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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:北米 テキサス編

ASLMS 2018 Conference Program

ASLMS米国レーザー医学会今年のパンフレットです。

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レーザーだけでは無く、Energy-Based Medicine & Science の学会に名前が変わっています。時代の流れですね。


ダラス空港

テキサス州のダラス空港。

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空港オタクとしては何度来ても綺麗なデザインだなあと思います。

対象的で、何処の方向からも着陸出来る

実はこの敷地だけでマンハッタン島より大きいんですよね。


Abstract has been accepted – ASLMS Annual Conference 2018 in Dallas

2018年ダラスで開催される米国レーザー医学会(ASLMS: American Society for Laser Medicine and Surgery)の演題、無事に通過し、来年の発表枠を確保しました。

思えば本当に稚拙な英語で2004年に初めてレーザーの演題をこの国際学会に提出してから16年。

当時日本の教科書は全く役にたたず、国際学会に演題を提出し続けることが、臨床医としての実力に繋がると信じて、すでに25演題の発表をしてきました。

もちろん努力もありましたが、この学会に継続して参加したおかげで、英語力も格段に上がったなあ。
2018年からは「レーザーの医学会」という言葉が学会表題から消え、「エネルギーベース機器の医学会」と表記が変わりました。

 

確かにレーザー機器ばかりではなく、光治療機器、LED、RF機器、HIFU 、超音波機器、クライオなどを扱う学会になりましたので、これも時代の流れですね。

aslms
Congratulations! We are pleased to inform you that your abstract has been accepted to the ASLMS 2018 Annual Conference for ePoster (Electronic Poster) Display.
Abstract Title: FRACTIONAL LASER-ASSISTED PERCUTANEOUS DRUG DELIVERY VIA TEMPERATURE-RESPONSIVE LIPOSOMES
Author Name – Type/Order: Takahiro Fujimoto – Presenting Author / 1
Author Affiliation: Clinic-F, Toyko, , Japan
Category Submitted to: Basic Science & Translational Research
Category Accepted to: ePoster

 


ASLMS米国レーザー医学会 2011⑧ サイレントオークションその他

先週訪れたテキサス州グレープヴァインの米国レーザー医学会のご報告を閉めてしまいますね。

学会会場の展示場では、例年、レーザー機器メーカーが「Silent Auction(サイレントオークション)」なるものを催します。

各レーザー機器メーカーが自社製品のパーツなどをオークションに出し、Bidding=入札を公開落札にはせずに紙に記名などの形で提出し、落札金額が高い人が落札するという企画。

レーザー治療を行っている医師であれば、結構なお値打ちものもあるので、足を運ぶようにしています。

最初にこれを見たときは「アメリカ的な文化だなあ」と感心したのですが、最近日本でもチャリティオークションなどこうした形式をとられることもあるようですね。

中には著作権の問題で、ここではお見せできない、興味深い新しい機器の演題もありました。

夜はシネロン社のディナーミーティングに参加しました。

シネロン社といえば、昔はオーロラやポラリス、現在はトリニティ(eMAX)を代表する、ノーダウンタイムで肌をメンテナンスする機器を開発するイスラエルの会社です。

従来の光治療機器に、RF治療を加えたコンビネーション治療で、肌の色の濃い、特にアジア人に対する肌治療を可能にした「elosシステム」を開発したことで知られ、老舗レーザー会社であるキャンデラ社を買収するほど大きくなった会社です。

きれいな肌とは、白い肌と勘違いする人が多いと思いますが、透明感が高い肌のことを言うのではないかと思います。

「肌を白くする」という作業は、多くの化粧品を用いてメイクアップすることで、手に入れることができると思いますが、

「肌の透明感を上げる」作業は、専門のレーザー/光治療器で、表皮の微細なメラニンを破壊する作業をしなければ、できません。

この10年間のレーザー光医療の進化は、「肌全体の透明感を上げることができる機器」が開発されたということに尽きるのかもしれません。

今年のシネロン社は、このように円卓を囲んで新機種の発表会を行いました。

今年は以前のブログでもご報告した、針を媒介してRFを照射するフラクショナルRF機器である、ePrimeでしたね。

リフティングとボリューマイズに対して非常に効果的な機械だということはよくわかっているのですが、肌に針を刺す施術となると、「肌のメンテナンス」をするためにいらしていただいているクリニックFの患者さんに受け入れられるかどうか??

