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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:欧州 クロアチア編

クロアチア・ヨーロッパ皮膚科学会会場

さて、またしばし5月中旬に訪れたイギリス・クロアチア出張記に戻ります。

今回クロアチアのツァヴタット(CAVTAT)で開催されたヨーロッパ皮膚科学会ですが、会場となったホテルクロアチア全館をこの学会のために使用したような設営となっていました。

会場は総じて込んでいましたね。講演時間の合間には、いろいろな先生方が雑談しています。

レーザー会社でブースを出しているのはあまりありませんでしたが、米国のキュテラ社とパロマ社のブースがありました。

残念ながら、僕の知り合いの担当者はいませんでしたね。

様々なブースがありましたが、人気のあるなしがはっきりしていましたよ。


ドブロブニクへ

ツァヴタット(CAVTAT)の港を歩いていると、こんな看板が。

よく読むと、ドブロブニク行の船ツアーなのです。幾つかのツアーを物色して一つの会社を選ぶことにしました。

港で待つと、いくつも船がやってきます。

僕はこの船を選択し、ドブロブニクまでの約1時間の船旅に行くことにしました。

こんな景色が続く中、ドブロブニクの街を囲む城壁が見えてきましたよ。

ドブロブニクの街並みの写真ですが、どの場所もとても絵になるフォトジェニックな場所なのです。

 

現在でこそ、こんなに観光客が集まる平和な町ですが、ドブロブニクの街は、クロアチアの飛び地で、元ユーゴスラビアの一部でした。

僕は大学受験の時に、好きだった世界史と地理を選択したのですが、

地理の先生が、ユーゴスラビアは

「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」

を持つ、きわめて複雑な国家だと話していたのをよく思い出します。

もともとこのバルカン半島という土地は、長い歴史上でもスーパーパワーが常に小競り合いをする土地。

第一次世界大戦の勃発のきっかけとなった650年も続いたハプスブルグ家の末裔で、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者であったフランツ・フェルナンド大公がこのすぐ横にあるサラエヴォ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)で暗殺されたことに端を発しますよね。

ソ連の崩壊によって始まった、ユーゴスラビア連邦の分離独立戦争であった、

クロアチア内紛は、1990年から始まりました。

1991年にクロアチアが独立を宣言するも、結局1995年の終結まで泥沼の戦場となり、大量の死者と難民を出しました。

わずか15年前の話です。歴史は常に動いているのを感じますね。

この旧ドブロブニックの城壁を出ると、横にはFort Lovrijenacという砦があるのです。

城壁を振り返るとクロアチアの旗が見えます。

以前はこちらには来なかったのですが、今回は砦まで山登りすることにしました。

こんな海沿いの道を登ってゆきます。

砦の中に入り、入場料を支払って、中の暗い階段を登ること数分。

目の前にいきなり、こんな景色が飛び込んできました。

この砦は、地元の人によると、「アドリア海の真珠」ドブロブニクが、最も美しく見渡せる所だったのですよ。

 


ツァヴタット(CAVTAT)の港町で

会場のホテルクロアチアは小さな半島の、小高い丘の上にあります。

眼下にみえる港があまりにきれいで、そこまで歩くことにしました。

 

空気がゆったりと流れています。

海産物が多く、エビや白身の魚がたくさん見られました。

こちらは海を眺めた方面。

ふと海中に目をやると、透明な水中に、魚が泳いでいるのが見えました。


クロアチア主催のEADV学会会場へ

到着してすぐ宿泊先のオーナーに道を聞いて、学会会場に歩いて向かいます。

会場までは約10分ぐらい。日本から大切に持ってきた、今回の学会発表のポスターを貼らなければなりません。

途中の道すがら、ツァヴタット(CAVTAT)の街と海が見えます。

美しい景色で後で港まで降りてみようと思いながらも

会場のホテルクロアチアに到着しました。

EADVの看板が見えてきました。

中に入ってまずレジストレーションをして、コングレスバックと参加証をもらいます。

学会誌を開いて、自分の名前を確認しました。

Laser Therapyの欄、下から二番目p264に僕の名前がありますよね。

今回は学会会場が複雑で、地図を見ながらポスター部屋を探しにゆきます。

既に何枚かポスターが貼られていました。

僕の発表ポスターを貼る場所は、入口の一番前でした。日本で作った時は大きなポスターのつもりだったのですが、もうひとサイズ大きくすればよかったなあと思いましたよ。

ホテルでは、多くの欧州皮膚科学会に参加している皮膚科医がくつろいでいました。

このホテル、岬の先端にあり、2方向を海に面していて、晴れていると本当に気持ちがいいのです。

会場に戻り、スケジュールを確認して、自分が出たいセッションを、メモに取ります。

いや、正確にはメモじゃなくて、iphoneで写真に撮るのです。世の中便利になりましたよね。

学会会場の展示もざっと目を通し、何人かドクターと歓談。

しばらくいた後、ここでこの日できることは終わったので、街を散歩してみることにしました。


クロアチアのドブロブニック空港へ

クロアチアまではブリティッシュエアラインを使いました。

これはヴェネチア上空です。

約3時間のフライトで、綺麗なアドリア海の島々が見えてきましたよ。

アドリア海をクルーズシップが走ります。以前にドブロブニックに来た時はクルーズシップで来たのを思い出しました。

いよいよ着陸です。

ずいぶんと小さな空港です。

地中海性気候のこの地域。

太陽の光がまぶしいです。

クロアチアはこの日27度。ロンドンの気温が10度ぐらいだったので、20度ぐらいの温度差があることになります。

今回は小さな街での開催ですので、僕は期間中アパートメントを借りることにしました。

そのオーナーが、

10ユーロで空港に迎えに行くよ

とメールをくれていましたので、彼の車に乗り込みます。

こんな山道を、10㎞ぐらい走ったでしょうか…。

Cavtatの看板が見えてきました。

さて、今回の宿泊先(民宿??)が見えてきました。


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