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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

COVID-19 新型コロナウイルス⑱ 志村けんさん 

志村けんさんの訃報は、さすがにショックですね。

僕も全員集合時代から志村さんのファンでしたので、本当に悲しい。

このニュースにより、国民の気持ちもより引き締まったかもしれませんが・・・

ご冥福をお祈りいたします。

70歳台以上の感染者の致死率は、世界的な統計でも急激に上昇します。

新型コロナウイルスは間質性肺炎を起こしますが、この病態を簡単に説明すると、肺胞と血管との間隔が広まってしまい、酸素の供給ができにくくなるのです。

志村さんは相当なヘビースモーカーであったと聞きますが、たばこを長期にわたって吸っていたり、すでにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を併発している方への隔離の配慮が必要だということを再認識させられましたね。

人工呼吸器やECMOがあっても救えない。

こういった形での再認識ではなく、違う形で、もっと早くどうにかできなかったのかと無念です。

都内の大学病院でも、三院を除いては、コロナウイルスの患者さんを引き受けていると聞きました。

最前線で働く医療関係者の方々は、本当に大変な思いをされていると思います。

僕も救急部にいたことがありますのでイメージできる部分もありますけれど、今の現場は精神的にもずいぶん追い込まれていることでしょう。

内容や画像を出すことはできませんが、国内外にいる医師の友人・知人たちよりどういった様子で業務にあたっているのか、どんな不安ややりきれない思いを抱えながら日々の仕事に従事しているのか、連絡や現地様々な情報も寄せられます。

不眠不休で頑張っている彼らに、僕も個人的な思いや励ましを伝えていますが、難しい局面はまだしばらく続きますよね。

ニューヨークのセントラルパークに出来た仮設テントを見て、このまま行くと東京の公園にも野戦病院が建つのではないかと、心配されて僕のところにご連絡を下さる方もいます。

 

病床が足りなくなる危惧に関しては、軽症の方対象にビジネスホテルや旅館業界の方が動くのではないでしょうか?(すでに動き出してるような気がします)

野戦病院が公園に作られることは今現在の東京ではあまり心配しなくて良いのではないかと僕自身は思います。

世界にはコロナウイルスをうまく封じ込めている国もあります。

この期に及んでは、コロナウイルスに対しては、3名以上が集まって、「長時間の会話」をするような会に参加するのは避けるべきですね。

クリニックFでも、待合室などでスタッフを入れたとしても3名以上が集まらないように、予約状況を調整し、診察室を変えて対応するようにして、診察後の消毒も行っています。

統計によると無症状で感染治癒をした人達も15%はいますので、こうした人たちの率が増えて獲得免疫を得て行ければよいと思いますね。

体内に入ったウイルスを殺すには、新型コロナウイルスに有効な薬やワクチンがない以上は、人体は体温を上げて対応するしかありません。

インフルエンザなどで、39度台の体温に上がることがありますが、これは体に入ったウイルスを殺すための防衛手段です。

しかしながら、自力で体温を39度台に上げるのは、本当に辛い。

体力を消耗してしまいます。

日本は世界で最も清潔な国であるのは、日本の家の95%にお風呂があることが理由の一つです。

こんなに素晴らしい環境は、400万年の人類の歴史でありませんでした。

自宅に帰ってから熱めのお風呂に入り、体温を40度以上に上げることを、強くお勧めします。

僕はこのひと月、朝晩30分づつは、必ず風呂に浸かるようにしていますよ。


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