現在クリニックFでは、痛くない第三世代のサーマクール。

「サーマクールCPT」の評判が非常に良く、ePrimeクリニックFでの導入を迷うところです。

前日の夜にホテルで今回の学会で取得した情報と資料をまとめ、いよいよ帰国です。

まだ早朝でしたが、綺麗な朝焼けが見えましたよ。

ダラスからは、成田直行便に乗りました。

飛行機からは黄色い菜の花が一面に広がっているのが見えました。

滑走路を走っていて気付いたのですが、ダラス国際空港は全米きっての「ハブ空港」と呼ぶにふさわしい、とても綺麗なシンメトリックかつ、機能的な形をしていますよね。

僕も自家用飛行機ライセンスホルダーで、セスナの操縦をすることがあるのですが、家でグーグルマップを確認して、改めて完成度と機能性の高さに感激しました。

政治的に地元に新幹線を誘致し、国内の新幹線網を広げるのも考え方の一つかもしれませんが、経済的には発達した二つの経済圏を結ぶために交通機関などのインフラを整えるというのが最もメリットがあり、かつ正論だと思います。

発達した経済圏とは、現在では諸外国の都市であり、それを結ぶインフラは空路です。

こうした機能性の高い空港が日本に建設され、首都圏とリニアモーターカーで繋ぐような都市計画ができれば、日本に復興に大きく寄与するのではないかとふと、思いましたよ。

長くなりましたが、月初に訪れたテキサス州グレープヴァインで開催された2011年米国レーザー医学会(ASLMS)の新国際学会周遊記でのご報告を終わります。

この学会の発表で、僕のレーザー機器関連の海外発表・招待講演は64回になりました。

いつか100回まで行けるのでしょうか(笑)?

 


ASLMS米国レーザー医学会 2011⑦ 開催の地、テキサス州とは?

今回のASLMS米国レーザー医学会が開催されたテキサス州は、アメリカ合衆国本土の南部にあります。

人口はカルフォルニア州に次いで、面積はアラスカ州に次いで、全米二番目の州になります。

テキサス州の主な都市は、ヒューストン(全米四位)、サンアントニオ(全米七位)、ダラス、フォートワースなどといった都市。

テキサス出身者は初対面の際、必ず3分以内に「俺はテキサス出身だ。」と名乗るし、逆に名乗らないのはもぐりだ(笑)と、友人のテキサス州出身のアメリカ人に聞いたことがあります。

これだけ愛州心が強いのも、理由があるようです。

実は、メキシコと国境を境にする現テキサスの地域は、過去6つもの国が支配しているのです。僅か200年のアメリカ新大陸の歴史では、極めて珍しいことです。

コロンブスの新大陸発見の後、最初にこの地をスペインが領有権を主張。次に先月全米皮膚科学会でも訪れたニューオリンズとともにフランスがこの地を植民地としました。さらにメキシコが領有した時期を経て、1836年にアメリカ合衆国に併合されるまで10年間は、なんとテキサス共和国として独立国家となります。

この画像上で、黄色の国土ですが、面積としてはフランスとイタリアを合わせた位の大きさですよね。

現在でも存続していたら、メキシコ以上のGDPを生産していたかもしれません。

その後、南北戦争ではアメリカ連合国に加盟しましたので、結局この地はスペイン、フランス、メキシコ、テキサス共和国、アメリカ合衆国、アメリカ連合国と6か国に所属したことになるのです。

また、テキサス州は牛の放牧のイメージからカウボーイを連想しますよね。

学会会場のホテルにもテキサス風の洋品店がありました。

確かに1800年代にはいわゆる牛の放牧をするカウボーイ達の州ではありましたが、1900年代に良質な石油油田が発見され、テキサス州の経済状況が一変します。

現在ニューヨークマーカンタイル取引所で取引されているWTI原油価格というものがありますが、WTIは、ウエスト・テキサス・インターミディエートの略。

つまり日経新聞に掲載される原油価格とは、テキサス州で取れる良質な原油の先物取引価格なのです。

また、テキサス州はNFLのダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)の本拠地でもありますよね。

僕は2006年に友人の米軍パイロットが勤務する厚木基地を訪れたことがあるのですが、この時に以前アメリカで買ったダラスカーボーイズのプレミアム・スタジアムジャンパーを着ていったのですが、米軍の兵士に評判の良かったこと、良かったこと。

基地の至る所で「そのジャンパーは最高にクールだ!」と話しかけられました(笑)。

NFLの中でも全米トップチームのダラスカーボーイズは、30年前の日本の読売巨人軍の様な存在なのでしょう。ダラスカーボーイズを擁するテキサス州では当然のことながら、街中がファンのようで、いたるところにスーパーボールのチームの展示がありました。

現在のダラスカーボーイズのシンボルとも言える五角スターのマーク。

これはテキサス共和国の国章に起源があるのです。

例えばこちら、駐車場の車のテキサス州の自動車プレート。

米国は州独自のプレートをつくりますが、テキサス州の場合、左上に、五角スターのマークが入っています。

今回の学会開催中のサイトン社のディナーパーティーポスターでもこのスターを見つけました。

そして、何より今回の学会会場の建物の屋根に。。。。

この通り、大きな五角スターを見つけました。

テキサスを愛する気持ちが伝わりますよね。

 


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