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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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タイに集まったドクターたち

このような会場で僕は発表をしたのですが、集まったドクターは大変国際色豊かでしたよ。

左にいるドクターは、Ashraf Badawi カイロ大学教授で、僕のあとに非常に理知的な、しかもジョークの入ったプレゼンテーションをしました。

アファームマルチプレックスの照射モデルになっているのはベトナムのDr.Tanです。

会場をあとにするときに、インドのドクターたちと写真を撮ってくれといわれて写真を撮りました。
ぜひ、インドの学会に招待したいと言ってくれましたが、時間感覚が全く違うインドです。いつになるでしょうか?(笑)


バンコク アジア・パシフィックCYNOSURE ミーティング 

7月13-14日とタイのバンコックで行われた、アジアパシフィックのサイノシュアー ディストリビューターミーティングに招待講演で呼んでいただきました。

この会は、アジアパシフィックでサイノシュアのレーザーを売る、輸入販売業者の方々を対象に、招待された数名のドクターが最新のレーザー・トレンドについて話をするというものです。

日本、韓国、台湾、中国、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インド、イラン、クウェートなどの医療機器メーカーや化粧品会社、医師などが集結し大変盛況なものでした。

僕はサイノシュア・アジアパシフィックのバイスプレジデントであるStephen Lim(華僑のシンガポール人)ととてもうまが合って、1月のタイの学会のときにも招待してもらっているのですが、今回はそのときよりもさらに熱気を帯びたものになっている気がしました。

会場は、タイのインペリアル・クイーンズ・ホテルというところでした。写真で会場の雰囲気がすこしおわかりになっていただけるでしょうか? 僕はアファームとアファームマルチプレックスについて話をしたのですが、ディストリビューターミーティングと言うことでそんなに緊張した雰囲気もなく、僕自身も所々ジョークを交えながら、

 

日本におけるレーザーのトレンドと、僕の購入してきたレーザーの話をしたら、結構喜んでもらえました。嬉しかったです。

この日の最後はレーザーの商品説明会になりました。バックがタイらしいですね。


今年の造顔レーザー

巷では「造顔マッサージ」なるものが流行っているそうですね。僕の患者さんでも「毎日“造顔マッサージ”をやっているんです」という方がいて(しかも男性で)、その美意識の高さに感動したことがあります。

でも僕のクリニックにも実は「造顔レーザー」があるんですよ(笑)。

「なんとかと鋏は使いよう」

と言いますが、

これはそのまま

「なんとかとレーザーは使いよう」

と言える時代になりました。

同じレーザーなのに打つ人間によってここまで結果が変わるのか?! ということが実際に起きるのです。

ただシミをとる、ほくろをとる、シワをとる・・・といった用途で一台一台のレーザーを使うのではなく、マッサージをする指のようにレーザーを操って顔をデザインする、ということができる時代になっているのです。

時代時代に造顔レーザーは存在するものです。

2002年はオーロラ

2003年はサーマクール

2004年はタイタン

2005年はフラクセル

2006年はリファーム

そして、今年2007年、イチオシの「造顔レーザー」としては「アファーム」がある、と言えるでしょう。特にたるみとテクスチャーの施術を同時に出来る「アファームマルチプレックス」や、米国では発売され、日本でも近日公開になる「パール」はエポックメイキングになるレーザーといえます。

この2台はどちらも打ち方にコツがいるので、僕も出せるものなら「造顔マッサージ」のように「造顔レーザー」の本を出したいくらいです(笑)。


シェフの気持ち

道を歩いているとたまに、すこし前までは灯りが点っていたレストランやコンビニ、書店などにシャッターが閉まって「しん」と静まり返っているのを見かけることがあります。特にレストランは移り変わりが激しいですよね。東京は新しいものが毎日のように出来ますが、それと同じぐらい人知れず閉店となるお店も多いのでしょうね。先日も大きなレストランが一軒つぶれた跡地が一面駐車場になっているのを見て、なんだかとても寂しい気持ちになりました。

個人クリニックというのは、ある意味街の小さなレストランやビストロに似てるところがあると常々思っています。シェフひとりにわずかなスタッフでやっているお店で、厨房で一生懸命フライパンをゆすりながら、カウンター越しに横目でお客さんの状態やテーブルの上をチェックしているシェフを見ると「開業医みたいだなあ」と思うんですよ。

