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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:e-plusトリニティ

新しいemaxです! 

昨日のブログでもお伝えした通り、クリニックFでは、「トリニティ」、「ギャラクシー」、「オーロラ」、「リファーム」、「マトリックスIR」の施術が可能なシネロン/キャンデラ社のemax本体を改めて購入し、機器を入れ替えました。

肌にレーザーを照射することにより、皮膚にメスを入れたり何かを注入したりする必要なく、ある一定のクオリティを維持し抗老化を促していく・・・そんな定期的な皮膚のメンテナンスに最適なレーザー光治療機器として、クリニックFでも常に最も人気があるこの機械。

「透明感のある肌」と「ハリのある若々しい肌」「肌理細やかな肌」が手に入ります。

使用頻度の多いこのシネロン社の機器の筐体は、2年に一度は機器ごと入れ替えるようにしていますが、今回はちょっと早めの1年9ヶ月での入れ替えでした。(がんばりました(笑))

ここまで2年弱本当に毎日よく頑張ってくれた旧emaxと、新emaxを並べて。僕の右手にあるのが、新しい方です。

左手のemaxには

「おつかれさまでした!」

と声をかけたくなりますね。いや、実際心の中でその言葉が何度も浮かんでいましたが(笑)。

患者さんには昨日から切れ味のよい、新品のemaxを使用しています。

レーザー/IPLを数年間使用していると、時間の経過と共にどうしても切れ味が悪くなってくるのに気づくのです。

レーザーの照射の波形が少しずつずれてくるのでしょうね。

考えてみれば、車でさえ2年間乗ってから新車に乗り換えても違いが分かります。

ましてやレーザー光機器ははるかにハイテクですので、新品と入れ替えて照射をすると、2年経過していない機器との比較でも、明らかな違いを感じますね。

照射された皆さんも、とても喜んでくれていますよ。

 


ライムライト+タイタンでトリニティにする方法、そして映画「NINE」

今日も四谷で診療をしています。

クリニックFで最近人気のある施術=トリニティ。e-MAXの、①オーロラSR(またはSRA)+②リファームST+③マトリックスIRで打つのが通常の「トリニティ」なのですが、「レーザーの秋葉原」クリニックFならではの独自の打ち方がもうひとつあります。

それが、このCUTERAのXEOにe-MAXを組み合わせる方法。

XEOのライムライト+タイタンを照射した後、e-MAXを登場させマトリックスIRを重ね打ちするのです。

クリニックFにおけるXEO=ライムライト/タイタンというのは、ある一定数のいわゆる「マニア」がいて、そこに常に支持されている機械です。そして彼らはあまり“浮気”をしない。XEOが好きなんですよね。なので、他の機器を薦めても首を縦に振ることがあまりないので(笑)、マトリックスIRだけ追加に登場させるこうした打ち方を好む、というわけです。

実際XEOは、e-MAXとはまた違った底力がありますので、僕もとても好きな機械です。

さて、昨日は早めに診療を切り上げさせてもらって、ひとつ打ち合わせを終えた後、駆け込みで映画「NINE」を観て来ました。

「映画“CHICAGO”がお好きなら、ぜひ観てください」

と薦められたのですが、確かにおもしろかった。

「イングリッシュ・ペイシェント」アンソニー・ミンゲラの遺稿となったこの作品。

監督は、映画「CHICAGO」と同じロブ・マーシャル。1963年に公開されたフェデリコ・フェリーニ監督、マルチェロ・マストロヤンニ主演で知られる「8 1/2」がモチーフとなったミュージカル映画なのですが、この「NINE」では、「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィルビー・ブラッド」「ギャング・オブ・ニューヨーク」「父の祈りを」などのダニエル・デイ=ルイスがグイド役を演じています。

グイドを取り囲む女優陣が絢爛豪華! 大女優ソフィア・ローレンにジュディ・ディンチ。ニコール・キッドマン、ペネロペ・クルス、エディット・ピアフを演じて話題になったマリオン・コティヤール・・・。

正直良くも悪くも

「まるでCHICAGO!」

という世界観なのですが、ミュージカルや映画好きには楽しめる映画です。

グイドが乗ってる古いアルファロメオがまたかっこよくて、イタリアに(旅行で)行きたくなりましたよ。


2009年レーザー機器総括②

2009年のレーザー市場を語る上で欠かせない重大ニュースが、9月に発表された新興シネロン社による老舗キャンデラ社の買収です。

イスラエル・シネロン社は、フォトフェイシャルの開発で有名になった、同じくイスラエル・ルミナス社からスピンアウトした集団が作り上げた会社です。

「わたしの肌は光で洗う」

これが当時フォトフェイシャルにつけられたキャッチフレーズ。

「フォトフェイシャル」「IPL」「APL」「フラッシュランプ」・・・と呼び方こそ会社や機種によって変わりますが(写真は国内で使用される代表的なIPLの機器達です。)、いずれもレーザーではない、ナロー(狭い)バンド(波長の帯)の光を使った治療器という点では一緒であり、このデビューはそれまでの美容市場を一気に変えてしまうことになります。

それまで脱毛や、ほくろやイボ、アザなどを取ることが主な仕事だったレーザークリニックが、これらの機器が市場に出てきたことによって、立ち居地が変わり、役割が大きく変化し

