今回スウェーデンでの学会を、アムステルダム経由にしたのは、先に書いたコンセルトへボウに行ってみたかったことがひとつ、そしてもうひとつの理由はフェルメールの絵を観に行きたかったからです。
これまでもこのブログでも報告してきましたが、僕は世界各国でフェルメールの絵を、その国の美術館で観ることを、旅のひとつのテーマにしてきました。
コンサートホールを巡るのもそうですが、たとえそれがビジネスの出張だとしても、なにかテーマを決めておくとその国に行く目的ができたり、日本にいるときもそれについて調べることが出来たりするので、知的好奇心を満たすことが出来るような気がするんですよね。
僕の好きな旅のスタイルです。
オランダのデルフト出身であるフェルメールの絵は、アムステルダムに3枚、デンハーグに3枚ありますので、今回の滞在で、ぜひそれらの絵を観にいこうと思ってきました。
まず、アムステルダムに丸1日滞在できたこの日に国立ミュージアムに観に行ってきました。
朝早くホテルを出て、街を歩きます。
アムステルダムの街は「トラム」と呼ばれる路面電車が走り、そして運河に囲まれています。
国立ミュージアムがあるミュージアム広場まで、いくつもの橋を越えてゆきます。
写真でわかるでしょうか? この運河の周りにあるのが、数多くの「ボートハウス」。アムステルダムで住居が足りなくなったときにこのボートハウスは許可されたのだそうですが、運河の上に普通の住居の様な家が沢山あったのは印象的でした。
約30分ぐらい風景を楽しみながら歩いたでしょうか?
いよいよ国立ミュージアムが見えてきましたよ。
開場の時間とともにやってきたのですが、この通り長い列です。
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」のポスターが見えますね。
彫刻などもありましたが、すぐにフェルメールの部屋を目指します。
人だかりのある部屋の一角がありました。
なんだか初恋の人に会いに行くような気持ちです(笑)。
牛乳を注ぐ女
恋文
デルフトの小道
国家的至宝といえる、三つの絵が並んでいるなんて、本当に贅沢ですね。
この「牛乳を注ぐ女」の絵は、フェルメールの作品の中でも最も評価の高いもののひとつ。
額に差し込む光の表現などは見事ですね。
しばらく見とれてしまいました。