レーザー治療をするだけで、なぜ若くなるのか?と質問を受けたので、お答えしますね。
自分の顔をみていて、年取ったなあと思う瞬間ってどんな時でしょう?
コラーゲンやエラスチンが加齢により細くなると、隙間ができます。その隙間には水が溜まって「むくみ」を感じるようになります。
「パツっ」とした感じから、「ぺちゃっ」とした感じへの変化です。
夕方になって、仕事を終えて帰るときは、そのむくみの水分が尿や汗によって排出されますので、自分のげっそりした顔を、帰宅途中の地下鉄の中とかで見つけてしまうのです。
とにかく真皮内の隙間が「イケてない顔」を作ってしまうのです。
実際には、コラーゲンやエラスチンを作る遺伝子は、誰もが生まれつき持っています。
レーザーをトリガーにして、これらの遺伝子を再発現させるような波長の研究が進み、強度設定なども可能になりました。
若かったころの様なパツっとした柔らかい肌を、自前で取り戻すことができる時代になったのです。
——————–
日本の保険診療下でのレーザー治療は、シミやあざを取る、いわゆる病気を治療する診療でした。
21世紀に入り、米国を中心に肌を若返らせるレーザー治療が生まれてきましたが、この分野は教科書も何もない分野でした。
レーザー治療機器は数多く存在しますし、僕自身もそれこそ20年間で100台以上の機器を購入してきました。
クリニックFにあるすべてのレーザー機器は、僕自身がその開発会社に自ら出向き、社長や技術スタッフの工学博士たちとディスカッションした上で購入を決めたものです。
レーザーで肌を美しく綺麗にする治療はこの20年で飛躍的に進化しており、美を手術で作る美容整形外科とは異なった医療分野です。
最近僕も他科の学会のランチョンセミナーなどで、最新レーザー医療の話をさせていただくことも多いのですが、このようなことができるのは全く知りませんでした、と他科のお医者
さんに感想をいただくことも多く、講演をきっかけにクリニックに通ってくださる医師の方も多くいらっしゃいます。
保険診療下で国民全員に格差が無いように進められてきたきた日本の医療ですが、特に最先端医療の場合は、海外との情報の格差はありますよね。
海外出張も復活してきました。今後もアンテナを張って、正しく、エビデンスのある情報を集めてきたいと思います。