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映画「ラフマニノフ」

4月19日に 映画「ラフマニノフ ある愛の調べ」が公開されましたね。

ラフマニノフは僕が最も好きな作曲家の一人です。ファンとして観ないわけにはいきません。今週週明けの診療後銀座「テアトルシネマ」の最終会になんとかすべりこんで観にいってきました。

クリニックFがあるのは四ッ谷駅ですが、数分歩くと麹町駅に行けます。麹町から銀座一丁目まで有楽町線でわずか5分で着くのです。便利ですよね。

この映画はラフマニノフがロシア革命を避けてアメリカに亡命した1920年代の話を元に作られたノンフィクションです。

主人公は、セルゲイ・ラフマニノフ。ロシアからやってきた若き作曲家でありピアニストです。

ニューヨーク、カーネギーホールでの全米初のコンサートは大成功をおさめ、ロシアから亡命してきた天才演奏家の出現に、会場は熱狂で包まれます。

彼はその後、このブログでも書いたことのある、ピアノメーカー「スタインウェイ社」の後援で、全米ツアーに出かけます。各地で喝采を浴びるのですが、ラフマニノフ自身はあまりのハードスケジュールに次第に元気を失ってゆきます。

そんな時、送り主不明の「ライラックの花束」が毎回公演場に送られてくるようになるのです。

ラフマニノフにとって、ライラックは思い出の花です。彼は演奏会のピアノの上に毎回ライラックの花束を置き、演奏を続けます。彼は元気を取り戻し、演奏会を次々に成功させるのです。

この映画、映像効果は抜群で、映画の最初に、カーネギーホールで「ピアノ協奏曲第二番」の演奏が始まるところ。そしてクライマックスで、「パガニーニの主題による狂詩曲第18楽章」が流れるところ。甘美なメロディーと映像効果が相まって秀逸でしたよ。

ストーリーは、僕みたいにあまりに作曲家に思い入れがありすぎると、ちょっとストーリーや演出に入り込めない部分はありますが、挿入曲はほぼすべてがラフマニノフの作品で、その素晴らしい旋律に没頭できるはず。ラフマニノフを演じたエフゲニー・ツィガノフも良かったですよ。

すこし距離をもってラフマニノフの世界に触れてみたい方にはお薦めの映画です。


メタボリック「スキン」シンドローム

少し前まで、肌の老化は「=(イコール)酸化である」と考えられてきました。

紫外線、ストレスなどによって活性酸素が生じ、それによって肌は劣化し、錆びついてくすみ、弾力が落ちたるんでいく・・・と考えられていたわけです。

しかし現代人の肌において、最近「酸化」よりも問題視されているのが、実は

「糖化」

と呼ばれる現象です。

「メタボリック症候群」が注目を浴びているように、そもそも日本や欧米諸国において今は「栄養過多」の時代。内臓にストレスをかけているだけでなく、肌にも深刻な影響を与えているのです。人類は、生物として生まれて以来、飢餓への対処法はDNAに多く刻まれていますが、飽食に対する危機への対処法はほとんどなかったに等しいのです。 飽食への危機は、まさに人類史上始まって以来の初めての危機であるということです。

若々しい肌のキーワードである「ハリ、ツヤ、弾力」に、コラーゲンとエラスチンが深く関わっていることは皆さん御存知のとおりです。真皮層のコラーゲンによって皮膚はハリを保ちツヤを出すことができ、エラスチンによって弾力を保つことが出来るのですが、老化した皮膚には「良質のエラスチン」ではなく「劣化したエラスチン」が増えてしまう、という現象が起きます。

この「劣化エラスチン」がなぜ増加してしまうのか?

それは、エラスチンが糖化してしまうことが原因です。

糖によって架橋形成されたタンパク質は弾性を失い、劣化変性しているために「エラスターゼ」という酵素で分解されずに停滞してしまうのです。

怖いですよね。

糖化(グリケーション)を押さえる為には、血糖及びインスリンを低く保つことが必要不可欠です。

5年前と比べて明らかに肌が劣化していると感じる方は、「メタボリック“スキン”症候群」にかかっているのかもしれません。美容医療と生活習慣双方向からのアプローチを考えてみてください。


ピーター・セテラの不在

最近クラシックのコンサートにばかり行っていたのですが、昨日は東京国際フォーラムで行われたコンサート「Chicago/Huey Lewis and The News」に行ってきました。

なんといっても「シカゴ」と「ヒューイ・ルイス」ですよ。この二つのバンドが共同でコンサートを開くなんて全く予想できなかったですよね。

会場は、80年代に青春時代を過ごした、世代的にも似たような30代後半以降のファンが一杯。

5時に始まったライブでは、まず10年ぶりの来日となるヒューイ・ルイスが「The Heart of Rock’N Roll」で登場。

テンションが変わらず高い(笑)!

