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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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バンクーバーへ

やっと写真をアップできるようになりましたので、ブログを再開します。

今回はカナダエアを使って成田からバンクーバーまで飛び、そこからリムジンでウィスラーまで移動することにしました。

飛行時間は約10時間です。

エア・カナダは初めて使いましたが、楓(メープル)のマークがかわいいですね。

空港の中はこんな感じ。

そういえば2010年にバンクーバーで冬季オリンピックがあるのですよね。オフィシャルグッズが売られていました。

バンクーバーは1999年に一度だけ滞在したことがあります。

あの時はトロントから入り、ナイアガラ、バンフ、バンクーバーとカナダを縦断したのでした。

まだ大学病院で勤務していた時、夏休みで旅行に行ったのです。

大袈裟でなく、本当に24時間働いていました。今考えると、体力的にも、精神的にもボロボロだったなあ。

バンクーバーは湾に臨む公園と、美味しい鮨屋で食事をしたのを覚えています。

住宅街は広々としていて緑も多い。当時とあまり変わっていないですね。

綺麗な橋を渡ってウィスラーに向かいます。

ウィスラーに向かう途中、こうしたボートを後ろに牽引したキャンピングカーをたくさん見ました。

カナダの夏休みは、家族でキャンピングカーに乗って、旅をして過ごすと聞いたことがあります。

いいですよね。


ウィスラー

今回来ているカナダ・ブリティッシュコロンビア州ウィスラーは、北米随一のスキーリゾートとして有名なところです。

自然に負担をかけない設計となっている「エコリゾート」としても最近注目を集めており、冬場のスキーだけでなく、ゴルフやフィッシング、カヌーやラフティング、ロッククライミングなど、アウトドアのアクティビティが豊富。街も安全なので、家族連れの旅行客も多いですね。

しかし、到着してびっくりしたのは

・・・涼しい

というか、

寒い!

日本の暑さをそのまま引きずってきたので、着るものがなく風邪を引いてしまいそうです(苦笑)。

まだネット環境など不安定なのと、到着してから学会やミーティング、会食などの予定が一杯で慌しいので、現地の様子など詳しくはまた後ほど書きますね。

日本不在中、クリニックFでは婦人科の専門医が診察を行います。アダルトニキビや不定愁訴、更年期障害・・・など、ホルモンのアンバランスによる肌の乱れや身体の変化を気にされている方は、ぜひいらしてください。

漢方薬なども使いながら、身体に優しい方法でホルモンの状態を整えていくことができます。また、低容量ピル、産後についての御相談なども承りますので、気軽にお電話してみてください。


カナダへ出張

今日は午後3時半までクリニックFで診療した後、成田に向かいます。カナダに出張なのです。

カナダのウィスラーで8月8日~10日まで開催される

Controversies&Conversations in Laser and Cosmetic Surgery

という学会に参加するためです。

この学会は毎年お盆の頃に北米のどこかの都市で開催されることになっています。元々「ハーバードコントロバーシー」と呼ばれていた、ハーバード大学のレーザー研究所であるウェルマンラボ出身者の同窓会のようなものだったのが、どんどん規模が大きくなっていきました。

昨年の開催はニューヨーク。おととしはサンディエゴで行われました。この学会の特徴はなんといっても「世界のレーザーオタク?の集まり」ということに尽きるでしょうね。すごいメンバーが世界各地から集まるのです。

学会出席者は、医師免許をもったレーザー専門医。世界中の学会で毎年顔を合わせているドクターばかりなので、お互いもう気心も知れていて、名前はファーストネームで呼び合います。

毎年4月に開催される、米国レーザー医学会(ASLMS)が基本的にレーザー会社の主導で行わるのに対して、コントロバーシーは、医師が主導で、いわば本音のぶつかり合いとなります。これがほんとにおもしろい。

今、世界のレーザー関連学会で、参加していてもっとも役に立つ生の情報が手に入る学会である、と言えるのではないでしょうか。

この学会のもうひとつのメリットは、毎朝7時から開始され、お昼過ぎにはセッションが終わるということ。リゾート地で行われますので、午後は世界の専門医たちで交わって、観光やゴルフなど親睦を深めることができるのです。学会に出るよりも時に貴重な情報が得られたり、人生の友となる出逢いがここであったりするのです。

どの分野の世界でも、情報とネットワークは極めて大切ですよね。世界の医師たちとの情報ネットワークは、大切なファクターであり、僕自身一生大切にすべき財産だと思っています。

あちらでの情報は、またブログでご報告しますね。


出産前後のレーザー照射

クリニックで頂く御質問で、もうひとつ多いのが

「妊娠中なのですが、レーザー/光治療はできますか?」

というものです。

これはレーザーの種類、治療する部位にもよりますが、クリニックFの場合は顔の施術がメインであり、扱っている機器にも幅があるため、「妊娠中にレーザー/光照射が可能か否か?」という質問に対しての答えは「YES」 。ただし、実際治療を行うか? といえば、それは「NO」とお答えしています。

