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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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Dr.フェルナンデスとの再会

今回もう一つの目的は、Dr.フェルナンデスとの再会でした。

医薬化粧品であるエンビロンの創始者として講演をするために来日したのです。

ケープタウンに行ってフェルナンデス医師とディスカッションしてからもうずいぶん時間が経ったように感じていましたが、あれは7月のことだったので、まだ2ヶ月余りしか経っていませんでした。

今年は時間の流れが速いような遅いような(苦笑)。

講演の内容は、肌を維持するためには三種のビタミン、つまりビタミンA・ビタミンC・ビタミンEがきわめて大切である。

パルミチン酸レチノール(ビタミンA前駆体)を肌に使用し続けると、紫外線に当たりダメージを受けた肌を再生できる。

紫外線によって老化した肌に対しても、効果的である。

・・・といった「今となっては」基本的な話でしたが、紫外線の強い南アフリカで医学の研究をして、紫外線の害にいち早く着目した彼がこの理論を提案し、それによってこの日本でも今のように常識化・一般化したとも言えるのです。

講演の後、挨拶に行きました。

挨拶もそこそこに

「スククーザ国立公園(ケープタウンの後に、僕が訪れると伝えていたのです。)はどうだった?」

と聞かれたので、

「素晴らしくて、興奮して、カメラのメモリがいっぱいになるまで写真を撮ってしまいました。」

と答え、そのあとは南アフリカ談義や抗酸化剤の話題などに花が咲きました。

別れ際

「わざわざ東京から来てくれてありがとう。」

なんて言われたので、

「ケープタウンから来てくれた先生に比べたら、東京なんてすぐですよ!」と言ったのですが、本当に日本贔屓なナイスガイですね。

スケジュールが大変だったのですが、大阪まで会いに行ってきてよかったです。


日本美容皮膚科学会

日曜日は、朝5時半に家を出て羽田空港に向かいました。

大阪で行われた日本美容皮膚科学会に日帰りで参加してきたのです。

7時の羽田発の飛行機に乗り込むと、そのまま熟睡です。

「伊丹空港につきます」

というアナウンスで目が覚め、窓の外に視線を写すと眼下に大阪城が見えます。

思わず写真に撮ってしまいました。

会場は大阪のリーガロイヤルホテル。この学会、今回で26回目であるということですが、毎年どんどん規模が大きくなりますね。

今回の出張は二つの目的がありました。

一つは昨年から共同研究を続けている「フラーレン」という物質に関する報告です。

このフラーレンという抗酸化物質が、レーザー照射前後に肌のダメージを減らし、治療効果を上げることが分かってきたのですが、東京女子医大と慶応大学薬学部、そして三菱商事の研究班との共同研究を行っています。

今年4月の米国レーザー医学会(ASLMS)で発表もしましたし、この9月にパリで行われるヨーロッパ皮膚科学会(EADV)でも演題が採択されており、発表に行く予定なのですが、その中間報告を日本でしたのです。

レーザークリニックでは、レーザー・光治療後その効果を高いレベルで保持する為に、抗酸化作用の強い物質による皮膚の保護がとても重要となります。そのため、レーザーと相性の良い抗酸化剤をいくつか用意しておく必要があるのですが、フラーレンはその中でもパワフル且つ結果が非常に良く、また敏感肌でも安心して使えるため重宝しています。

まだまだ様々な可能性を秘めた物質だと思いますね。

 


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