「The Power Of Love」「Do You Believe In Love」など懐かしい曲満載で、サービス精神に富んだステージでした。

僕は、県立鎌倉高校という湘南の海と江ノ島の見える高等学校を卒業したのですが、文化祭のために早朝から七里ヶ浜の駐車場に集まって、「The Power of Love」の振付を皆で練習しましたっけ・・・。

そんなことを思い出しました。懐かしい。

アカペラで聴かせてくれた「So Much in Love」も良かったです。

休憩を挟んで登場したのはChicago。来日は5年ぶりくらいでしょうか。

ホーンセッションがやっぱりシカゴだよな、トロンボーンのジェームス・パンコウがいいよな・・・と思いながら聴くも、やっぱりピーター・セテラの不在を改めてしみじみと思い知るステージでしたね。

「Hard to Say I’m Sorry」「You Are The Inspiration」「Hard Habit To Break」「Saturday In The Park」・・・シカゴの名曲はどれもピーター・セテラの声と共に自分の中で生きていることを改めて実感し、ヴォーカルの存在の大きさ、声という偉大なる楽器について考えさせられました。

他の楽器と違って声だけは天から与えられた唯一無二のもので、代替えはきかないのです。

「Saturday In The Park」はせっかくだからヒューイ・ルイスに歌ってほしかったな、と思ってしまいましたね。

しかし最後にサプライズがありました。

なんと布袋寅泰さんが登場したのです。

まず世界的ヒットとなった布袋さんの「Battle Without Honor Or Humanity」を、そしてシカゴの名曲「25 or 6 to 4/長い夜」をシカゴのメンバーと共に熱演。

これは、かっこよかった! 布袋さんのギターを生で聴くのは初めてですが、やはり彼は日本が誇るギタリストですね。オーラもあったし、演奏も素晴らしかった。

会場も大盛り上がりでしたよ。

ライブが終わると、僕の目の前を大友康平さんが通り過ぎていきました。


MacBook Air

フロリダレーザー学会が終わりました。

今回学会会期中に、長いこと使っていたラップトップコンピューター=シャープ「ムラマサ」がついに壊れてしまいました。

国内外、一緒に何万マイルの旅をしたでしょうか。

ラップトップコンピュータは講演をするときに必須です。次回は5月11日。日本美容外科学会のランチョンセミナーで話さないといけません。

それまでに、新しいPCを買わなければ・・・。

ムラマサは、シャープのメビウスに比べて大きさが小さく持ち運びが楽なので、僕はとても気に入っていて、数年前にクラッシュした時も実はまったく同じ機種を買ったのですが、残念ながら、もう製造していないのだとか。

ネットで探してみると、パナソニックの「レッツノート」がよさそう。使い勝手を見に家電屋さんに行ったところ、パナソニックの横にあるコンピュータについ目を奪われてしまいました。

MacBook Air。

薄い

かっこいい

触ってみると思ったよりも動作が速い

ディスプレイ表示が綺麗

しかし、ウィンドウズを使い慣れている人間が、見た目の華やかさと美しさに惹かれて(惑わされて?)Macに手を出すと、結局あとあと苦労することになると聞いています。今まで僕自身Macに手を出したことはなかったのですが・・・

どうしよう。

数日迷った挙句に、とうとう買ってしまいましたよ。

マイクロソフトのオフィスは、2008になってほとんど問題なくソフトが動きます。使いこなせるかがんばってみます。


ケネディ宇宙センター

前回、フロリダの学会があった2005年にはアニマルキングダムなどのディズニーワールドに行ったのですが、今回の学会期間中、どうしても行きたかった場所がありました。

それは、NASA。

ケネディ宇宙センターです。

学会会場から東に50マイル。

約一時間半のこんな道のドライブで宇宙センターにいけます。

半日で往復してきました。

38ドルの入場券を買って宇宙センターの中にはいると、中はバスによる案内になっています。

このような大型バスが30台近くもつながって走り、「スペースシャトル発射台」と、アポロのロケットである「サターンVの展示場」、そして「宇宙ステーションの工場」の3つを回るのです。

ひとつの停車場まで20分ぐらい移動時間にかかります。

NASAっておそらく三浦半島ぐらいの大きさがあるのでしょうね。

後ろにスペースシャトル発射台があるのがわかりますか?

発射台に至る道がありますが、発射のときには、ここを約一日かけてシャトルが縦向きのまま移動するのです。

次の停車場はサターンVロケットの展示場です。

驚いたのは、展示室に至るまでに、三回に分けて三つの映写室に移動し、アポロ計画の映画を見せるといった盛り上げ方です。まるでディズニーランドでジェットコースターに乗る前の様。

発射までの秒読みや、開発当時の映像などが出てきて、気持ちが盛り上ってきたところで、一斉に扉が開き、この大きなロケットの展示場に出ます。もう大興奮ですよ。こういったところはアメリカ人はうまいですよね。しかし本当にでかい。

僕は小学校一年生の時の将来の夢に、宇宙飛行士になりたいと書いた覚えがあるのですが、もしももっと若くして、この地を訪れることができたら、真剣に宇宙飛行士になることを考えたと思いますよ。こういった実物に触れる教育って大切ですよね。

こちらはスペースシャトルのエンデバー。引退機です。思ったより小さかったかも。

シャトルの下は、このような、耐熱タイルでできています。

この構成はNASAの特許だとか。約10cm大のものでしたね。

最後に展示場に戻るとそこには実物大のロケットが…。

もっと見学したかったのですが、学会会場に戻らなければならなかったので、急ぎ足で帰りました。

ぜひまた行きたいです。


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