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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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ルーマニアの首都ブカレストと「国民の館」

ルーマニアの首都ブカレストは、20世紀の初頭には、バルカンの小パリといわれるほど美しいところだったようです。

確かに街を歩いていると、そういった雰囲気もわかります。

こちらの建物は市庁舎ですが美しいですよね。

こちらは街から少し離れたところにある凱旋門。

パリのものよりも小ぶりですが、立派なものでした。

こちらは小説のドラキュラ伯爵のモデルといわれるワラキア公ヴラド3世が15世紀に築いた砦の跡です。この地はブカレストでも最も古いエリアです。

先に見える教会はブカレスト最古のクルテア・ヴェケ教会。1559年のものです。

ちょうどミサが行われていましたが、こちらは東方ルーマニア正教の教会ですね。

こうした古い街並みは、共産党の特にチャウチェスクの独裁政権時代に破壊されてゆきました。

古い教会などが、メガロマニアといわれたチャウシェスクによって巨大な(模倣した)建造物に代えられていったのです。

この通りは統一大通りというもの。

遠くに見えるのが「国民の館」と呼ばれる彼の宮殿です。

ルーマニアではあまり観光の時間がなかったのですが、この1500億円以上かけたといわれる宮殿の英語ツアーがありましたので、これだけは観たいとおもい、行ってきました。

続きは明日のブログで…。


今日の僕 20090524

せっかくの日曜日なのに、あいにくのお天気ですね。

昨日患者さんからこの雑誌を頂きました。僕のナパヴァレーのブログを読んでくださったのだそうです。

文藝春秋社CREA Travellerのフランスワイン特集。「ワイン桃源郷 ブルゴーニュVSボルドー」

綺麗な写真も多くて、楽しい内容です。いつかヨーロッパを車でのんびり回ってみるのが夢の僕にとっては、憧れの風景がいくつも広がります。

ありがとうございました。

今日は溜まった資料と書籍を読んで過ごしています。


欧州アトピー性皮膚炎事情

会場は11階です。

11階からの景色はこんな感じ。

目の前に湿地帯があります。

右の先に見えるのは、ルーマニア・ブカレストの中心地。

学会会場に展示してあるボードを見て、興味のあるプログラムを探します。

いくつか興味深い発表がありました。

この部屋で行われた講演は、アトピー性皮膚炎などの敏感肌に対する、新しい化粧品の検討。

アトピー性皮膚炎は、日本だけではなくてこのヨーロッパでも大きな問題になっているのです。

ルーマニアで開催されたヨーロッパ皮膚科学会の出席参加修了証(サーティフィケイト)です。

修了証の背景はルーマニアを代表する美しい建築物の、アテネ音楽堂。

ホテルから近い場所だったので、翌日、早朝に訪れてみましたが、こんなにきれいなところでした。

中には入れませんでしたが、この場所ではクラシックコンサートがよくおこなわれるそうです。

行きたかったですね。

 

 

 


ポスターセッション

医療系の学会では「ポスターセッション」と呼ばれるブロックがあります。

写真のように、様々なドクターによるポスター展示での発表が並ぶのです。

今回ルーマニアで開催された、ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)では、僕もこのポスターセッションに参加させて頂きました。

ポスターを貼る、指定された場所を探します。

レーザーのセッションの場所に、指定された場所を見つけました。

今回の僕の演題は、

「COMPARISON OF SCANNED (FRAXEL Re:Store) VERSUS RANDOMIZED (MOSAIC) FRACTIONAL LASER RESURFACING 1550NM」

照射方法が、スキャンタイプとランダマイズタイプのフラクショナルレーザー。つまり「フラクセル:リストア」と「モザイク」の比較実験です。

この二つの機器は、1550nmという近赤外線のほぼ同じ波長を使ったフラクショナルレーザー。

しかしながら、治療効果は明らかに違います。

レーザー治療に関わるパラメーターはいくつもありますが、僕のブログに書き続けてきたように、その中でも特に「波長」ばかりが主体で研究が進んできたといえます。

しかし、照射パターンによっても非常に効果が違うのです。

僕のクリニックFでは、同じニキビ肌や毛穴の治療でもその治療時期や場所によって、フラクショナルレーザーの機器を入れ替えて使っています。

気がつけばまわりにわらわらと各国のドクター達が集まってきます。質問をいくつも受け、さらに詳しく話をすると、皆非常に驚かれていました。

ポスターを見にきた先生のひとりに写真を撮ってもらいました。

会場の中の展示会場ブースには、いくつかのレーザー会社の展示が見られました。

しかし、どちらかというと、化粧品や、ヒアルロン酸などの消耗品の商材紹介の会社が多かったですね。


医師限定 メタボリックシンドロームの解決策

今日はひとつ、来週の講演の打合せをしてきました。

来る5月31日に、メディカルコア社の主催で、後楽園球場の最寄り駅の水道橋駅にて、新しく開発されたメタボリックシンドローム治療機器「AC BODY」の発表会を行います。

