ワシントンDCのホワイトハウス対岸、ペンタゴンの北には、アーリントン国立墓地があります。
地下鉄ですぐに行くことができるので、足を延ばしてみることにしました。
ここは、アメリカ建国以来数々の戦争で戦死した兵士やアメリカの国民的英雄が埋葬されている墓地です。
近年では埋葬希望者が多いので、すべての希望者を受け入れられず、アメリカの軍人か、テロなどで亡くなった人に限られているようです。
独特の墓標が並ぶ広い芝生。
墓標には名前と生年が書いてありますが、兵士の墓標には、階級と、どこで戦死したのかその場所が刻まれていました。
僕はこの墓地に眠る、JFKこと、ジョン・F・ケネディの墓所を目指しました。
観光客が歩く方向に向かうと、ちょうど南北戦争で南軍の指揮官だったロバート・リー将軍の邸宅だったアーリントンハウスの下に、人だかりがあるところを見つけました。
ここがケネディ元大統領の墓所だったのです。
この若き大統領が1963年にダラスで凶弾に倒れた時、アメリカ合衆国ではさぞかし動揺があったことでしょう。
ケネディ暗殺犯とされたオズワルドがすぐに暗殺され、ケネディ暗殺の関係書類はアメリカ公文書館の中で75年凍結されました。
関係者がすべて亡くなっている75年間後に公開すると明言したということは、国家的な陰謀の存在を事実上認めているということですよね。
映画「JFK」の中では、米ソの対立から平和路線に舵きりを図った大統領が、軍部と対立したためとされましたが、他にも多くの語れない理由があるのでしょう。
ケネディの墓所から振り返ると、リンカーン記念館や、オベリスクが見える素晴らしい眺望でした。