とうとう東京オリンピックの延期が発表されましたね。
1919年のスペイン風邪以降に、
現世に生きている人類がほぼ初めて経験するパンデミックですので、
どう対処してゆくかの舵取りは、極めて難しく、全員が納得する方法はないと思います。
何せ、100年前には飛行機はありませんでしたから、
現状のような広まり方はしなかったはずです。
ただ、個人的な意見としては、この段階に来た以上は、
ある程度の健康な人間が、このウイルスに罹り、
獲得免疫を得なければ、終焉は難しいと思います。
特に小児や若年層の重症化率はほぼないので、
この若い世代が獲得免疫を得るのが一番早いですよね。
そして、高齢者や基礎疾患を持った人への接触を防ぐことを、より徹底する。
罹患した人の数%は重篤な間質性肺炎を起こしますので、
重症化した全ての患者さんが人工呼吸器を持った病院に収容できるように、
各国の医療機関が破綻しない程度に、
感染が広がる速度をコントロールしてゆくという考え方が、
一番良いのではないかとは思います。
先日読んだ、ホモデウスにも書かれていましたが、
人類はその歴史の中で、繰り返す感染症、戦争、そして飢餓によって、
当時の人口の数十パーセントを、
あたかも「くじ引き」のように偶然の要素で失う歴史をずっと過ごしてきましたので、
神の存在を信じざるを得なかったわけです。
しかしながら、第二次世界大戦後は、
先進国の多くはこうした生死に関わる事態から回避することができたので、
今回のコロナ狂詩曲に過敏反応をしてしまいますよね、
しかしながら、何が起こっても、総体としての人類が滅びる事は無かった。
もちろん、小惑星などが地球にぶつかったら難しいとは思いますが、
どんなウイルスでさえ、人類は打ち勝ってきました。
寄生しないと生きられないウイルスは、宿主が死んでしまうと、自らも死ぬのです。
神の思し召しではないのです。
ウイルスが宿主を完全に殺す事はしませんよ。
これを改めて意識したほうがいいと思いますね。