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小早川伸木の恋 打ち上げパーティー

柴門ふみさんの 小早川伸木の恋 単行本の小学館打ち上げパーティーに呼ば れました。お店は永田町の四川飯店。料理の鉄人のお店です。

打ち上げですので、僕の他にお話を聞いたお医者さんや、盆栽屋さんのモデルの方などもいらっしゃいました。料理の味も忘れてしまうぐらい、楽しい会話で、編集者の方たちと盛り上がってしまいました。柴門さんの取材を受けていたのはおととしの話です。大学にいたときですからだいぶ前の話なのですが、テレビ放映まで、あっという間でしたね。

柴門さんからサイン入りの単行本 (四巻、五巻)をいただきました。家宝にします。

小早川伸木の四巻と五巻には、目次のページに、 藤本 幸弘 の名前が医療監修として入っています。三巻の販売の時にはまだ、大学職員だったので、名前だけはやめてくださいとお話していたのです。(笑)

柴門さんの漫画は同級生や、東京ラブストーリーなど、リアルタイムで読んでいた読者だったので、なんだか嬉しいですね。


うなぎは神田川

去年から、ほぼ月に一度のペースで海外の学会に出ていますが、出張に出ると確実に2~3kg痩せます。食事が合わないのです。その点日本はやっぱり最高ですよね。

出張から帰ってくると、必ず最初に食べたくなるのが、明神下神田川のうなぎ! 神田川・・・と言っても銀座の神田川本店ではなく、僕が好きなのは両国の神田川支店。ここのご主人、おかみさんのお人柄、そしてお店の雰囲気。大好きですね。もちろんうなぎもふかふかで最高!
酒のつまみに出るうなぎの骨を揚げたものや、肝もほんとうにうまい! ここ以上のうなぎはない、と僕は確信しています。

今日も、風邪をひろってしまったので、這うようにして行って来ました。ここは、うなぎの他にすっぽん鍋もあるのですが、このときばかりはスタミナつけなきゃと、すっぽん+うなぎのフルコース。どっちも食べても1万円いかないところも含め、やっぱり最高なのです。


声が出ない!!

8日の水曜日、夜にサンフランシスコから帰国して、成田からその足でクリニックに出勤し、残務の整理や、テレビや雑誌の取材の対応、そして彼岸前の墓参りなどをやっていたら、土曜日の夜から、ついに熱でぶっ倒れました。もう若くないですね。僕はもともと忙しい生活が好きなので、“忙しくて寝むれない“なんてことは、どうってことないのですが、この風邪で、なんと、声が出なくなってしまったのです。きっと鼻腔の奥の上咽頭炎で、後鼻漏が続くうちに声帯にも virus が飛び火したんだなとか、西洋医学的に予想はしてみても、実際に声がでなければ、診療も出来ません。さあ、月曜日までに治さなきゃ。

西洋医学的には、のどの痛みをとるために、トラネキサム酸(トランサミン、面白いことに、この薬には、シミを薄くする効果もあります)や、細菌感染症がないときはPL顆粒のような、総合感冒剤を使うしかありません。風邪の引き初めは、葛根湯のような漢方薬が効くこともありますが、このようにどっぷりと風邪になってしまったときは、体力のない、老馬に鞭打つようなもので、逆効果になってしまいます。だったら早く治すために何をしようかと思って、民間療法を調べてみたところ、いろいろと、出てきますね。

風邪の民間療法は長い間の経験によって確立された、いわば生活の知恵といえます。たとえば、卵酒は卵によってタンパク質を補給し、日本酒で体を温めて眠りを誘う効果がありますし、しょうがは中国で古くから「風邪を治して冷えや頭痛、鼻づまり、咳、痰を取り去る薬効がある」とされています。梅干しに含まれているクエン酸は、体のTCAサイクルを回して栄養補給をしてくれますし、はちみつやそれに含まれるプロポリスなども効果があります。

<漢方で風邪に効果があるといわれる食品>

●しょうが

●長ねぎの白い部分

●しその葉

●にんにく

●だいこん

●梅干し

●シナモン(桂皮(けいひ))