シェフの友人がいるわけではないのでこれはあくまで想像ですが、料理人の場合、料理の腕にいくら自信があっても独立して自分の店を持てばお客さんを「待たなければ」ならない。お客さんが来て、「おいしい」と言ってくれて、さらにそのあともう一度足を運んでくれたときにやっと「ほっ」とひと息できるんじゃないでしょうか。

味だけでなく、売上とサービスも成り立たせなければならない。

どこかのレストランで修行をしているうちは、技術を極めることだけ考えていれば良かったのに、一歩店を出て独立した瞬間から、技術に加えて、「人気」と「経営」を考えなければならない。そして自分がイメージするそのままの料理を絶妙なタイミングでお客さんに出すために、スタッフの教育と育成もしなければならない。

こうしたすべてが開業医の自分と重なるような気がして、街に小さなレストランが出来ると、応援したくなってしまうのです。

僕は今回の「クリニックF」で合計5つのクリニック立ち上げに関わったことになりますが、新しくクリニックを作ると、それがどんなに良い設備を整えていても、半年「忍耐」の期間があります。毎日毎日ひたすら患者さんが来るのを待ち続けるのです。

電話が鳴るたびに一喜一憂し、患者さんが来ない日があれば自分のどこが悪いのかと悶々と悩む日々。

この「ひたすら待つ苦しみ」と言うのは、患者さんがいることが当たり前だった大学病院の勤務医時代には経験がないもので、開業医になって初めて感じる辛さでした。その分、患者さんが来てくれたときの喜びはヒトシオです。診察できるありがたみを、言わば初めて知るわけですね。いくら素晴らしい料理を作る腕があっても、それを「食べて」くれるお客さんがいなければ、自分の存在価値はないのだと思い知るわけです。

思い返せば、いつでも新しいクリニックの立ち上げで苦しいときに、来てくれたお客さんの顔は忘れないものですよね。


アトピー性皮膚炎とレーザー

クリニックFでは基本的に「病気の治療」を行うことはありません。病気治療のために必要な機材・設備・スタッフと美容医療のために必要な機材・設備・スタッフは微妙に異なるため、個人クリニックで両方をカバーしようと思うと、余るほど潤沢な資金がある場合は別ですが、そうでなければどちらかが中途半端になってしまう、と個人的に思っているからです。

たとえば、にきびやアトピー性皮膚炎は「病気」として捉え治療することが重要となります。皮膚表面からの美容的アプローチだけでは限界があるのです。内臓疾患や心的ストレス、栄養管理、生活習慣、体質の改善・・・など多角的にアプローチする必要があり、そのためには専門分野の異なる医師がタッグを組むこともときに必要となります。こうした症状が出ている患者さんは自律神経が乱れた軽い「自律神経失調症」になっている方や甲状腺ホルモンや女性ホルモンなど、ホルモンの分泌が乱れている方もいますから、科で言えば婦人科・内科・皮膚科・・・などそれぞれの医師が必要となる場合も十分にありうるわけです。

この中で僕の専門性を生かせる部分としては、主に顔の皮膚に対して「皮膚体力を上げる」というところになります。具体的に言うと、「にきびの出来にくい肌」「アトピー性皮膚炎になりづらい肌」を土台から作り直していくという作業です。

アトピー性皮膚炎で言うと、顔にアトピーが出ている人の場合、バリア機能が完全に乱れ、ちょっとした刺激にも敏感となり、症状が悪化してしまう・・・という悪循環に一度はまって抜けられなくなってしまうケースがよく見られます。こうした患者さんにその疾患を改善させるような「治療」を施すことはできませんが、皮膚自体をレーザーの照射で強くして、「アトピー性皮膚炎になりにくい肌」にしていくことは可能です。

このときクリニックに揃っているレーザーの中から患者さんの皮膚の厚さや症状に合わせて最も合うものを選択し、定期的に来院していただくことで、ちょっとの刺激では「揺らがない」肌を作ることが可能となるのです。

アトピー性皮膚炎の方は人知れず悩んでる方も多いでしょうし、このじめじめとした季節にはつらい思いをされている方も多いと思いますが、「肌体力を上げる」ことに興味のある方がいたら、ぜひ一度ご相談にいらしてください。今までの症例もありますから、お役に立てると思いますよ。


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