医学博士 クリニックF 院長 藤本幸弘
米国レーザー医学会(ASLMS) 専門医
米国皮膚科学会(AAD) 認定医
欧州皮膚科学会(EADV) 認定医
美容皮膚科レーザー医療 全室個室 完全予約制
千代田区麹町 電話番号 03-3221-6461
JR東京メトロ 四ッ谷駅 より 徒歩1分
東京メトロ 麹町駅 徒歩5分 上智大学目の前
休診日 木曜日 日曜日 祝祭日
世界の最新レーザー情報 はこちらから
医学博士 クリニックF 院長 藤本幸弘
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今日クリニックに出勤すると、ユーロ圏から郵便物が届いていました。
開封してみると、
「EuroMediCom Anti-aging Medicine World Congress & Medispa」
の文字が…。
モナコ・モンテカルロで開催されている、アンチエイジング世界医学会(AWMC)の学会誌だったのです。
この学会は、いわばアンチエイジング医療とメディカルスパという、2つの分野を統合したもの。
2003年に、このモンテカルロという、世界最高峰の富裕層が集まる地でスタートして以来、この学会はアンチエイジング・マネジメントに関する世界最大の学会として認識されています。
今年2009年は3月19日から21日にかけて開催されることに決まりました。
そして、大変ありがたいことに、僕は、今年ここで講演をさせていただける事になりました。
昨年打ち合わせして、抄録を送ったときにはまだまだ先の話だなと思っていたのですが、こうして冊子が送られて自分の名前を見ると、にわかに緊張しますね。
しかも、プログラムを確認すると、ヨーロッパをはじめとする五大陸の名だたる先生の名前が載っています。日本人で講演をするのは、僕ともうひとり。その方はフランス語で講演されるようなので、英語で講演する日本人は僕だけということになります。
せっかくお声を掛けて下さった方々に恥をかかせることのないよう、オバマ氏の演説以外にも、3月までにもう少し英語を勉強しておかないと(苦笑)。
頑張ります。
今年もこのモナコを始め、様々な国や地域に出かけて世界各地で行われる国際学会や、レーザー/アンチエイジングに関連する最新情報を、患者さんやこのブログの読者の方々にお届けすることが出来たらいいな、と思っています。そして、ひとりでも多くの方が、こうした情報をきっかけとしてレーザー医療に興味を持って下されば嬉しいですね。
レーザー業界もアンチエイジング業界も、今年は益々おもしろくなりそうですよ。ご期待ください。
レーザー施術は時に痛みを伴うものです。
レーザーの効果をより引き出すためには、熱に最も弱い表皮を破壊しない限り、パワーを上げなければならないのですが、そうなると施術中に痛みが強くなる場合がある。
その痛みを最小限まで減らすために、クリニックFでは何種類かの「塗る麻酔薬」を使用しています。それぞれクリームやジェル、美容液のようなテクスチャーで、注射針で皮膚に刺し注入するような麻酔薬と違って、塗るとき全く痛みは感じません。化粧品を塗るようなかんじをイメージしていただければわかりやすいかと思います。
「こんなに色んな種類の麻酔薬を用意しているクリニックは、あまりないんじゃないですか?」
と、先日同業者から聞かれました。
確かに言われてみれば、そうかもしれません。普通のクリニックでは、貼るタイプと塗るタイプをひとつずつ、この二種類があればとりあえず事足ります。
けれど、レーザーにこだわるのと同じように、僕は麻酔薬にもこだわりがあります。元々痛みの専門家であるペインクリニックの認定医であることもありますが、患者さんのタイプ・使う機器の種類によって有効な麻酔薬は厳密に言うと異なると思っているのです。
クリニックFの患者さんには、施術の度にどの麻酔薬を使うか僕自身が選択しています。
ここからはちょっと専門的な話になります。
局所麻酔薬は、神経線維に作用して、細胞内部へのナトリウムイオンの流入を抑制して、細胞活性の初動である活動電位を抑制することによって、神経伝達を遮断するものです。
化学的にはベンゼン環と4級アミンの間を中間鎖がつないでいるという基本構造をしていますが、大きく分けると、その中間鎖の結合の違いによって、アミド型とエステル型に分けられています。
エステル型の麻酔薬はコカイン、プロカイン、テトラカインなどがあります。血中のコリンエステラーゼによって速やかに分解されますが、加水分解による分解産物であるパラアミノ安息香酸によって、アナフィラキシーショックが起こる場合があります。
一方、アミド型の麻酔薬はリドカイン、メピバカイン、ジブカイン、ブピバカインなど。アミド型の代謝は肝臓でゆっくりと行われるため、持続時間の長いものが多いのです。
ほとんどのクリニックで局所麻酔薬を使用する場合、アミド型の局所麻酔薬であるリドカインをベースにした麻酔薬を使用する場合が多いのですが、クリニックFではアミド型とエステル型の局所麻酔薬を配合して使用しています。
すぐに効果があり、持続時間も長い双方の優れた麻酔効果を生かすためです。
また、麻酔の効果時間には、組織のpHが極めて大切です。組織のpHに近いと、解離恒数の影響で麻酔薬が非イオン化した状態で多く存在するので、早く効果が発現します。pH7.4ぐらいの、ちょっとアルカリ性に傾けた方が効果的なのです。