“喉の痛みや咳には大根“といわれるほど、咽頭部感冒の民間療法として根づいているのが大根です。大根の辛味成分アリル化合物には、炎症を鎮め、せきを止め、さらに殺菌の作用があります。また大根には、天然の消化剤といわれる酵素のジアスターゼやアミラーゼが豊富で、疲れた胃腸の働きを助け、食欲不振を改善するのです。呼吸器系の風邪のときは、Tシャツの胸の前にカイロを貼るのが効果的です。

世界各国でも、風邪に対する様々な対処法があります。フランスでは高熱の時には冷水風呂にいれて体を冷やせなんてとんでもない療法がほんの数十年前までありましたが、今は当然、廃れています。イギリスには『Feed acolid and starve a fever』という言葉があります。「風邪は食べて治せ、熱は食べずに治せ」こうすれば風邪は自然に治るという意味です。かるい風邪の場合はしっかり食事をし、栄養をつけて安静にします。熱がある場合は細菌感染やウイルス感染が考えられますので、食事をして胃腸に負担をかけるよりも(食事をするという行為は実は体力使うのです。現に基礎代謝量の大きな部位を食事が占めています。)水をたくさん飲むようにしろというものです。世界の民間療法にも、程度の差はありますが、西洋医学の観点から考えても一理あるものも多いですね。

で、昨日の日曜日は本当に丸一日眠って(疲れていると本当に丸一日、眠れるものなんですね!)、ついでに民間療法もいろいろ試してみましたが、今日起きて、体力的にはだいぶ復活したものの、残念ながら、声はかすれていて、全快というまでには行きませんでした。でも、仕事には復帰できそうです。やっぱり風邪の時はディフェンスで、時間が経つのを待つしかないですね。(笑)


アミノ酸で体が変わる!!

たんぱく質(写真)は、炭水化物、脂質と並んで三大栄養素の一つとしてよく知られています。アミノ酸はたんぱく質を作っている原材料です。

では、皆さんは五大栄養素という言葉を知っていますか?
これは上記の3つの栄養素にビタミンとミネラルを足したものなのです。
最近このビタミンとミネラルに注目した議論が中心になされていると思うのですが、これら二つの補佐の栄養素は、三大栄養素が満たされたのちでなければ、効果を発揮できないことを忘れてはいけません。

ビタミン、ミネラルなどのサプリメントをお弁当のように嬉しそうに食べているOLさんを見かけることがありますが、憂慮すべきことだと思います。良質なアミノ酸を摂取すること、良質な炭水化物、脂質を摂取することが人間の体を作るために、いかに大切なことなのか、考え直すときなのではないかと思うのです。

たんぱく質を構成している、20種類のアミノ酸のうち、体の中で合成できるものを『非必須アミノ酸』と呼び11種類あります。体の中で合成できず、食事などから補給する必要があるものを『必須アミノ酸』と呼び9種類あります。体内で合成出来ない必須アミノ酸のうちひとつでも必要量に満たないアミノ酸があると、他のアミノ酸も一番少ないレベルでしか働けなくなります。私たちは、意識して必須アミノ酸をバランスよく摂取することが大切なのです。

実は日本は世界で一番アミノ酸の研究が進んでいる国なのをご存知でしたか?味の素や宝酒造などがこの研究が最も進んでいるのです。

ちなみに、スベスベの肌になるためには、体をつくる20種類のアミノ酸すべてが必要ですが、なかでも美肌効果が高いのはアスパラギン、チロシン、セリン、プロリン、アルギニンの5つのアミノ酸です。肌細胞の原料になり、細胞分裂を促す酵素にもなるアスパラギン、チロシン、セリンは、ターンオーバーの周期を整える潤滑油とも呼ばれています。プロリンとアルギニンは、肌にハリを与えるコラーゲンをつくる材料になります。

以下にアミノ酸の説明を載せます。

必須アミノ酸

バリン・ロイシン・イソロイシン

3つの必須アミノ酸は分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれます。カラダのたんぱく質を増やす働きや筋肉増強や疲労回復に効果があります。
たんぱく質をつくる作用を高める、肝機能強化作用など

