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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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医療痩身機器のセミナー

昨日は千代田区神田にて、痩身、メタボリッック・シンドローム治療器「AC BODY」の医療セミナーがあり、この治療器をいち早くクリニックに導入した医師としてこの会の講師にお声を掛けていただきました。

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北は北海道、南は熊本まで、様々な地域で御活躍されている先生方が集まり、非常に和やかな会でした。

「AC BODY」については痩身カテゴリーのブログでも幾つかふれてきましたが、これは単なる痩身のために開発された美容機器ではなく、糖尿病などに移行するメタボリック・シンドロームによる内臓脂肪を解消するための機器である、というところがドクターたちの関心を集めているように思います。

体の中の大きな筋肉を鍛え、基礎代謝率を上げることによって脂肪の燃焼効率を上げる機器なのですよね。

電流というと「EMS」を思い浮かべる人が多いと思いますが、この機器は、通常のEMSのシステムを1チャンネル、AC BODYアルゴリズムを3チャンネル持っています。

つまり、施術中、通常のEMSと、ACBODYアルゴリズムの双方を同時に体験できるのです。

体験していただくと、通常のEMSとまったく違った刺激だとおっしゃる方が多いですね。

今までも、クリニックでの痩身というと、脂肪吸引をはじめとして、

■メソセラピー

■カーボメッド

■皮下脂肪を氷結させる「ゼルティック」

■レーザースタイリング(スマートリポMPX)

・・・などのように、体表から「皮下脂肪」にアクセスする治療法が多く、また、どちらかというと痛みを感じる施術が多かったように感じます。

この「AC BODY」を使用して臨床研究データをとるようになってもう二年近くになりますが、

「内臓脂肪に特異的な効果を示し」

「リバウンドが少ない」

「手術や針をつかうといった痛みを伴う浸襲がない」

といった特徴を考えると、この分野では独自性があるものだと思います。

僕も、相当な機械好きというか、光(工)学マニアですが、先日も、僕が普段から尊敬するレーザー好きで有名な先生が数人、このAC BODYをご自身のクリニックに導入されたと聞き、自分の目は間違っていなかったとちょっと自信を深めてしまいました(笑)。

今までも、クリニックを中心としては

医療痩身外来

メタボリック外来

肥満外来

のような外来が開かれてきましたが、

どれも治療法としては、「栄養療法」と「運動療法」をベースとしたものに限られていました。

また、「サノレックス」「ゼニカル」「リダクティル」といった、いわゆるやせ薬も、「ちょっと太り気味」程度な人には使用しにくいですし、長期利用には疑問が残ります。

せっかく医療施設に来ていただいて、

「食事を減らしてください」

「運動をするようにしましょう」

と言われるだけなら、医療機関にいらして頂かなくてもいいような気がしてしまうのですよ。

この機器。僕は結局17回施術しましたが、数回で体型が変わってくるのがわかるので、またやりたくなってしまうのです(笑)。

どんな分野であれ、新しい機器が開発されるのはとてもよいことだと思います。

その機器が、実際に効果のあるものなのか?ということを、これからも医学の目で見極めてゆきたいと思っています。


増え続けるTUMI

バッグ/ラゲージは、見た目も大事ですが、僕は機能性を重視して買ってしまいます。

で、いつの間にか随分増えてしまったのが、このTUMI。特にアメリカ出張から帰るとき、ついつい空港の免税店でチェックしちゃうんですよね。もしかしたらTUMI製品だけで、10個ぐらい持っているかもしれません(苦笑)。

明日は都内で講演があるので、準備のために今日はこのTUMIにMacAirを入れてきました。

ご存じない方のために簡単にご紹介しますと、TUMIはアメリカのブランドで、旅行や出張用のかばんが豊富に揃っているのです。ナイロンと革の二種類ありますが、僕はナイロン派。軽いし、丈夫だし、雨の日も躊躇なくどこにでも持っていけます。ポケットもたくさんついていて、サイズも豊富。ちょっとくらい汚れても、空港で乱雑に扱われてもへっちゃら。ガーメントケースも機能的ですし、特に写真に写っているキャリーケースは国内外の出張で活躍しています。

上下いろいろな組み合わせをできるので、ギア好きにはもってこいなところもいいのです。価格的にもビジネスマンには決して安くはありませんが、高すぎることもなく、機能に対してフェアなかんじ。

