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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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サンタ・クローチェ教会

サンタ・クローチェ教会は、フィレンツェの街の観光地からはちょっと歩きますので、あまり日本人は見かけなかったのですが、この教会は、ミケランジェロやロッシーニなどの多くの文化人の墓があることで知られています。

ちょっと離れた場所にあるわりには、多くの人が訪れているのです。

中に入ると、内部はとても広く、さらに庭や美術館もある施設でした。

どんな人のお墓があるのかと文字を読んでいると

16番目にガリレオ・ガリレイと書いてあるではないですか!!

お墓を見つけました。

天文学者として名を残しているガリレイですが、もともとはピサ大学の医学生だったのです。

医学を勉強するうちに、数学や天文学に興味をもって、ピサ大学を自主退学したのです。

このお墓を見ているうちに、

「そうだピサに行ってみよう!」

と思いつきました。

確か、フィレンチェからピサまでは電車で1時間ほど。

見どころも斜塔の近辺に固まっていたので、4時間もあれば往復できるはずです。

 


憧れの絵に会いに橋を渡ります

さて、イタリア出張記に戻りましょう。

限られた時間の中、何を優先するか考えます。

フィレンツェの街はとても小さく、観光地はほぼ歩いて回れる所に集約されるのですが、アルノ川を渡った先にも観光地がいくつかあります。

そのうちのひとつ、ピッティ宮の中にあるパラティーナ美術館に、僕がどうしても見たかったラファエロの絵が一つあったのです。

もう足がクタクタで、しかも豆ができてしまって歩くのもつらかったのですが、とにかくその絵を見たいがため、なんとかたどり着きました。

宮殿の中はきれいな噴水がありますが、そのまま二階にあるパラティーナ美術館に向かいます。

この場所には11点のラファエロの作品があるのです。

さて、一つ一つ展示室を見てゆきます。

そして、とうとう見つけましたよ。

ラファエロ作の「小椅子の聖母」

有名な絵ですので、この顔に見覚えがある人もいるのではないでしょうか?

とても小さい絵でした。

照明が暗くて、もう少し明るいところで見たかったですね。

この絵の目の前にも、写真をガードする女性がいて、カメラを向けたイタリア人女性がすごい剣幕で怒られていました(苦笑)。

しょうがないので、これも絵葉書の複写です。

 


今日の僕 20091121

ふらっと本屋に寄って買ってしまいました。

この雑誌「一個人」12月号

西洋名画を読み解くという表題でした。

値段を考えると、内容は本当に充実していましたよ。

レオナルド・ダ・ヴィビンチの絵の解説もとてもよかったですが、

僕が気に入ったのは

「キリストの生涯を知れば西洋絵画は100倍面白い」

という特集記事。

この記事を書いた記者さんの優れた着眼点は、西洋絵画をみるのに必要な知識として、旧約聖書と新約聖書の絵になりやすい場面をピックアップして、表にまとめたところ。

旧約聖書では、天地創造、アダムとイブの物語、楽園からの追放、カインとアベル、バベルの塔、イサクの犠牲、モーゼの十戒など。

新約聖書では、キリストの受胎告知、東方三博士の礼拝、最後の晩餐、そして磔の場面。さらに死せるキリストや復活したキリスト、最後の審判などの絵になりやすい場面が並んで、様々な画家の代表作品が紹介されているのです。

今年7月からほぼ毎月ヨーロッパ開催のレーザー学会に参加しています。ロシア、フランス、モナコ、イギリス、ドイツ、チェコ、イタリア、そしてヴァチカン・・・と、その土地の多くの美術館を回りましたので、実際に見た絵も多かったのですが、僕も知らなかった事が沢山載っていて大変勉強になりました。

保存版特集と書かれていますが、楽天ブックスでは既に品切れでした。一冊あると、美術館巡りが楽しくなると思いますよ。

お奨めします!

