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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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ユダヤ教の聖地、嘆きの壁

タクシーを駐車場に停めてもらい、運転手さんと一緒に“嘆きの壁”に向かいます。

ここは、古代ヘブライ王国のエルサレム神殿のうち、現在まで残されたヘロデ神殿を囲む西側の壁の一部なのです。

こちらの人は

「Western Wall(西側の壁)」

と呼んでいました。

西暦70年にローマ帝国によって破壊されたこの神殿は、ユダヤ教徒にとっての聖地でした。

1967年の第三次中東戦争でこの神殿の跡地である旧市街地を占領するまでの1900年間。ユダヤ教徒はこの「嘆きの壁」に来て、自由に祈りをささげることができなかったのです。

厳重なセキュリティーを越えて中に入ります。

そしてここが「嘆きの壁」=「Western Wall」

向かって右側が女性用、左側が男性用と分かれています。

壁に到る門には、聖地に入るための紙の帽子が用意されています。

壁は見上げるように高いものです。多くのユダヤ教徒たちが祈りをささげる中、写真を撮っている観光客も沢山いました。

こういった聖地に入ると、厳かな気持になります。

こちらは城壁に建物の中にある壁です。多くのユダヤ教の書物を置いた書庫があり、さらに多くのユダヤ教徒たちが祈りを捧げていました。


世界遺産 「エルサレム旧市街とその城壁群」へ

この「エルサレム旧市街とその城壁群」は、ヨルダンの申請により世界遺産にも登録されている地です。

タクシーの運転手に車の中で待っていてもらい、あたりを散策しました。

わずか1km四方の土地に、ユダヤ教徒地区、キリスト教徒地区、イスラム教徒地区、そしてアルメニア人地区があり、それぞれの市街に歴史的・宗教的建造物が多く残っています。

ちょっと路地に入りこむとこのようなお店がたくさん。

お土産屋も多かったですが、生活必需品を売っている店も多かったですよ。

他の都市のように、押し売りがないのが不思議でした。

見かけた郵便局には、イスラエルの国旗がはためいていました。


聖地エルサレムへ

さて、実はこの後に昼食会とモーシェのクリニックへの見学ツアーの予定が組まれていたのですが、僕のフライトは今日の夜です。

なにせ今回のイスラエル滞在時間が44時間程度しかなかったものですから、どうしても行ってみたかった聖地エルサレムへ行くことにしました。

エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大一神宗教の聖地です。

テルアビブからエルサレムへは、すいていれば車で1時間。ですがこの日は平日でしたので、空港まで帰るときには渋滞に巻き込まれる可能性があります。

テルアビブ空港ではまた厳重なセキュリティチェックがありますし、イスラエルで飛行機に乗り遅れたらそれこそ大変(笑)。

飛行機の出発時間の三時間前にチェックインすると仮定して、それまで4時間あります。

タクシーも前日にテルアビブからイスラエルへの往復+観光で200米ドルで手配済みです。

ワークショップが終わるとともに、すぐにタクシーに飛び乗って約一時間半。エルサレムが見えてきました。

思ったよりも近代的なビルがあります。

このホテルはここエルサレムで最も高級なホテルなのだそうです。かのブッシュ大統領も泊まったとか…。

街全体がこのようなクリーム色の壁の建物でできていましたが、これは法令で決まっているのだそうです。

さて、目指す第一の目的地。

世界遺産でもあるエルサレムの旧市街地の城壁が見えてきました。

ちょっと胸が高鳴ります。


イスラエルの通貨

イスラエルの通貨の単位はシェケルといいます。

これが現状発行されている4つの紙幣。

世界でも珍しい縦型のデザインなのです。見せてもらったのですが、こんな感じでカラフルです。

それぞれが歴代イスラエルの大統領や、偉人が肖像になっているのだそうです。

1968年に発行されたのにはアインシュタインの肖像画を利用したものもあったそうです。

僕が渡航したときには、1シェケルが27円ぐらいでした。


テルアビブでレーザークリニックを開業のMoche Lapidot医師と

翌日 テルアビブの海沿いのホテルに移動して、昨晩一緒だったトルコの先生方に対するレーザーの講義に午前中だけ、参加させていただくことになりました。

講師はMoche Lapidot医師。ヨーロッパ皮膚レーザー学会の重鎮の一人で、このテルアビブでレーザークリニックを開業しているのです。

シネロン社の発売するレーザーについての講義をしてくれたのですが、僕はモーシェ(ヘブライ語のモーゼ)とは今年の7月のシンガポールのIMCAS学会や、9月のパリのEADV学会で顔を合わせています。

講義中に、「ドクターフジモト。この話はシンガポールでしたっけ?同じだったら他のプレゼンを使うけれど…。」とか声をかけてくれて、気を使ってもらいました。

感謝です。


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