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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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学会最終日、セドナへ

さて、学会最終日。僕は朝早くから、午前11時まで学会の演題をみっちり聞いた後、以前より行きたかったセドナに一人向かうことにしました。

この日は、夜の会食の予定が7時半でしたので、あと8時間余りしかありません。

ホテルでレンタカーに飛び乗ります。

事前情報によると、セドナまでの道中、ガソリンスタンドがほとんどないとか。まずは、フェニックスでガソリンを満タンにしておかないと。

アメリカのレンタカーには、「NEVER LOST(ネヴァーロスト)」というナビゲーションがついているものが多いのですが、精密度が怪しく(笑)このナビは、ネヴァーロストならぬ「Everytime Lost(エブリタイムロスト)」と呼ばれているそうですよ。わかるなぁ。

それでも、とりあえずネバーロストにセドナをセットして出発します。

フェニックスからセドナまではハイウェイを北上するだけ。約2時間の一人旅です。

初めて走るアリゾナのハイウェイ。景色が面白いように変わっていきます。

砂漠の中を走っていると思うと、

ブッシュのような風景になったり、

サボテンが見えたり。

ちょうど菜の花の季節だったので、花畑を通ったり、

そのうち、小高い丘を越えるように地形が平たんな地形が変化してきました。

幾つかの山と、丘を越えて

ハイウェイに乗って約2時間後。

左前に、赤茶けた大きな岩が見えてきました。

もしやあれがセドナなのでは??

ちょっと興奮します。

ネヴァーロストの指示に従って、ハイウェイを降りると、いよいよわかりやすくなってきました。

絵のような場所です。観たことのない景色が続きます。

有名なカテドラル・ロックの裏側も観ることができました。

最初の目的地、チャペルが見えてきましたよ。


ASLMS2010僕の発表と、僕の気になった演題

今回のASLMSでは幾つか気になった演題がありました。

会場はこんな感じです。

まずは僕の演題から。

これは数年前から行っているQスイッチNd:YAGレーザーによるレーザートーニング。

つまり肝斑治療です。演題名は

Comparison of low fluence Q-switched alexandrite laser versus Q-switched Nd:Yag laser for the melasma treatment of Asian patients

僕は今回ホヤコンバイオ社のメドライトC6を使用しましたが、同じ発表を昨年はルートロニック社のスペクトラVRM3(マックスピール3)を用いて行いました。

同じ波長のQスイッチYAGレーザー機器で、カタログ上同じスペックのレーザーでも、実際に使ってみると、かなり性能が違います。

レーザー機器は超ハイテクの機器ですので、短期間でも使用すると、当然機械の「ずれ」も生じますし、機器としてはあたりとはずれがあるように、個体差もあるはずですよね。

さらにカタログ上の各種スペックは、第三者組織によって測定されたものではありません。

つまり、機器メーカーが独自で発表しているいわゆる大本営発表なのです。

同じスペックを持つはずのレーザー機器ですが、反応が違うんですよ。

で、肝斑治療としてはどちらが優れていたかって?

僕が使用した個体差もあるかもしれませんので、それはこの発表で露骨には出せませんでした。興味のある方は、僕に直接ご質問ください(笑)。

今回の演題も幾つか面白いものがありましたので、ご紹介させて頂きますね。

まず一つ目。

フラクショナルレーザー機器を使っての、ドラックデリバリー(薬剤皮下導入)の発表です。フラクショナルレーザー機器の新たな活用法で、非常に興味深く聞きました。

こちらは波長が明らかにされていなかったのですが、フェムト秒発振のレーザー機器を用いて、脳に直接照射して、てんかん発作を抑制するという演題。

ネズミを使った生体実験ですが、レーザー治療の将来性を感じさせますね。

こちらは、590nmと870nmの二つのLED(発光ダイオード)を照射することにより、人の皮下のコラーゲンを作る線維芽細胞を活性化する実験なのですが、その二つの波長の比率をどのぐらいにすると効果的なのか?