 


ニキビ跡に悩む痛みに強い人

イタリア出張記の途中ですが、クリニックの話もまたすこし書いておきましょうね。

先日、診療終了後。クリニックFのスタッフがふたり

「私たちにもサーマクールを打ってください」

と、お小遣いを貯めて(笑)やってきました。

サーマクールは高額機器の代名詞のようになっていますが、一度打つと効果が持続するため長い眼で見ると安上がりでもあるのです。

レーザークリニックはどこでも

「スタッフに人気のある機械が本当に良い機械」

という暗黙の了解があります。毎日施術前後の患者さんを間近で見ているわけですから、考えてみれば当然ですよね。

さて、この日僕はこのスタッフふたり続けて照射をしたのですが、おもしろいことがありました。

年齢も近いふたり。全く同じパワーで照射を始めます。一方は照射の度に痛みに顔を歪めて、見ていても可哀想なくらい。本当は首も打って欲しかったようですが、痛みに耐えられず断念することになりました。

このスタッフがサーマクールに求めているのは、たるみの改善だけでなく、アトピー性皮膚炎の改善もあります。

アトピー性皮膚炎の場合、掻き壊しにより皮膚全体が萎んだ風船のようになってハリ感が失われ、乾燥と共に全体的に皮膚の色が1~2トーン沈んだようなくすみが目立つ場合が多いのですが、サーマクールによってハリ感と保水力が徐々に戻り、それに伴い皮膚の色味も少しずつトーンが上がってくるのです。

もちろんサーマクールを照射する前に「皮膚の基礎工事」は必要ですが、ある程度土台を作ってしまえば、その後は年に1~2度のサーマクール照射と、日々のメンテナンスはスキンケアとビタミン導入で、確実に良い状態を維持していくことが可能となります。

同じ効果を求められるレーザー機器はなかなかなく、そのためサーマクールは大人のアトピーを患う患者さんから圧倒的な支持を得ているのです。

「ダーティネック」と呼ばれる首の黒ずみも、顔よりは時間がかかってはしまいますが徐々に良くなっていきます。(顔と首は代謝が違うのです)

アトピースタッフの照射を終えて、次はもうひとりのスタッフに照射を行います。

こちらは10代の頃からニキビとニキビ跡がずっとコンプレックスだった、というスタッフ。

クリニックFで、フラクセルやeCO2の照射を行い、ずいぶん凸凹が目立たなくなり喜んでいます。

全く同じパワーで照射を始めたところ、こちらのスタッフは多少の刺激は感じるものの、痛みの方は

「へっちゃら」

というかんじのようです。

パワーを徐々に上げていっても、大丈夫な様子。

高いパワーの方がより効果を狙える

・・・という側面は否定できないため、横で先ほどのアトピースタッフが羨ましそうにその様子を見ながら介助しています。

おもしろいことに、ニキビやニキビ跡で悩まれている患者さんは、サーマクールに限らずどのレーザーでも、「機器の痛みを感じづらい」という特徴があるようです。

これは逆に言うと「痛みを感じづらい」から、ニキビが悪化し、ニキビ跡になってしまう・・・ということもあるのでしょうか。

すこし似ているかもしれませんが、こうしてクリニックで日々皮膚の悩みを伺っていると、同じ疾患の悩みを持つ人には、性格の傾向にも似たようなところがあることに気付くことがあります。

特にニキビに悩む患者さんと、アトピーに悩む患者さんは、性格的に逆のベクトルを持っていることが多いように思うのです。アトピーは自己に向かうエネルギー。にきびは他者に向かうエネルギー。

皮膚を見れば、性格診断も出来るようにその内なるかもしれませんね(笑)。

 


フィレンツェのウフィツィ美術館

フィレンツェの美術館と言えば、やはりウフィツィ美術館ですよね。

メディチ家の財力を結集して集められた美術品がここに残っているともいえます。

僕はこの美術館で見たかったかった絵はボッティチェリの

「ヴィーナスの誕生」と、

「プリマヴェーラ(春)」

でした。

描かれた人たちが、ちょうど等身大になるような、どちらもかなり大きな作品でしたよ。

この美術館も写真撮影は禁止でした。

回廊からヴェッキオ宮を見たところです。

反対の窓から、そしてアルノ川がよく見えます。

個人的には彫刻家として名高いミケランジェロが唯一残した油絵「聖家族」が記憶に残りました。

写真が撮れない代わりに写真集はいかが?

というかんじで、たくさん置いてありました(笑)。

 


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