さて、今回の学会会場はフィレンツェの街から少し離れたところにあります。
学会のレターに記載があったとおり、フィレンツェSMN駅から10番の路線バスに乗ろうとしますが、その番号のバス乗り場がどうしても見当たりません。
かといってもインフォメーションセンターやバスの制服を着た人がいるわけでもないので、人に聞くことができません。
万事休すで、しょうがないので切符売場の長い行列に並び、15分後にやっと順番が回ってきたので受付の人に聞いてみると
「今は、10番バスはこの駅からは出ていないので、歩いてサンマルコ広場まで行け」
というではないですか!!
なんとアバウトなイタリア人。
とりあえず700mぐらいの道のりを歩いてサンマルコ広場に移動しました。
なんとかバスに乗ったのですが、もちろん日本のように車内アナウンスなどありません。
バスは、だんだん山奥に入ってゆき、すこし不安になってきました。
英語で話をしても誰も通じないので、ジェスチャーです。
建物の名前が書かれた資料を指さして、ここわかる?
と聞いてみます。
「任せとけ」
というジェスチャーをしてくれた男の人がいたので安心したのですが、その人は、何と数個手前の停留所で降りてしまい、
「この先だから安心しろ」
というように指をさしてジェスチャーします。
良い意味でのいい加減さも、日本人は学ばなければならないのかも知れないなと、思うようにしました。
注意深く道路の景色を見ていると、念のため打ち出しておいたグーグルの航空写真に似た特徴あるカーブがあって、その先の停留所で降りてみることに。
そこからは、勘を頼りに細い坂道を上がります。
途中の景色は、ミケランジェロ広場からみたものとはちがうフィレンツェの景色があります。
こちらも本当に素敵です。
坂道を上がったところで、ようやく学会会場を見つけましたよ。
こんな建物でした。数名の、いかにも学会に参加していそうな名札を付けていた人たちがいましたので、多分間違いないだろうと。
正面の扉を開き、中に入るとようやくこの看板を見つける事ができました。