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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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ローマの鳩

フォロロマーノからカンピドーリオ広場に向かいます。

この広場は、ミケランジェロが設計したもの。

美しい広場です。

横には世界最古の美術館 カピトリーニ美術館があります。

時間の関係で内覧はできませんでしたので、残念ながらパス。

僕は左の丘の上にあるサンタ・マリア・イン・アラチェリ教会に向かいました。

7世紀から建っていたというとても古い教会。質素な扉を開けてみると…。

白亜の大理石を中心した、こんなに素晴らしい内装。

この教会の、主祭壇の左奥には、「病を治す」奇跡を起こすといわれている「聖なる幼な子」の像が飾られています。

お祈りしている方が沢山いましたのでちょっと写真は憚られましたが、特別な力を持った像だと思いましたよ。

この教会を出ると、ちょうどヴィットリオ・エマヌエーレ二世記念堂の裏手に出ます。階段には一羽の白いハトがとまっていました。

綺麗ですね。

昨日ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂で見た白いハトのステンドグラスを思い出しましたよ。

さて、この帰国日に僕が予定していた最後の観光地に向かいます。

 

 


フォロ・ロマーノ

コロッセオからヴェネツィア広場に向かう一帯が、「フォロ・ロマーノ」と呼ばれる地帯。

ここはローマ時代の市民の生活の場所でした。

ここにも20年前に来たことがありますが、印象は変わりませんね。

2000年前の建物とは思えません。

こちらは「聖なる道」と言われた宗教的な行列や凱旋の行進が通ったといわれている道。

ローマ時代に高級住宅街だったパラティーノの丘に丘に登ると、ローマを見渡せる展望が見えます。

昨日サンタンジェロ城から観たローマとはまた違いますね。

僕はローマの展望というとこういったイメージがあったので、サンタンジェロ城から見た光景にはちょっと驚きました。

写真を撮っている人もたくさんいましたよ。

さて、僕はミケランジェロが構想したカンピドーリオ広場方面の出口に出ます。

こちらからの景色もよかったです。


剣闘士とコロッセオ

再びイタリア出張記です。

コロッセオを訪れました。

コロッセオ下に赤いマントをつけた人が見えます。

左下なのですが、わかりますか?

拡大するともう少しわかりやすいかもしれません。

なんと、グラディエーター(剣闘士)でした。

観光客がたくさん写真を撮っていましたよ。

コロッセオの中に入るのは、20年ぶりなのです。

英語のガイドツアーについてみました。

今考えても、壮大な施設ですよね。

ツアーに参加していたオランダ人と話が弾みました。

写真も撮ってくれましたよ。

 

 


年末診療延長のおしらせ

今年の年末は12月28日まで診療をし、29日からお休みを頂く予定でいたのですが、ありがたいことに28日の予約がすでに一杯。キャンセル待ちの患者さんが何人も出る状況になってしまいました。そのため急遽診療日を一日伸ばし、29日まで診察をできるよう今日体制を整えました。

お正月休み前にレーザー治療をお考えの方がいらしたら、明日以降クリニックまで御連絡ください。


日本における痩身市場の成熟度合い

昨夜は、アメリカから来日中の医療機器会社の方々との会食の席にお声を掛けて頂きました。

その会社名はZelitiq(ゼルティック)

2005年に設立され、脂肪組織を氷結によって溶解させる技術を開発してきた会社です。

僕のブログにも何度か登場していますよね。

中央は現在チーフ・サイエンティフィック・オフィサーのMitchell E Levinson。僕は彼と米国やヨーロッパの学会会場で会うのですが、今年は10月にも日本で会食したばかりなので、

日本でもよく会うね(笑)

とお互い再会を喜びました。

このゼルティック社については、今年の5月の

ボルチモアのロバート・ワイスクリニック訪問

2009年4月の

ワシントンDCで行われたASLMSでの発表

2008年3月の

オーランドの秘密のカクテルパーティー

などで触れてきました。

この機器は、運動ではとりにくい下腹部の脂肪や側腹部の脂肪を、約1時間吸引された状況で氷結されることによって、脂肪細胞をアポトーシス(プログラムされた自然死)に持ってゆくというものです。

彼らの研究グループは、ハーバード大学のウェルマン光医学研究所のロックス・アンダソン教授と綿密な連携を取って地道な研究をしてきています。

僕も2ヶ月前にこの機器を実際に体験してきました。

吸引を始めて、その後にクーリングが始まるのですが、最初は感じた鈍痛も10分ぐらいで消失します。僕は側腹部にたまった脂肪の施術を片方だけやったのですが、確かに2カ月すると、左右の違いがわかり、脂肪が減ったのがわかります。

このゼルティックは、現状唯一の可能性を持つ脂肪溶解機器だと思います。

弱点は、吸引のカップが大きすぎて、まだアジア人には向かないこと(これについてはミッチは数か月以内に対処するといっていました。)そしてある程度大きな吸引カップを装着しなければならないため、患者選択が難しく、部位も選ばなければならないということです。

ミッチは今後の日本市場に対する戦略を考えているようですので、僕の意見をいくつか述べさせていただきました。

ひとつめ。

日本は他の国と違って、エステティック・サロンの数がかなり多く、独自のマーケティングシステムを持っている。

約10年前にフォトフェイシャルという美顔の光治療器がクリニックで使用されるようになったが、明らかにすぐれた効果のある機器であっても、今でこそ当たり前の「クリニックで美肌治療」という考えを、患者さんに浸透させるまでには時間がかかった。

痩身のマーケットは幅広くあるが、現在はまだ「痩身治療はエステティック 脂肪吸引はクリニック」というイメージがまだ患者さんにはあり、はるかに効果のある機器で行う「クリニックでの痩身治療」という考えを患者さんに浸透させるのは、多少の時間がかかるだろう。

ふたつ目。

現在開発されてきた痩身機器の中で、ゼルティックは最高の能力を持った機器の一つであることは自分の実感でも理解している。

ただし、ゼルティックには得意な体型や部位があるが、事前診断できるとはいえあまり効果のない患者も存在する、効果のなかった人たちに対するキラーコンテンツがまだ開発されていない。

三つめ。

エステティック産業の文化から、「痩身」というと、「体重減少」を連想する人が日本には多い。

しかしながら、ゼルティックは写真判定で、脂肪組織を確実に減らすが、体重減少を伴わない場合が多い。

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会食は大変楽しく、有意義なディスカッションができました。

「医療現場で行う痩身治療」が近い将来この日本でも確立されることを、僕はこのブログで何度も書いていますが、確信しています。

現在のラインアップを考えると、その中にはいくつかの分類があります。

技術的には

レーザー RF 氷結 超音波 EMS(電流) 薬

に分類でき、

マーケット的には

■皮下脂肪を氷結して、確実に減らすゼルティック

■大腰筋を鍛えて、内臓脂肪を確実に減らすACーBODY

■ボリュームの減った皮膚のたるみをとる サーマクールforボディ

■皮下脂肪を手術で減らすレーザー脂肪溶解と脂肪吸引

■PromoSlimtやUltraShapeなどの超音波機器

そして薬剤治療として

■内服抗肥満薬 (ゼニカル・サノレックスなどの体重減少薬)

■痩身メソセラピー(フォスファジディチルコリン・αリポ酸など)

などになるでしょうか。

たぶん現在開業されている諸先輩方、そしてこれから開業されるドクター、多くの美容/アンチエイジングに関わる医師が、この市場を見据え様々な動きをしていることと思います。

この市場に関わる情報は、今後も随時このブログでお届けしていきますね。


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