という興味深い演題。

RT-PCRマイクロアッセイを使っています。

ある一定波長の光をあてることでコラーゲンやエラスチンを増加させる実験。レーザー機器と比較して、LEDの機器は値段も安くできますし、家庭用機器などにも応用できるはずです。

実は最近、現状売られているLEDを使用した特に美顔のための機器について、意見を求められる機会が多いのです。

実際のところ、海外の論文を引用しているのは良いのですが、よくよく文章を読んでみると、レーザー光の波長の理論をそのままLEDに適応していたりなど、解釈が間違っていることも多いので、もしも家庭用機器の購入を考えている方がいたら注意が必要です。

LEDによるフォトモデュレーションは今後ますます発達するでしょうから、より細かい研究結果が出てくるといいですよね。

2010年アリゾナ州フェニックスの米国レーザー医学会(ASLMS)、僕の演題と、僕が気になった演題を幾つかご紹介しました。

 

 

 


Four Seasons Troon North

学会中日。

この日は午後比較的遅い時間まで余裕があり、再びスコッツデールへ。

タリアセン・ウェストとはまた別に行っておきたいところがあったのです。

それは、フォーシーズンズホテル・トゥルーンノース。

スコッツデールのフォーシーズンズには、全米で最も有名なスパの一つがあります。ただ、スパでのマッサージは諸事情により今回断念、代わりにこちらへ・・・。

 

芝生の上に、サボテンの影が映っています。

不思議な写真ですよね。

ここは、ゴルフコースのグリーン上です(笑)。

今回、学会開催期間に一度だけゴルフができました。場所は、スコッツデールのフォーシーズンズホテル横にある名門TROON NORTHゴルフクラブ。

日本でゴルフに行くとなると1日がかりですが、アメリカでは半日もかかりません。18ホールをスルーで回る事がほとんどで、昼食もクラブハウスに戻らずゴルフカートでホットドックを売りにくる売り子さんから買うぐらい。

ゴルフ場の場所も近いですし、たいてい空いていますので、だいたい4時間もみておけば一ホールアウトできるのです。

砂漠の中のゴルフ場、いったいどんな所なんだろうと思って行ってきたのですが…。

  

とにかくフェアウェイまでが、遠くて草むらなのです。18ホールすべて、フェアウェイまで乗せるのに一苦労。

砂漠の中に作ったゴルフコース。とてもおもしろく良い体験ができました。

雄大で、独特な景色を見てください。

ちなみに、この208ヤードの谷越え打ちおろしのショートホール。

ワンオンしたんですよ。


松井選手の好きなスパゲッティ

気候が温暖なアリゾナ州は、大リーガーが春季キャンプをすることで有名です。

到着した初日の夜、AVANTIというイタリアンレストランに連れて行っていただきました。

店のオーナーによると、NYヤンキースに在籍していた頃の松井秀喜選手はキャンプ中週に3度は顔を出していたそうです。

特にスパゲッティがお気に入りだったということで、皆で頼んでみました。

それが、こちら。

アメリカは本当に一皿一皿が大きいなあ。

中はこんな感じでした。この日は平日だけあってあまり人がいませんでしたが、店にはハリウッドスターやら、スポーツ選手がオーナーと撮った写真が沢山飾ってありましたよ。


米国レーザー医学会2010の展示会場

フェニックスのシェラトンコンベンションセンターは、学会会場としては素晴らしかったです。

コンベンションセンターの周りの街並みもとてもきれいです。

こちらが入口です。

今年のアリゾナ州フェニックスにおける米国レーザー医学会(ASLMS)の展示会場です。参加したブースも少ない感じでした。

シネロン社のブースはこんな感じです。

DEKA社はドゥカッティのオートバイを展示していました。レーザー機器を扱うような機械好きの医師は、たいてい乗り物好き。

こういうのにいちいち反応しちゃうんですよね(笑)。僕も見事に策略にはまっています。

フラクセル&サーマクールのブースです。人がいないのは、まだ開幕前だからです。

でも、先月フロリダで開催された米国皮膚科学会(AAD)に比べると、圧倒的に小さなブースですよね。


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