今まで「シミ」なら「シミ」、「ほくろ」なら「ほくろ」、「あざ」なら「あざ」をそこにフォーカスを当て“点”で治療をするメスのような使用法であったレーザー機器ではなく、顔全体を”面”で治療する光治療器の登場によって、「美肌」をレーザーや光によって追求する「美容医療」という分野が新たに生まれ、新規クリニックを開業する医師が一気に増えることになるのです。

そういう意味で、フォトフェイシャルは美容の歴史を塗り変えた一台であり、日本に関して言えば、それまでの医師の常識では想定できなかった「美容で開業する」医師を飛躍的に増やすきっかけとなった、エポックメイキングな一台と言えます。

シネロン社は、特にRFと光治療器を合わせたelosシステムを開発して、「オーロラ(フォトRF)」、「ポラリス」、「ギャラクシー」、「リファーム」、「マトリックスIR」、「トリニティ」など、独自に名付けた施術とそれに使用する機器を開発してきました。

現行の最新機器は、

■ e-light

■ e-laser

■ e-max

この三つ。

この中の最上機種のe-maxでのみ施術可能な「トリニティ」と呼ばれる、「色彩+形状+感触」というトリプルの問題に働きかけ、相乗効果でより改善のクオリティと速度を高める施術が、クリニックFでは現在最も人気の施術になっています。

施術内容を具体的にここでご紹介すると、トリニティでは上の三つのハンドピースを使用して

①表皮のホワイトニング(ブライトニング)

②真皮のタイトニング

③角質表面のリサーフェシング

を一回の施術で行い、さらに

④その3つの働きの相乗効果

で、肌を確実に若返らせるのです。

僕の過去の診療経験上、肌を数歳若返らせるためには

○20代の肌にはホワイトニングの施術が

○30代前半の肌とアトピーによる色素沈着肌にはホワイトニングとタイトニングの施術が

○30代後半からの肌と、ニキビ跡にはホワイトニング、タイトニング、リサーフェシングの三つの施術が

必要だと思っています。

若々しい肌とは、

黄身がかったくすみがなく、ピンクがかって透明感があり

パツッとしたとした張り感があり、

モチモチ感のある表面が滑らかな肌

だと思います。

昔はDNA遺伝子の良い、一部の人しか若い肌を維持することはできなかったと思うのですが、今はレーザー/光治療によってこうした肌を手に入れられるようになりました。

トリニティは、現在の施術方法の中では、そのために最も効果的な施術だと言えるでしょう。


オーロラ・リファーム進化版治療器トリニティ

神戸からいらしてくださった患者さんを最後に、昨日はクリニックFの診療を早めに切り上げて、イスラエルからの来客をわくわくしながら待っていました。

シネロン社クリニカル部門の副社長、Yoni Iger博士です。

シネロンといえば、このブログでも何度か御紹介させて頂いていますが、オーロラ、ポラリス、リファーム・・・と、日本でも今やレーザー/光治療の代名詞となっている数々の機器を開発してきた、イスラエルの有名な会社です。

レーザー治療におけるイスラエルという国とそこにある企業が果たしている役割は、以前にも書きましたので、去年のイスラエル出張時のブログを御参考にして頂ければ、と思います。

今回のトピックは、マトリックスIR。ポラリスというシワを改善する機器の進化バージョン。本体e-MAXの機器アップグレードによって使用可能になる、マトリックスIRの「テクスチャーモード」という新しい設定の説明をしにいらして下さったのです。

30分ぐらいかけて、クリニックFのe-MAXをアップブレードして頂いた後、いよいよ新マトリックスIRを装着します。

Iger博士はまずJMECの田井中さんに照射することでクリニカルトレーニングを行い、照射技術のコツを教えてくれました。

クリニカルトレーニング後、機器に関する説明を受けながら、理論についてのディスカッションをさせていただきました。

このマトリックスIR・テクスチャーモードは、シミを取り、肌をホワイトニングするオーロラ(SR)やオーロラプロ(SRA)よりも下層。

たるみに効果のあるリファームSTよりも上層のコラーゲンを主に増殖させる効果があります。

実際の施術では、リファームがたるみを引き上げるのに対し、マトリックスIR・テクスチャーモードは、毛穴や、小じわの改善。

そしてマトリックスIR・レギュラーモードは、法令線のような深いしわの改善を行うということになります。

「オーロラ」もしく「SRA」を、「リファームST」と同時にダブルアクションで照射する方法を「ギャラクシー」または「フォトファーム」といいますが、

これにマトリックスIRを加え、肌の最下層から最上層までの照射を行う「トリニティ」という照射方法が欧米では一般的になってきているようです。

クリニックFでも、このシネロン社光治療器での最上級の照射法である「トリニティ」をメニューに入れましたので、ご興味ある方はお声をかけてください。

ディスカッションは、ついつい僕がいつも疑問に思っている工学的、技術的なことばかりを立て続けに質問してしまったので、詳細にわたってしまい、小一時間で説明のノートが一杯になってしまいました。

ですが、理論に関しては「スッキリ!!」。これで安心してクリニックFの患者さんにもお勧めできます。

Iger博士は、ずいぶん遅くまで僕の細かい質問に、どこまでも真面目に、そして真摯に答えてくれました。

イスラエル人の学者さんは、とても真面目で優秀だと聞いていましたが、本当にそのとおりですね。こういうところ、とても好きだなあと思いました(笑)。

Iger博士、JMECの皆さん、本当にありがとうございました。 おかげさまでとても勉強になりましたし、とても楽しかったです!


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