クリニックF、今日の外来は前田拓摩先生です。
GW直前でマドンナリフトやヘイロー、フラクセルなどダウンタイムのある施術も今週はよく出ています。
こんな機器のものたちも。
クリニックF、今日の外来は前田拓摩先生です。
GW直前でマドンナリフトやヘイロー、フラクセルなどダウンタイムのある施術も今週はよく出ています。
こんな機器のものたちも。
前回に引き続きThe Aesthetic Industry Award 2016の話題です。
痩身機器に続いてフェイシャル機器の1位は、各種部門ごとに選出されました。
まずは、「マルチユースエナジー機器」部門でクリニックFでも大人気のスマイルリフト「フォトナ社のDynamis Pro」が選出。
こちらは今年一押しの機器でしたね。
同様に「ベストフラクショナルレーザー」部門では「ソルタメディカル社のフラクセル3DUAL」が
「ベストピコレーザー」部門ではシネロンキャンデラ社の「ピコウェイ」
「脱毛」部門ではアルマレーザー社の「ソプラノアイス」が選出されました。
検討中のピコレーザーを除き今回すべてのアワード機種が、僕も選びグループ内で購入した機器でした。
レーザー機器に関して自分の見る目やバイヤーとしての勘は、今年も間違ってなかった・・・!と嬉しかったですね。
クリニックFは基本的にレーザーによる若返り及び凹凸治療を行っているクリニックですので、美容整形手術はもちろん、注入系の治療など所謂「プチ整形」もほとんど行っていません。
しかしながら、最近人気のあるマイクロボトックス治療に関する問い合わせが増えまして・・・ご存じのない方のために簡単に解説しますと
筋肉内にボトックスを打つと表情が無くなってしまいますが、皮下にきわめて微量のボトックスをメソセラピーの要領で打つとその限りではありません。
この打ち方が「マイクロボトックス」。施術法の名称です。
マイクロボトックスによって筋肉の表面線維の働きを弱め、皮膚の表面を滑らかにし、ハリ感を出す一方で、筋肉の機能は温存する為、自然な表情を保ちシワだけを和らげ同時にリフトアップもすることができるようになりました。
しかしながら、この施術はボトックスを皮下に何十か所も注射しなければならず、麻酔を効かせても、厳しい痛みとの闘いがあることは否めません。
その痛みの部分も含めて、問い合わせが相次ぎ、ではこれをクリニックFらしいアレンジで提供できないか僕なりに考えてみました。
そこで生まれ、現在クリニックFでひそかな人気を誇る施術が、フラクショナルレーザーアシストによってマイクロボトックスの効果をより引き上げたリフト施術、略して「FLB」です。
クリニックFではボトックスをフラクショナルレーザーの施術に合わせて導入することで、痛みを最小限に抑え、マイクロボトックスの効果を最大限に得る施術を開発し、とても好評を得ています。
まさに、レーザーアシストのドラッグデリバリーを実現した施術ですので、ご興味のある方、痛みに弱い方はご体験にいらしてください。
今日は久しぶりにバリアント社「フラクセル3DUAL」の取材。
DUALの意味は、1550nmと1927nmの二つの波長のレーザーを使用して、ニキビ跡などを治療できること。
今では珍しくなくなりましたが、元祖フラクショナルレーザーの最終形の一つですね。
改めて名器だと思います。
年末ご要望の多い、肌質を改善し、ニキビ跡や毛穴を縮小する「フラクショナルレーザー」機器。
ずらっと並べてみました。
フラクショナルレーザー治療法(fractional laser skin resurfacing:)は,2004年にMansteinらが報告した新しいレーザー照射概念です。
Manstein D, Herron GS, Sink RK, et al: Fractional photothermolysis: A new concept for cutaneous remodeling using microscopic patterns of thermal injury. Lasers Surg Med 34:426- 438, 2004.