歯を抜くときなどに、炎症状態が続いている皮膚は、麻酔が効きにくいと聞いたことがありませんか? 炎症状態が続くと、組織が酸性に傾くので、麻酔薬作用部位に麻酔薬が届きにくくなるのです。
逆に、妊娠中はプロゲステロン分泌が増加しているため、麻酔薬の必要量が少なく、効果発現も速くなるといわれています。
クリニックFで工夫しているもう一つの点は、麻酔薬を混ぜる基質です。
「ペンレス」という名前の、セロファンテープに麻酔薬が配合されているタイプのほかに、クリニックFでは、「ローションベース」、「ジェルベース」、「クリームベース」の麻酔薬基質を用意して、使い分けています。
基質の水分の配合率によって、それぞれ局所麻酔薬が肌に吸収される速度が変わって来るのです。
語り始めると、止まらなくなってしまう麻酔の話。奥が深いのです。また機会があったら、よりマニアックな話を書いてみることにしたいと思いますが、もし
「痛そうで怖い」
「だからレーザークリニックには行きたくない」
そう思われている方がいるとしたら、そんな方こそクリニックFにお越し頂きたいと思います。
日本に数あるレーザークリニックの中で、最も痛みの少ない施術を行っていることに関して、僕は自信がありますから(笑)。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
クリニックFの新年の診療は本日から。・・・といってもお正月休み中、診察のお問い合わせや御予約のお申し込みを、ありがたいことに沢山頂きました。
実はこれにはちょっと僕自身もびっくりしました。
これまでの経験で言うと、通常こうした美容/アンチエイジング系のクリニックは、年末が大晦日ぎりぎりまで患者さんの御予約で一杯となり忙しいのですが、逆に年明けの1月はすこしゆったりペースなのです。お正月休みの前に、レーザーなどの施術を済ませたいと思われる方が多いというのが、この業界の云わば常識となっています。
ところが、今回お問い合わせや御予約を年始早々予想以上に頂くこととなり、遅い仕事始めが却って皆さんに御迷惑をおかけする結果となってしまいました。(申し訳ありません)
今回の件もそうですが、クリニックFに関しては、過去4軒のクリニックでの常識を良い意味でくつがえされることが殊の外多く、来年はもう少し早く1月の診療を始めた方がよいのかな、と考えさせられましたね。
患者層の変化、時代の流れもあるのでしょう。
ところで、僕は毎朝、自宅からクリニックまで電車通勤をしています。世のビジネスマンの方より遅い仕事始めだったので、今日は約1週間ぶりの通勤ラッシュでした。
トレーニングと一緒で、通勤ラッシュはブランクが空くといつもよりキツく感じますよね(苦笑)。
実は医者になってから、しばらくは車通勤が多かったのです。といっても“重役出勤をしていた”ということではなくて、手術日には、準備のために朝5時台に出勤しなければならず、公共の交通機関が使えなかったり、早朝でも深夜でもいつでも病院に駆けつけられるように考えると、車の方が便利だったのです。
今は行きも帰りも満員電車。メタボ対策にはいい運動です(笑)。混雑の時間をどうやって過ごすか、いろんな方法があると思うのですが、皆さんはどうされていますか? 以前は本や雑誌を読んでいた僕は、最近通勤時間中に、ipodで英語を聞くことにはまっています。
偶然アマゾンで見つけた「オバマ演説集」が、結構いいんですよ。
しかもCD付きで1,050円。最初は何気なく注文してCDを録音して聞いてみたのです。
いやはや、オバマは、すごい名演説者ですね。
そういえば12月、NYに出張したときにJFK空港から利用した乗り合いバスの黒人運転手が、興奮した口調でオバマ氏のことを素晴らしいと話していました。様々な人種が乗り込んでいたバスの車中の中、皆がオバマ氏の話で盛り上がりました。
アメリカでこんなことは珍しい。僕自身は今まで見たことのない光景だと思いました。
クリニックFには、外資系の企業で仕事をされている男性の患者さんも多く、また女性でも銀行や証券会社、生命保険会社などで仕事をされている方が多々おいでになります。そうした方々と診療後に景気の話や株価の話になることもよくあるのですが、NY出張前には
「リーマンショックで今年のNYの街は静まり返っているから、きっとびっくりするよ」
と言われていました。
けれど実際に行ってみると、ホリディシーズンということを差し引いて考えても、想像してたよりも活気があって驚きました。そして、ちょっとした店や街でオバマの話を聞くのです。
アメリカ未曾有の不況の時代に、彗星のように現れた国民的ヒーローなのでしょう。
オバマの演説は、三人の高学歴のしかも若いライターが、緻密なリサーチの元、作り上げていると聞いていますが、その優れた文章を、自分の言葉のように操る彼の独特の声と、その間の取り方。だんだん聴衆を盛り上げていって、決めは名台詞
「YES, WE CAN」
実際にその演説を聴くと、鳥肌が立ってきます。
英語がわからなくても、何度も聞いていると細かいところまで聞き取れるようになってきます。どんな国の、どんな階級の人間であっても、誰もがわかりやすい言葉を(たぶん意図的に)ちりばめているのです。
ケネディ以来の名演説。これは英語のヒアリングの練習にもお勧めですよ。