 多くの映画で使われていますよね。
Marina City川沿いは、船が係留してありました。
振り返るとトランプタワーが見えます。
手前のReid, Murdoch & Co. Buildingと世界最大の敷地面積を持ったビルと説明されたMerchandise Mart
Merchandise Mart は二区画分をすべてビルにしたのだそうで、本当に巨大でした。
こちらの鏡張りのビルは、333 Wacker Drive です。西側には225 W Wacker 南側には191 N Wacker Drive という三つの鏡張りのビルが並んでいます。
高層ビルの間を高架橋の鉄道が通る、シカゴ独自の景色。
左の後ろに見える背の高い黒いビルはWillis Tower です。
この後、ツアーは川を下り、NAVY PIERまで戻りました。
すっかり楽しんでしまいました。シカゴを訪れる際には、お勧めします。
さて、僕は四谷のクリニックFで診療中ですが、連休中に訪問したシカゴの国際学会周遊記に戻りますね。明日から香港の出張なので早く書き上げなければ(笑)。
シカゴ美術館。
The Art Institute of Chicagoの訳語は本来ならば「シカゴ美術館」ではなくて、「シカゴ美術研究所」、「シカゴ・アート・インスティテュート」のような気もするのですが、この美術館はニューヨークのメトロポリタン美術館、ボストン市にあるボストン美術館とともにアメリカの三大美術館の1つに数えられます。
このシカゴ美術館で僕が観たいと思っていたのは、修復作業が終わったばかりのシャガールのステンドグラス「アメリカの窓」でした。
シャガールは僕の好きな画家の一人です。ニースの5大陸レーザー学会に参加した時も、ニースシャガール美術館に行ったことはご報告しましたよね。
244 x 978 cmと、この通り、とても大きなものです。
America Windowsは1977の作品で、シャガールがアメリカについての年代別の印象を6枚のステンドグラスに表現したものです。
左から年代を追って6つの窓が展示されています。
3つ目と4つ目の窓
最後の5枚目と6枚目の窓は、アメリカのバレエやオペラなどの文化を描いたステンドグラスです。
また、事前に調べていた情報では、この美術館にはゴッホの作品が豊富にあるということでした。
確かにゴッホの作品は充実していて、昨年アムステルダムのゴッホ美術館で観た時よりも、もしかしたら多かったかもしれません。
自画像
アルルのゴッホの寝室
など、日本に来たら長蛇の列になるような作品が、目の前で見えましたのでとてもよかったですよ。
もう一つ、僕が気に入ったのは、モネの描いた霧の中のロンドン
ロンドンに架かる橋を描いた3つの秀作
このブログでもよく出てきますが、ロンドンやパリに架かる橋の写真を撮るのが好きな僕は、橋を絵の題材にしたくなったモネの気持ちが、よくわかるんですよね(笑)。
ニューヨークのMETとMOMAを足した様な、とても感じの良い美術館でしたよ。
シカゴに入った初日は移動日で特に予定を入れていませんでした。
街を歩いていると、昼の二時にぞろぞろと劇場に入る人たちが。
なにをやっているんだろう、と看板に目をやると
next to nomal と書いてあるではないですか。
劇場の受付で、当日券はありますか? と聞くと、運よく真ん中あたりの席がありましたので、そのまま観ることに。
このミュージカル「next to normal」は今年の1月にNYC ブロードウェイでの公演が終わった作品で、ちょっととした話題作でした。僕はブロードウェイでは観ることができなかったんですよね。
ミュージカルはたいてい明るい話題が多いのですが、これはちょっと暗い医学の話。
それも、統合失調症の話なのです。
父のダン、母のダイアナ、兄ゲイブと妹のナタリー、4人の家族が過ごすある朝の光景でミュージカルは始まります。
いかにも幸せそうな家族に見えるのですが、舞台の上で少しづつ、ダイアナは幻覚を見たり、挙動がおかしくなり、しまいには自殺未遂をおかします。
