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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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クリニックロタージェ

今回の連休を利用して、後輩の林秀樹先生の名古屋のクリニックに見学に行ってきました。名古屋は本当に久しぶりですね。新幹線で名古屋まで行き、タクシーを使ったのですが、約10分で、

クリニックロタージェに着きました。

林先生とは大学時代からの付き合いで、もう15年近くなるのです。婦人科医が一人クリニックにいてもらえると患者さんにも良いサービスが提供できるので週一度、通ってきてもらっていたのですが、この時期は、ちょうど彼のクリニックの建設途中でもありました。僕も今まで4つのクリニックの設計に関わっていますので、いろいろアドバイスはしたつもりだったのですが、実際に彼の作り上げた40坪の機能的な構造に感動しました。

気の流れも非常に良いと思いましたし、何よりも患者さんがいて、快適な空間になっているんではないかと思います。あのクリニックだったら、今後もっと有名になると思います。

夜は林先生のご実家に泊まらせていただきました。前に泊めていただいたときはちょうど97年。僕がまだまだ下っ端の医師だった時に、夢だった鈴鹿サーキットでF1の観戦に行ったんですよね。ちょうど同じ名古屋コーチンが夕食に出てきて、その時のことを懐かしく思い出しましました。

昔の友人と話すと、夜更かししてしまいます。彼の奥さんも交えて、色々と語り合いましたよ。とてもよい思い出になりました。


日本レーザー医学会

昨日は日本レーザー医学会の招待講演をしてきました。開催場所は幕張メッセだったのですが、メッセに行ったのは10年ぶりで、あまりの変貌に驚きました。

御題は「フラクセルとサーマクールによるスキンリジュビネーションの最新」についてでした。40分間という長い講演でもあって、写真を数十枚用意したら、ファイルが500MBを超えてしまいました。こんな大きなサイズの講演は初めてでした。(笑)

講演は100名ぐらいの部屋で行われたのですが、形成外科系のいつもの学会とは参加者が全く異なり、違った雰囲気で行われました。公演内容は、9月に行われた韓国のアジアフラクセルユーザーズミーティングに準じて、それにサーマクール(RF)を加える形で行いました。

講演後にはハンズオンワークショップがありました。僕はフラクセルの実演を行いました。10分程度の時間だったのですが、質問が活気があって、ほとんど施術をする時間がなかったのは、申し訳なく思いました。(苦笑)

参加証もきっちりともらってきました。この学会、5年前から参加していますが、だんだん大きな学会になってきましたね。レーザー認定医という資格も出来たようですし、今後の日本のレーザーの分野も楽しみです。


絶対音感

「絶対音感」って、聞いたことがありますか? 少し前に売れた本なのですが、また最近読み返してみました。

何を隠そう、実は、僕も絶対音感の持ち主だと、言われたことがあります。幼少の頃からクラシック音楽に慣れ親しむ環境にいたことが良かったのでしょうか。

最近は楽器も弾かないのですが、昔数年間ピアノとフルートをやっていたことがあります。でも、いったん聴いた曲をすぐに覚えられ、耳コピーができる分、楽譜を読まなくなるんですよね。結局、楽譜を読めなくなって、やめてしまいました(苦笑)。

当時は救急車の音がシーレーシーレと聞こえたり、電子レンジのピーンという音が、半音上がったなと思っていたら、案の定、翌日壊れてしまったりしました。

絶対音感があると、“オーケストラを構成している楽器の音をそれぞれ口笛で吹け”なんていう指令があっても(そんな指令があることはありませんが)、簡単に出来るんですよ。それが20種類あったとしても、音の質さえ違えば楽々と聴き分けられます。カラオケで、二音階ずらして“はもって”歌うなんてことも容易く出来ちゃいますし、これは親に感謝せねば!   絶対音感があると、世の中便利なことの方が多い! と思っていたのです。

でも、実は先日、僕は“音楽”を“歌詞を聴きながら”聴けないということに気付いたのです。

思えば、高校生のときに友達に「この歌手の、この歌詞がいいんだよ」とLPを借りても、まったく良さが理解できませんでした。音階は追えるのだけれど、旋律を追っているとまったく歌詞が聞き取れないのです。逆に、歌詞を聴き取ろうと集中すると旋律が追えない。綺麗な旋律の曲はすぐに覚えるのですが、歌詞が英語だったときでも日本語だったときでもまったく一緒ですね。まったく記憶に残りません。これは意外と悲しい事実かもしれません。

絶対音感のある人と言うのは、厳密に7歳までにきちんとした音階のある音楽に触れなければならないと言われていますが、その時期までに音階に触れると、言語中枢と音感を感知しているところが同じ部位で働くようになるのでしょう。つまり、音楽か、または言語か、そのどちらかしか、聴き取れないようになってしまうようなのです。

これから忘年会の季節に向け、カラオケの新曲を開拓するのに四苦八苦しています(笑)。


分子栄養整合医学

以前、ある方のご紹介で、新宿溝口クリニックの溝口徹先生と一緒に食事をする機会を頂いたのですが、昨日、先生の新宿クリニックに見学に行かせて頂きました。溝口先生は、先日のトータルアンチエイジングセミナーでも経営学の部門で講演をご一緒させていただいたことも縁でした。

溝口先生は、サプリメントを使用して、栄養バランスの乱れを補正し、足りない要素を補充するという、分子栄養整合医学と分野を専門にされている先生です。

先生とディスカッションしているうちに、非常に多くの示唆を受けました。いわゆる、肩こりや眼精疲労、メニエル病、統合失調症、男性ウツ、小児自閉症などなど、不定愁訴といわれている疾患は、通常よりも多めの血液検査によって、ほとんどの場合、異常値を見つけることが出来るのだそうです。その異常な値を、数ヶ月かけてサプリメントを使用して補正すると、症状が変化してきます。実際の患者さんのデータを拝見しましたが、こういった病気は糖代謝の異常と、ビタミンB3であるナイアシンなどを中心に補正することで、かなりの症状が補正できるのです。

思えば、僕がまだ医学生だった頃、遊びに来た両親に、医療と栄養学を合わせた分野が、将来ニーズがあっていいのではないかと思うんだよと、小料理屋で話をした記憶があるのです。もう20年ちかくも前でしょうか。母親が栄養士の資格を持っていたこともあって、栄養バランスは、未病のうちに、病気を防ぐという考えを小さな頃から植え付けられていたのです。この分野は今後もっと広がりを見せると思います。医師としてとても興味深いのです。僕の専門のひとつである、偏頭痛、肩こり、手足のむくみなどのペインクリニック治療にも結びつかないかなと考えています。

カナダのビクトリア州に、分子整合栄養学の治療法を確立されてきたエイブラム・ホッファー博士という90歳で元気な医師がいるのですが、溝口先生はその先生を何度か訪問されているそうです。僕も、年末から年始にかけてちょっと時間が出来るので、今年の米国アンチエイジング学会か、年初の全米皮膚科学会の合間にでも、ぜひ訪問してみようと思います。


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