スターウォーズやガンダムで描かれている「光線を発射してダメージを与える」というレーザー兵器のアイデア自体は古くから存在していました。
1898年に発表されたH・G・ウェルズのSF小説「宇宙戦争」では、火星人が乗り込んだトライポッドから「Heat Ray」いわゆる目に見える熱線を発射するシーンが描写されていたそうです。
単一波長で指向性と収束性に優れたレーザーは1960年に現実に発明されました。
レーザー とは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出による光増幅放射)の頭字語(アクロニム)です。
その後CDやDVD、光ファイバー、レーザー印刷機器、レーザー彫刻加工機器、さらにはレーザー医療機器が開発されて、約30名のノーベル賞受賞者を排出して近代科学の最も重要な発明の一つと言われています。
しかしながら、発明から60年以上経った2020年においてもレーザーはSF映画の様に兵器として実用化されていません。
ところがここ数年、兵器ドローンなどに対してレーザー光線を使用する案が急激に持ち上がってきているのです。
ここで使うレーザーの波長は、目に見える驚きますね。
lightではなくて、近赤外線などの目に見えないmicrowave。
かつてMASER(Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation)と言われるもの。
スターウォーズなどの映画でも、見えないレーザー光線がいきなり戦艦を破壊すると考えると、映画として成立しない気もしますが、もはや技術革新はそこまできているんですよね。
How The Once Elusive Dream Of Laser Weapons Suddenly Became A Reality (thedrive.com)