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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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ブライダルエステ? ブライダルレーザー?

「3ヵ月後に結婚式なので、それまでに綺麗にしてほしい」

と言ってクリニックにおいでになる患者さんがいらっしゃいます。

ご本人の場合もあれば、お母様からご連絡いただく場合もあります。

人生一度きりの、女性として最も美しくありたいときのために準備をしておきたい・・・という気持ちは、やはり女心なんでしょうね。

そんなときには僕の方で、挙式当日までのスケジュールを組んで、予算内で最大限の効果が出るようにレーザーを組み合わてメニューを作るようにしています。

クリニックFは、他院と比較しても、多くのレーザー機器を揃えているつもりなので、より多くの選択が出来るというわけです。

ブライダル前に必要な施術は 顔と首周りを含めた

「脱毛」「美白」「リフトアップ(たるみ改善・小顔効果)」「美肌」「痩身」

に尽きると思います。

この中で、「美白」「リフトアップ」「美肌」については完璧なラインアップが揃っていると自負していますが、痩身に関してはレーザーで改善しきれるものではないこと、それから脱毛に関しては顔の産毛処理には適切なものがあるものの、身体の脱毛に対して最適なものはクリニックFに置いていません。

クリニックFをプランニングしたとき、導入したいレーザー候補が山ほどあったのですが、一台の金額が高級外車一台に相当するレーザーをすべて買うわけにはとてもいきませんでした。

実際今も、

「これでポルシェ1台分、これでマセラッティ1台分、これでランボルギーニ1台分・・・。全部でマンション1軒分・・・」

クリニックにずらりと揃ったレーザーを見ると、涙ぐみそうになるときがありますから(笑)。

クリニックFは、レーザーマニアのための、特に顔の施術にフォーカスを当てた美肌、美顔のクリニックにしたかったので、顔に効果のあるものはかなり取り揃えましたが、身体に対して効果を発揮するもので、テーマとも予算とも合わず惜しくも選からもれてしまったレーザーがあります。

その内のひとつが、「サイノシュア エリート」。顔の産毛処理には向きませんが、腕や脇、足・・・など脱毛に使用するととても効果があるレーザーです。

「ブライダル・エステ」ならぬ「ブライダル・レーザー」を求めてこられる患者さんのカウンセリングをするときは、

「腕や足の脱毛にレーザーの中で最も効果のあるのは、現段階ではエリートです。残念ながらうちにはないんですけど、どういうレーザーかというと・・・」

と、ひととおりご説明させていただき、必要な方にはエリートのあるクリニックを一緒に検索したりしています。

いわゆる、「うぶ毛」の脱毛にはe-max(RF+ダイオードレーザー)やプロウェイブといったクリニックFにある脱毛器で十分対応が可能なのですけれど、濃い毛に対してより良い器械があったらそれをご紹介したいですから。

しかしエリート・・・1ヶ月に一度でいいから貸してもらえないものだろうか?


フラクショナルレーザー「フラクセル2」と「アファームマルチプレックス」の違い

「肌を入れ替える。若返る。にきび跡に効果がある」

と言われている、フラクショナルレーザーの二雄である、フラクセル2とアファームマルチプレックスの違いについてのご質問をよくいただきます。この二機種を両方とも使用しているクリニックは、おそらく国内ではクリニックFだけだと思いますので、今日はその2機の違いを述べたいと思います。

同じフラクショナルレーザーとしての機能を持っているとしても、両者はさまざまなところが違います。

フラクセル2に使用する波長は1550nm。照射方法はスキャニング方式。肌全体を均一に照射できるところはメリットですが、照射を数パス行うので、色素沈着が起こるリスクは高くなります。

フラクセル1と比較すると、フラクセル2はビームモードが狭く、深く届くようになったのがポイントです。同じパワーで照射すると、赤みも腫れも、フラクセル2の方が少ない。

1回照射するぐらいだと、あまり効果が分からないかもしれません。しかしながら、3回ぐらい施術した後から代わってくる肌の質感は、柔らかくてより自然な仕上がりになります。

対してアファームは1440nmさらにアファームマルチプレックスの場合は1440nmに加えて1320nmの二つの波長をフラクショナルに照射します。

照射方法はスタンプ方式。頬に「判子」のような跡が数日残りますし、均等に照射するのにテクニックが必要です。

アファームは元来、フラクセルに比べて浅いところに効果的に熱刺激が加わるように設計されています。

これはマルチプレックスが加わって、より効果が上がりました。照射した直後から肌のリフトアップが見られます。

特に皮膚の浅いところの変化である「首のシワ」には、アファームマルチプレックスが格段の効果を見せます。

にきび跡は、通常、浅い穴ーと深い穴が混在していますので、今まで、どちらかの機器で治療された方は、より効果をあげるためにもう一方の機械の照射をお勧めします。併用療法がもっとも効果的ですね。以前ブログにも書きましたのでよろしかったらご覧ください。