いろんな意味で、とてもアメリカらしいブランドなんですよね。

「TUMI」は、ペルーの神様の名前なのだとか。

でも、あまり買いすぎないように気をつけようと、最近ちょっと思っています(笑)。


今度はイタリアのレーザー医学会から

一夜明けて、イタリアのフィレンツェのレーザー学会の演題のお誘いが届きました。

11月5-6日ですから、時期も場所も一緒ですね。

トスカーナは良い思い出がありますし、この学会は昨年参加したことで知り合いの先生もできました。

特に今年は医療レーザー分野50周年という区切りの年です。

1960年に、アメリカのTHメイマン博士がルビーの結晶を使ってレーザー発振器を作ったんですよね。

このあたりは僕もクリニックのホームページの、レーザーの歴史の欄で詳しく書いています。ご興味があるかたはどうぞ。

10月にはスウェーデンのヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の本会が開催されます。韓国のマイクロサージャリー皮膚科学会の招待講演もあります。

ぜひ行きたいのですが、調整が必要ですね。とりあえず、演題だけは出しておこうと思います。


スペインへ行くべきなのか

今朝、パソコンを開いてみたら、スペインからメールが届いていました。

5月にスペイン・TarragonaのLa Pinedaで、レーザー学会が開かれると言うのです。

「来ないか?」

というお誘いのメール。

バルセロナとバレンシアの間くらいにある海辺のリゾートで開かれる学会ですから、場所も季節も最高でしょうね。

・・・もちろん行きたい! 演題を出したらたぶん通ってしまう。

しかし、5月にはもうひとつ、毎年行くEADVという学会がクロアチアであり発表も控えています。もしスペイン・クロアチアどちらにも行ったら、2週間弱日本を離れなければなりません。

そして、5月はゴールデンウィークもありますからね。

悩むなあ・・・。


ドクターの患者さん

僕、またはクリニックFに

「治療を担当してほしい」

と思う患者さん/クライアントとは、どんな人たちなのだろう

そんなことを考えてみることがあります。

どんな業種もそうだと思いますが、いくらマーケティングを念入りにし、中身を作りこんでいても、蓋を開けてみると当初予測していなかった客層に恵まれることがあるのではないかと思うのです。

特に

「B to C(Business to Consumer/Customer)」

・・・カスタマーやクライアントつまり個人消費者と直接接する業種では、「場」がお客さんを選ぶのではなく、お客さんによって「場」は選ばれ、その「場」のキャラクターが徐々に肉付けされ、確立していくのではないでしょうか。

僕が現在携わっているこの美容・アンチエイジング業界は、客層そのものがここ数年でめまぐるしく変化している業界でもあります。

10年前であればタレントさんやモデルさん、いわゆる「セレブ」と呼ばれるような人たち、夜の世界の方々、そして一部の美容ファンや、にきび・しみ・アトピー・ほくろ・あざ・・・など保険診療での限界を感じ治療に訪れるような方がクライアントであり、どこのクリニックも似たような客層をターゲットに据えるのが、この世界の常識でした。

実際当時、雨後の筍のように現れた美容クリニックは、似たような客層に恵まれたクリニックが今も生き残っているように思います。

しかし、それもこの10年の間にずいぶん変わってきました。

もちろん以前のような客層は依然として厚い層として存在していると思いますが、いわゆる

「普通の人たち」

がこうしたクリニックを訪れるようになったのです。

その「普通の人たち」の中から、どんな層に自分及び自分が作ったクリニックが受け入れられているのか。

自分のことはなかなか客観視できないものですが、患者さんはある意味院長である自分や、スタッフを含めたクリニックの“鏡”でもありますから、患者さんを通して自分を知り、初めて理解する部分もありますよね。

病院で院長は

「プレイング・マネージャー」

でもありますから、患者さんの評価や指向を冷静に受け止め、分析した上で医院の方向性の確認や微調整を日々行っていくのが、経営という意味でも診療という意味でも大事ではないかと思っています。

クリニックFは、僕が直接経営にかかわった5軒目のクリニック。

ここでは以前の4軒ではお会いできなかったような患者さんに会うことも多くて、その患者層の広がりに嬉しかったり、意外な層に自分が受け入れられることを知って驚いたり、新ためて気づくことも多いのです。

クリニックFに多くいる患者層のひとつに、病院関係者の方々がいます。

内科医、外科医、産婦人科医、歯科医・・・などMDつまり医師免許を持った患者さんはもちろん、看護師さん、臨床検査技師の方や事務の方など。

個人クリニックを開業されているドクター、そこにお勤めの方もいらっしゃいますし、大病院にご勤務されている方もおいでになります。

「レーザー皮膚科」 広くは、「光医学」という分野は、大学時代には専門の講座も講義もありませんでしたし、特にこの10年ぐらいで急速に進歩してきた分野です。

製薬会社やレーザー・美容関連企業の方々に

「藤本先生のブログ、病院関係者の方がよく読んでますよね」

と、以前から言われることがよくありました。

それを診察室の中で患者さんから直接お聞きすることになるとき、毎回喜びと同時に身が引き締まる思いをしています。

今日もすでに数名、病院関係者の患者さんがおいでになりました。

同業者に認められ、信頼される医師でありクリニックであり続けられるよう、頑張らないといけませんね。


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