妊娠中というのは、女性ホルモンの分泌量・状態が激変するため、シミが濃くなったり肌荒れが起きたり、いつもよりくすんだり、クマが濃くなったり・・・と、皮膚の状態も不安定な状態に陥ります。

妊娠したら突然産毛が濃くなった! なんて言う人もいますからね。

精神状態も不安定になる時期が訪れますから、さらに皮膚の状態は大きく波を打つことになるのです。

しかしこれは一過性のもので、出産から数ヶ月後にはシミも薄くなり、瑞々しさやハリが肌に戻り、皮膚の状態は妊娠前よりむしろ良くなる場合が多々あります。まさに自ら生み出したプラセンタ(胎盤)エキスが身体の隅々まで行き渡るわけですから。

偉大なる女性ホルモンの成せる業ですよね。

ですから、妊娠中の皮膚の状態を過度に気にしてそこに治療を施しても、それは「非常事態」であることからあまり意味を成さず、お金も結局無駄になってしまうことになります。

むしろ妊娠中に「美容貯金」をしておいて頂き、出産後1年くらい経ってから、それでもなくならないシミやシワに対して治療を行っていく方がよほど効率も良いですし、コストパフォーマンスも良いので、そちらを御案内させていただいています。

クリニックFに通院中、御懐妊された患者さんには、レーザー/光治療よりもむしろ、ヘッドスパやミニ・リンパドレナージュなどの自然療法を御案内しています。

妊娠中はなにかと身体への負担も大きいので、リフレッシュになりますからね。

そして無事にお子さんが生まれ、子育てにも慣れてきた頃からまたレーザー/光治療を再開するようにしています。


口唇ヘルペス

「口唇(こうしん)ヘルペスの既往があると、レーザー治療はできません」

と言われたことはないですか?

クリニックFでの問診表にも、ヘルペスの既往歴を書いていただく欄があります。

ちょうど昨日

「この“ヘルペス”ってなんですか? どうしてレーザー治療に関係あるんですか?」

と、ある患者さんから聞かれたので、ここで簡単に説明しておきたいと思います。

ヘルペスとは、

「皮膚や粘膜に小さな水ぶくれ(小水疱)が集まった状態」

のことです。「ヘルペスウイルス」の感染によって起こります。

ヘルペスウイルスの特徴は、一度感染すると、症状がなくなった後にもウイルスが神経節に潜んでおり、抵抗力が落ちると潜伏していたウイルスが神経節から出てきて再発を繰り返すというものです。

レーザー照射を口の周りに行うと、ヘルペスが再発するといった例がまれにあるため、きちんとした診療を心がけるクリニックでは、たいてい診察の段階で口唇ヘルペスについて事前に確認するわけです。

では、具体的にどういった症状が起きるのでしょうか?

ヘルペスになるとまず、皮膚の違和感が起こり、「かゆみ」や「ほてり」を感じます。

半日ぐらいすると口唇の周りが赤くはれ、1~3日で水ぶくれとなり、かさぶたになって治る・・・といった経過をたどります。

もしこうした症状に心当たりがあれば、一度診察を受けておくことをお勧めします。

ヒトヘルペスウイルスは、実は8種類もあり、中でも上記の症状を示す「アルファヘルペスウイルス」に属するものは3種あります。

口唇ヘルペスをおこすものは、単純ヘルペスウイルス1型。

性器ヘルペスをおこすものは、単純ヘルペスウイルス2型。

水ぼうそうをおこすものは、水痘・帯状疱疹ウイルスといいます。

どれもが皮膚に同じような水疱を作りますし、体力が落ちた時、疲れた時など免疫力が落ちたときに再発すると言うのは一緒なのですが、それぞれ違ったウイルスなのです。

口唇ヘルペスを防ぐのは、やはり体調管理と休養・休息、睡眠、そして十分な栄養を取ることにつきます。

細菌を殺す抗生物質の開発に比べて、抗ウイルス薬の開発は遅れましたが、現在はアシクロビルなど、口唇ヘルペスに効果的な薬も処方箋や薬局で買うことができるようになりました。ただ自己診断は禁物ですね。必ず専門の医師に指示を仰いでほしいものです。

クリニックFでも、自費診療にはなってしまいますが、こういった薬を処方することもできるので、患者さんからは美容やアンチエイジングの相談の際に気軽にお声を掛けて頂いています。

特に夏場は思ったよりも身体が疲れていますから、ヘルペスの再発に注意が必要な季節なんですよ。

「人間は夏に老いる」

という言葉もありますから、くれぐれもお体には気をつけてくださいね。

僕も今日は一日診療を休んでゴルフに出かけてきます(笑)。


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