手相

独学ですが、手相を見るのが好きです。

手相を見る場合は、両手を必ず一緒に見ます。そうすると、その人がどんな人なのかなんとなくわかるような気がします。

「手相は3ヶ月で変わる」

と言われ、僕自身も実際そう思うのですが、先日ちょっとびっくりすることがありました。

定期的に見ている人の手から、2ヶ月前まではくっきりあったある「線」が消えているのです。代わりに別のある線が太くなっているのです。

ちょうど人生のターニング・ポイントを迎えているようで、前回見たときにはどちらの道に進もうか迷っていることが手にも現れていました。この2ヶ月の間にきっと何かを取ることで何かを捨て、一本の道が見えてきたのでしょうね。

手相を見ていると、

「運命の選択肢は決まっているが、どの選択をするかはその人次第である」

ということがよくわかります。

道は一本ではなく、二本、または三本ある。どの道を行くか人は常に選択を強いられ、その選択によって次にまた別の交差点に差し掛かる。そうやって行き先や見る光景、出逢う人は変わり、運命は作られていく。

手相はおもしろいですよ。


パリ オペラ座のシャガール

今、 上野の森美術館で「シャガール展」をやっているそうですね。

今年は、20世紀を代表する画家の一人であるマルク・シャガール(1887-1985)の生誕120年にあたるのだそうです。

シャガールの作品には、とても好きな絵が何点かあります。シャガール・ブルーと呼ばれる、青を基調にした作品は、一度見ただけでも記憶に残りますよね。

パリのオペラ座の天井に、シャガールの絵があるのをご存知の方も多いと思います。1864年に完成したこの作品は、シャガールの名前を不動のものとした代表作です。大きなシャンデリアを中心に描かれたパステルカラーの作品は、それぞれの色彩で、ベートーヴェンや、ビゼーなどの代表オペラの一情景が描かれているのです。

僕は、医学博士号を取得した時に、その記念に・・・と、どうしても欲しかったこの作品の世界500枚限定のリトグラフを買いました。値段もはったので、当時の僕にとってはそれこそ清水の舞台から飛び降りるようなものでしたが、それでもあの時無理してでも買ってよかったと今は思っています。

気に入った絵って、いつも眺めたくなるんですよね。

今回のシャガール展では、この天井画の制作風景などのシャガールの写真が展示されているそうです。12月11日までに足を運んでみようと思っています。


AMT APLを預かって効果判定

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今日、クリニックに新しいIPL(光治療機)がやってきました。

機器の名前は「AMT APL23」。

韓国のAMTエンジニアリングという会社の商品です。

約二週間クリニックFで預かって効果判定をしてほしいという依頼を受けました。

IPLという、レーザーではなく、狭い波長の光を使った治療機が開発されたのは1999年のことでした。

「お肌のシミのみを浮き出させて」、

さらに

「施術後、その場でお化粧をして帰宅できるような気軽さ」

が合わさったこの光治療機器は、ルミナスのフォトフェイシャルという機器が発表されたときから、世界的に爆発的に売れました。

RFを合わせたメカニズムをもつオーロラや、IP2Lやライムライトなどの進化版のフォトフェイシャルが日本の市場にも多く出てくるようになりました。

進化型の機種が多く市場に出てくると、機種間の違いがわかりにくくなるのですが、この機器の特徴は 「Multiple Pulse」 というもの。

通常一回のみの光照射を、非常に短い時間の間に続けて2-4回連続してマシンガンのように照射するのです。

このあたりの回数は調節ができますので、今まで消えにくかったシミを持つ人には朗報かもしれません。

レーザーや光治療器の本場と言えば、以前にも書いたとおりアメリカとイスラエルです。

完全にこの二国で市場を独占している、といっても過言ではないかもしれません。

しかしアジアの美容大国=韓国が非常に積極的に進出しようという意思が、特に最近強く感じられます。

韓国の女性はアメリカ人のように美容との付き合い方も密接で、傾向としてもアメリカのようにハイリスク・ハイリターンを求めるところが一部あるようです。そこが日本の女性のニーズと多少異なる部分があるように見受けられます。

日本ではまずリスクが低いことが大切で、リターンも他人から見てすぐにわかるようなリターンではなく、「人知れずいつの間にか綺麗になる」ことが良し、とされるところがあるように感じるのです。だからこそ「美容整形」よりも「プチ整形」、「プチ整形」よりも「レーザー」という潮流が出来つつある。

美容に対する文化の違いがあるのかもしれませんね。

今回も、果たしてこの機械が日本の市場ニーズに合っているものなのか、効果とリスクをどちらも見ながら慎重に見極めていきたいと思います。


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