リジン

身体の成長を促進し、組織を修復する
集中力を高める
ブドウ糖・脂肪の代謝促進(ダイエット効果)
コラーゲンの生成をサポートする(美肌効果)
育毛・発毛効果
肝機能強化作用
ウイルスを抑制

スレオニン

脂肪肝になるのを防ぐ

メチオニン

血液中のコレステロール値を低下
ヒスタミンの血中濃度を低下させる
肝機能強化作用

ヒスチジン

紫外線の害の予防。
赤血球、白血球の形成に関与

フェニルアラニン

脳と神経細胞の間で信号を伝達する神経伝達物質になる
記憶力を向上させる
抑うつ症状の改善
気分を高揚する作用

トリプトファン

神経伝達物質であるセロトニンの前駆体
成長ホルモンの分泌を促進します。

非必須アミノ酸

アラニン

アルコール代謝を改善する作用があり、肝臓のエネルギー源として重要

アルギニン

コラーゲンの主原料でもあり、肌再生アミノ酸とも言われる
血行促進、免疫機能の向上、肝機能増強、脂肪の燃焼などの作用もあり

グルタミン

最も多くみられるアミノ酸
免疫機能の向上・筋肉のたんぱく質合成を助けたり潰瘍の治癒を早める

アスパラギン酸

体内の老廃物の処理、肝機能の促進、疲労回復

グルタミン酸

潰瘍の治癒を早める
脳の機能・知能を高める
アンモニアを体外に出す効果

プロリン

筋肉のエネルギー源で脂肪の燃焼を促進する効果

システイン

傷の治癒の促進
シミの原因となるメラニン色素の沈着を防ぐ

チロシン

神経伝達物質であるドーパミン、ノルエビネフリン、エビネフリン、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、メラニンの前駆体
気分を高揚させる

アスパラギン

セロトニンをつくる前駆体

グリシン

コラーゲンの合成、遺伝子の構成成分の合成
赤血球のヘム、クレアチンの合成、グルタチオンの合成

セリン

コラーゲンの手助けをする、エラスチンを形成


リヒテル

いつか書いただろうと思っていて、今確認したら、この名盤の紹介を忘れていました。実はラフマニノフとチャイコフスキーのピアノ協奏曲で、とっておきの演奏があります。もしも無人島に1枚だけCDもっていけるといわれたら、僕はこれをもっていくかもしれません。(笑)

ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番

演奏: リヒテル(スヴャトスラフ), ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団

指揮 ヴィスロツキ(スタニスラフ)

チャイコフスキー ピアノ協奏曲 第1番

演奏: リヒテル(スヴャトスラフ), ウィーン交響楽団

指揮 カラヤン(ヘルベルト・フォン)

このカップリングのCDなのです。

ラフのピアノ協奏曲の第二番も、高校生のときに初めてアシュケナージ盤を聴いたときその旋律の美しさに衝撃を受けました。スケートの村主選手もこの曲を使っていましたよね。以後、様々な演奏家のものを集めているのですが、いまだにこのCDの演奏を超えたものは自分の中ではありません。第2楽章から第3楽章への曲の盛り上がり方が普通じゃないのです。会場を含めて、そこに居合わせた人全員を違う世界に持ってゆくような。指揮のヴィスロツキが女房役として上手く演奏を一歩ひいてサポートに徹し、リヒテルの持ち味を引き出しているんですよね。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番は、中学生のときに親父が持っていたエミール・ギレリス演奏ののLPを擦り切れるまで聴いてしまった経験があります。覚えていませんが、多分僕がクラシックにはまるきっかけになった曲です。第1楽章の曲の美しいことといったら。最近聞いていないですが、これ、今でも全曲口笛で吹けますよ。(笑)

リヒテルは持ち味というか色が濃く、指揮者と潰しあってしまうこともあるのですが、同じように色濃いカラヤンとともに、ピアノと指揮で、まさに協奏曲ならず競争曲を演奏しています。

クラシックのCDは廃盤になってしまうことが多く、買える時に買わないと手に入りにくくなるのですが、これはさっきアマゾンで確認したら在庫がありました。割引が効いて、送料込みでたった1620円です。信じられない。本当に良い時代ですよね。


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