この機器はレーザー光線を分離し、皮膚表面に1cm2あたり約2000個の、直径70μm前後の凝固柱を作るもので、創傷が非常に小さいため炎症が少なく、治癒が早い。
さらに、確実に真皮まで創傷を作るため、コラーゲン産生量が多く、小じわが改善し、かつ凝固した表皮が再生し新生の皮膚に入れ替わる為、皮膚表面が若々しい状態変化させることを可能としたのです。
僕は2004年のダラスの米国レーザー医学会でこの機種を初めて見て衝撃を受け、世界のレーザー治療はこの理論によって大きく変わると確信した医師の一人です。
先日も美容皮膚科学会誌でフラクショナルレーザー機器の総論論文の執筆を依頼され、最終原稿を投稿させていただいたばかりですが、ずっとこの機種理論の進化を見守ってきました。
クリニックFのFの文字も、Fujimotoの頭文字と共に、フラクショナルレーザー機器の頭文字「F」の意味を込めたつもりです。
それほど思い入れのある機種であるため、クリニックFには多くのフラクショナルレーザーがありますが、現状のラインナップではこちらでしょうか?
■サイトン社 ヘイロー(Halo)
■バリアント社(旧ソルタメディカル社) フラクセル3 DUAL
■DEKA社 スマートサイドスクエア(マドンナリフト)
■サイノシュア/パロマ社 スターラックス1540XD
この四機種が、2014年の年末現在クリニックFのトップ4フラクショナルレーザーになります。
今日はそれぞれの機器の違いについて改めて触れたいと思います。
まずは
① サイトン社 ヘイロー(Halo)
◆こちらは1470nm(凝固)と2940nm(蒸散)の役割を持つ二種類の波長のレーザー光を同軸に照射するという世界初のハイブリッドフラクショナルレーザー機器。
1470nmを利用することで、皮下100-700ミクロンメーターの表皮と真皮に熱刺激を加え、コラーゲンの再生によりタイトニング効果を引き出し、2940nmを利用することで0-100ミクロンメーターの表皮を蒸散させる効果があります。
照射後のダウンタイムは3日間程度。
フラクショナルビームが細かいため、目視できません。施術3日後には肌が脱皮をするかのように、古い角質層をはがします。
タイトニング、引き締め効果も高いので、表皮のきめが細かい35歳以上の人に適しています。
次は
② バリアント社 フラクセル3 DUAL です。
◆こちらの機種はフラクショナルレーザーの元祖、リライアント社(旧ソルタメディカル社、現バリアント社)の開発した機器。
1927nmのツリウムグラスと、1550nmのエルビウムグラスレーザーの複合機器ですが、アブレイティブとノンアブレイティブの中間にあたるツリウムグラスの波長が、ちょうどアジアンスキンにはぴったりでダウンタイムも少ないことからこの機種を選択する人が多いです。
三番目は
③ DEKA社 スマートサイドスクエア(マドンナリフト)
◆CO2レーザーとラジオ波を複合させた、フラクショナル機器。
非常に優れたスキャナ機能を持ち、空中照射が可能なため、疾患や部位に影響なく使用できるのが特徴です。さらに、蒸散能力が高いため、深いニキビ跡や毛穴の様に立体的な構造を治療するためにはとてもメリットがあります。この4機種の中では、唯一空中照射が可能な機器です。
また、上眼瞼下眼瞼のゆるみやしわを治療するマドンナアイリフトの施術と合わせることが可能ですので、肌全体の若返りには良いですね。
最後に
④ サイノシュア/パロマ社 スターラックス1540XD
◆業界唯一のコンプレッション・フラクショナル機器。
クリスタルグラスを肌に押し付けて、皮膚を牽引させて照射が出来ます。皮膚を延ばすことで、コンタクトクーリングの効果をより高め、ターゲットに対してより近くなりますので、より効率よく治療が出来ます。
フラクショナルレーザーと言っても数多くの機種がありますが、これらはどの機種も代替が考えられません。
光治療機器も、フラクショナルレーザー機器も、RF機器も、HIFU機器も、
どれも組み合わせ治療が可能な時代になったということですね。