モスクワ滞在中に是非訪れたいと思っていた場所がありました。
クレムリンの横のモスクワ大学旧館の角を曲がり、マーラヤ・ニキーツカヤ通りを北に向かってひたすら歩くこと15分。
チャイコフスキー記念モスクワ音楽院が見えてきましたよ。
1878年チャイコフスキーは同音楽院の作曲科教授を務めていたため、1940年チャイコフスキー生誕100周年を記念して現在の正式名称となりました。
この音楽院は、パリ高等音楽院、ニューヨークのジュリアード音楽院と並ぶ、世界3大音楽院と呼ばれるもののひとつで、ロシアでは最高の権威を持つ音楽院です。
この音楽院の創設者は、ニコライ・ルービンシュタインというピアニストでした。
彼はわずか31歳の時にこの音楽院を創設したのです。
ちょうどその4年前の1862年には、ニコライの兄アントンがサンクト・ペテルブルク音楽院を創設しているので、その影響を受けたのでしょう。
ロシアの音楽は、ルービンシュタイン兄弟なしでは語れないのです。
この音楽院の正面にはこのとおり、チャイコフスキーの銅像が建っています。
スクリャービンやラフマニノフ、リヒテルなど、数えきれない優秀な音楽家達を生み出しています。
音楽院に足を踏み入れた時から、どこからともなくピアノやバイオリンなど、学生が練習している楽器の音が聴こえてきます。
音楽好きにとってはたまらない場所です。
カフェがありましたので、立ち寄ろうとしましたが、残念ながら満席。
未来のリヒテルやラフマニノフがここから生まれるのでしょうか?
楽しみですね。