この講演は基本的に、「医師」(または「鍼灸師」のようにそれに準じる)の資格がある方を対象としています。

この機器、僕も開発より関わってきましたから、ようやくここまで来たかと感慨深いものがあります。

新国際学会周遊記 「痩身 ダイエット」の項目でも、少しづつ紹介してきました。

この機器は、ある特殊なプログラムを利用し、メタボリックシンドロームで特に問題となる内臓脂肪を減少させるために作られました。

この機種は広く言えば、電流を使った筋肉運動システムであるEMSの一種類ともいえるのですが、EMSとは異なる独自のプログラムがあります。

皮膚に近い表層の筋肉しか鍛えられない通常のEMSと異なり、体幹部のより深い筋肉を鍛える事ができるプログラムが開発されたのです。

このプログラムの独自性により、唯一の「内臓脂肪減少のプログラムを持つ機器」としての特許申請も受理されているのです。

この辺りの仕組みを、講演会で話そうと思っています。

********************

他の多くの機器と同様、開発当時は、僕も眉唾でした。

開発途中に、試験機器を治験始めて数回目ぐらいでしょうか。お腹周りが引き締まり、自分の身体が変わっていくのが自分でも分かるようになって、これは本当に効果があるかもしれないと、だんだん本気になってきました。

体の変化が分かるようになって、面白くなって来ると、自分でも忙しい診療の合間に、わざわざ時間を作って自ら施術をするようになりました。

結局自分で合計17回の施術を行いました。

機器を装着して、パラメータをセットした後は、通常のEMSと変わりません。本を読んだり、携帯電話で電話したり出来ます。クリニックFにはその間に顔のレーザーの施術を受けられるリピート患者さんもいらっしゃいます。一度に顔の施術もボディの施術も出来ると、好評です。

大体一回あたり30分間の施術を週1から2回行うのですが、だんだん腹回りの筋肉がついてくるのを感じ、それと共に基礎代謝が上がり、内臓脂肪がなくなってくるのです。

多くの被験者で前後のCTを撮り、血液データも取得しました。

特にCT上の内臓脂肪/皮下脂肪の減少比率は顕著です。

さらに脂肪に対する生化学因子のレプチンなども施術と共に減少するのが優位差をもって確認できました。

閑話休題

僕が研修医の頃、お世話になっていた大学医局の助教授が話してくれて、とても記憶に残っている言葉があります。

「本音を言えば医者は経済的、時間的、精神的に余裕がなければ親身の医療はできない。」

昨年も、そして今年も多くの医院や病院が閉院に追い込まれました。

今の病院、医院経営者は、経営的な不安を常に抱えて日々の診療をしなければならない非常にきつい状況にあります。経済的な不安を感じたまま、医療の高い質を維持するのは極めて困難だと思います。

僕のMBAの論文は、アンチエイジング医療によって、日本の保険診療下における、既存の医療を経営的に底上げして、医療の質を上げることを提案したのですが、

この「AC BODY」は、我々医師が、食事療法と運動療法しか提案できなかったメタボリックシンドロームに対して画期的な治療機器になる共に、医療機関の経営基盤を押し上げる画期的なツールになるのではないかと直感しています。

このまま行くと、メタボリックシンドロームはひとつの「流行語」で終わる可能性すらありますよね。また別の機会にお話できればと思いますが、日本におけるメタボ検診の導入は様々な意味でまだまだ課題があるように感じます。

さて、31日の講演では、

1.電気工学的側面から、機器の機能説明 プログラムの特許申請事項の公開

2.医学的側面から、機器の作用機序

3.機器の体験 (当日会場で施術希望者を募る予定です)

4.経営的側面から、この機器を使用したビジネスモデルの提案

の四構成で行おうと思っています。

ところで、講演の参加費は65,000円なのだそうです。余りに高くて僕はビックリして、高すぎるのではないかと交渉したところ、当日講演をお聞きになった方で、その後、機器を購入された方には、参加費以上の値引きをするということです(笑)。

来週の日曜日ということで、あまり時間に余裕のない話で申し訳ないのですが、

講演の主催のページはこちらです。

http://www.medical-core.jp/html/seminer_front.cfm?ID=380

よろしかったらご参加ください。


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