再度GW期間中に訪れたアメリカ・ボルチモア出張記に戻ります。
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ボルチモアには、ボルチモア美術館という名所があります。
この美術館は、世界最大のマティスコレクションがあることで名高く、機会があれば一度行ってみたいと思っていました。
2009年、南仏ニースに行ったときマティス美術館を訪問したことはこのブログでもご報告させていただきましたが、実は僕自身の個人的趣味で言えば、マティスに傾倒したことはあまりないのです。マティスの作品が魅力溢れる芸術作品であることは理解しつつ、その世界観を咀嚼しきるだけの感性が、まだ僕にはないのかもしれませんね。
それでも「世界最大のマティスコレクション」と聞いてしまうと、つい興味をひかれます(笑)。
しかしながらこの美術館は学会会場から遠く、ボルチモア自体はそんなに広い街ではないものの、残念ながら開催期間中に行く時間を確保できそうにありません。
代わりに・・・1時間半の昼休みを使って、もうひとつの名所 インナーハーバーにある国立水族館にちらっと行ってきました。
こちらも全米最大級といわれる水族館とのこと。ハイシーズンには長蛇の列ができるそうです。
高い場所から水槽を覗いているのは、くじらでしょうか。実はこの写真を撮影した場所は、1階から階段を4階まで上がったところ。下から見上げるのとはまた違った景色が眼下に広がります。
非常にインパクトのあるレイアウトで、僕はこの場所が一番気に入ってしまいました。
建築は、ピーター・シェマイエフという水族館建築では有名な建築家だそうで、大阪の海遊館も彼によって手がけられているそうです。
この水族館が完成したのは1981年。30年前ということになります。80年代初頭にできているのだとしたら、当時はさぞや話題になったろうと想像します。
2011年現代を生きる僕達は、国内でもしながわ水族館や八景島、美ら海水族館・・・など、イベントフルな水族館に慣れていますが、30年前・・・自分が小学生だった頃を思い出すと、水族館という場所は魚の水槽がただただずらっと並び、その中の魚を見るための場所でしかなかったと思うのです。その建物自体も含め、立体的に水族館を楽しむ、という概念はあまり当時なかったですよね。
限られた時間の中急ぎ足で回ったので、あまり良い写真は撮れなかったのですが、いくつかご紹介しましょう。
入口、アメリカ最大のエイばかりを展示した水槽。
Wings in the Water と名づけられた水槽。
サンゴ礁の魚や
カサゴだらけの水槽。
熱帯雨林を再現したドームなど
見どころは沢山ありましたが、イルカのショーなどは残念ながら見ることができませんでした。
さあ、急いで学会会場に戻ります。