そのうち、ダイアナが赤ん坊の時に病気で子供(ゲイブ)を失ってから精神が分裂し、彼女は死んだ息子の幻影とともに生きているということがわかる台詞があり、観客が皆、息をのむのです。会場の雰囲気ががらりと変わったのが分かりましたよ。
この演出が素晴らしかった。確かに開幕から劇の舞台上で、ゲイブが父のダンや妹のナタリーと話すシーンは無かっのですよね。
ゲイブはダイアナの心の中では大きく成長し、大学生ぐらいになっています。
ダイアナはこの病気に立ち向かおうと、精神科医にかかりますが、薬を使った療法もあまり効果が出ずに、ドクターショッピングした挙句、とうとう夫のダンとともに、ECT(Electroconvulsive therapy 電気痙攣療法)を選択する決心をします。
その結果、それまでの記憶を失ってしまい、自分の娘が誰かもわからなくなってしまうのです。
アーネスト・ヘミングウェイは、1961年 メニンガークリニックでECTの直後に、記憶を失ったことを苦に自殺したと言われています。
また、僕が好きな怪優ジャック・ニコルソンが演じた『カッコーの巣の上で』のランドル・パトリック・マクマーフィーも、刑務所に入リたくないがために、精神病患者のふりをして精神病院に入院し、薬の療法は拒否できたものの、このECT療法を期に、最終的にロボトミー手術を受けさせられて廃人になってしまいました。
ECT療法の適応については諸説ありますが、これに代わる強力な療法が存在しないのも事実です。僕も都立病院の麻酔科にいた時に、修正型ECT療法(筋肉弛緩剤を使用して麻酔をかけた後にECTをかけ、実際に痙攣をおこさないようにする方法)の麻酔を担当したことがありました。予後はとても良かったと精神科の先生から聞きましたよ。
劇中ではダイアナは少しづつ記憶を取り戻しますが、それと同時にゲイブの存在も思い出します。
一見すると、綺麗で明るいアメリカ家庭の主婦であるダイアナの next to nomal の物語。
途中4人の家族と、ナタリーの彼と精神科医のわずか6人の劇でしたが、それぞれが織りなすコーラスが本当に素晴らしくて、会場は総立ちのオヴェーションで応えていました。
さて、再びアメリカ出張記です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ボルチモアからシカゴに移動してきました。
1時間の時差があり、3時間余りのフライト。
このシカゴオヘア空港は、米国のハブ空港のひとつですので、僕も本当によく使います。
アメリカ合衆国イリノイ州の大都市であり、ミシガン湖の南西岸に位置する街 シカゴ。
かつてはニューヨークに次ぐ人口を持つ大都市だったのが、ロサンゼルスの台頭と五大湖近辺の地位低下によって米国第3位の都市となってしまいます。
とはいえ、2010年、シカゴはForeign Policyフォーリンポリシーによる“世界都市格付け”において、ニューヨーク、ロンドン、東京、パリ、香港に次ぐ世界第6位。さらに都市の経済規模(GDP)では東京、ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで第4位というデータがあります。
こちら、シカゴ ダウンタウンの地図です。
Chicagoの名前で僕がすぐに連想するのは、やはりアメリカのロックバンド。ピーター・セテラやジェイソン・シェフのボーカルのころが僕の中高のアメリカンロックの全盛期。2008年の来日コンサートも思わず行ってしまいましたし、聴き込みましたね。
次にはブロードウェイミュージカルの「Chicago」でしょうか。これもNYに行くたびに何度となく見ています。
中規模のホテルを多く擁するシカゴは、医学系の学会が開催される土地でもあり、僕も所属する全米皮膚科学会の夏季会はよくこの都市で開催されます。
今回は一つ打ち合わせがあったため立ち寄ったのですが、晴天に恵まれて快適に過ごすことができました。
シカゴといえば、ミレニアムパーク。
そしてこのシルバービーンが有名ですよね。
ブルースジャズフェスティバルが開催されるこの野外コンサートホール。
そして独特な建築様式の高層ビル群
なぜか都市の真ん中を走る古い高架電車
そして数多くある劇場。
シカゴ独特の雰囲気で、僕はとても好きですね。