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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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フェニックスに到着しました

アメリカ・サンフランシスコ経由でアリゾナ州フェニックスに到着しました。

こちらの気温は30度近く。暑いのです。

実はアリゾナ州を訪れるのは初めて。意外ですね、と言われますが、僕自身も意外です(笑)。今までは縁がなかったのでしょうか、なかなかチャンスがありませんでした。

初めてのアリゾナであまり見たことがないサボテンと砂漠の景色に戸惑いながら、ホテルにチェックインしました。

 

独特の空気が流れている土地です。

さて、明日の朝から米国レーザー医学会(ASLMS)に参加します。

実はクリニックFのウェブサイトが昨日からサーバーダウンしていて、出国間際からその手続きに奔走していました。

復旧までまだ見通しが立っていませんので、それまでの間はクリニックFのサブサイト クリニックF.jpをご覧ください。

こんなときに役に立つなんて想定していませんでしたが・・・サブサイトを作っておいて良かったな(苦笑)。


フェニックスに行ってきます

アリゾナ州 フェニックスで開催される米国レーザー医学会(ASLMS)に向けて出発です。

今日は天気も良く、出国の時間が午後6時と遅かったので、成田に向かう道中、成田山新勝寺に寄ってお参りしてきました。

平日でしたのでこんなにすいていましたよ。気持ちよくお参りできました。

僕は鎌倉で生まれ育って、小学生のときの趣味が鎌倉の寺巡りでしたので、神社仏閣を参拝したり、見学するのが好きなのです。

成田山は、初詣の習慣を戦略的に日本に作り上げた寺と言われています。成田山が宣伝を始めるまでは、初詣の習慣がなかったのだそうです。

お参りをしたことで、気分もすっきりして旅立てそうです。

学会と、いくつかアメリカ・アリゾナ州に関する報告は、IT状況を見ながらこのブログでしてゆくようにしますね。


e2  (e-matrix) によるにきび跡治療の将来性

ブリッジセラピーやeCO2(エコツー)といったフラクショナルレーザー機器を超える、毛穴やにきび痕の治療器として、イスラエルシネロン社で開発されてきた

サブレイティブRF機器 e-matrix

を昨年9月よりクリニックFでもテスト使用してきましたが、いよいよこの機器の米国での正式デビューが決まったようです。

この機種はフロリダのAAD2010でも話題になっていましたよ。

名前も心機一転して「 e2 (イーツー) 」に決定されたようです。

“マトリックス”という名前は、この機器の機能からすれば納得できるのですが、同じくシネロン社のレーザーの照射方法の名前であるトリニティを行うときに使用する、マトリックスIRと名前が似ていて混乱してしまうので、これですっきりしましたよ。

そういえば、e2の名前は、英国の伝説のロックバンドU2から取ったんだとシネロン社のワールド・マーケティングスタッフが言っていましたが、効果のありそうないい名前をつけたと思います。

e2は、今までのフラクショナルレーザーで効果の出にくかったボックスカー型のにきび跡や、こめかみの浅いにきび跡などには、より効果的だと思います。

すでに、クリニックFでもファンの多いe2。また随時ご報告していきますね。


デビュー目前! 次世代レーザー機器

来週から、米国レーザー医学会(ASLMS)がアリゾナ州フェニックスで開催されます。

グランドキャニオンで知られるアリゾナ。州都フェニックス以外に、避寒地として高額所得者層に人気のスコッツデールや、パワースポットとして有名になったセドナ、キャニオン・ランチなどのヘルス&アンチエイジングリゾートを抱えるトゥーソンなど、魅力的な場所がいくつもあります。魅力的なゴルフ場もいくつもあります(笑)。

米国スパファインダー誌などで投票される全米を代表する「ベスト10スパ」の内4つがアリゾナにあり、美容やアンチエイジングに関する施設も、ニューヨーク、LAに次いでレベルが高いと言われているんですよね。

日本皮膚科学会総会の開催と日程が重なるため、日本人医師の参加者が今年は少ないのでは? と言われていますが、今回は米国レーザー医学会始まって30回目の記念式典なので、とても楽しみにしています。

今年僕は先月フロリダで開催された米国皮膚科学会(AAD)で演題を3つも発表したため、実はこちらの学会には先月まであまり集中できていなかったのです。それでもホヤコンバイオのメドライトC6という機器を使った肝斑治療の演題が一本通りました。

このアメリカレーザー医学会で僕は、2004年にメンバー(認定医)の資格をとり、2006年にフェロー(専門医)の資格をとりました。演題の方は、足掛け7年で9回目の発表となります。

気合を入れて頑張ります(笑)。

米国レーザー医学会は、世界中からレーザーに興味がある医師たちが集まる学会として知られています。毎年レーザーに関する最新ニュースをここで知ることも多いのですが、実は今回の学会で、ある画期的なレーザー機器が発表されるという噂があるのです。

僕はフロリダのAADなどでも情報を集めてきたのですが、それらしきドクターに、

「こんなレーザーが開発されていると噂に聞いたんだけれど、知っている?」

と話を振ってみると

「なんで君がその話を知っているの!?」

とか

「その話、一体どこから聞いたの!?」

など

顔色がさっと変わるのです。

アメリカ人はポーカーフェイスが苦手ですよね(笑)。

さて、いったいどんなレーザー機器なのでしょう?

もう学会発表演題になっていて、英語ではアクセスできるようですので答えを明かしてしまうと、

ピコ秒単位で発振できる 次世代のQスイッチレーザー

なのです。

シミ治療において画期的な革命を起こすはずですよ。

この話だけでこのレーザーの真価を理解できるのは、レーザーの専門家か、よほどのレーザーマニア(オタク)だけなのでしょうが(笑)、発表演題を聞いたら、理論も含めて、またこのブログでご報告させていただきますね。


知的なチャイコフスキーを聴きたい方に

上原彩子さんは、僕が最も注目する若手ピアニストの一人です。

2007年に横浜で開かれたラフマニノフのコンサートに行った話はブログにも書きましたが、それ以来しばらく彼女のコンサートには残念ながら行くことができていません。

彼女のピアノが聴きたいな・・・と、最近CDを買ってみました。

チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」とムソルグスキー「展覧会の絵」のカップリングです。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、何を隠そう、僕が中学生の時クラシックにはまるきっかけとなった曲。

第1楽章の最初のフレーズがあまりにも美しくて、父親の古いLPの巨匠エミール・ギレリスとライナーのカップリングのものをすり切れるまで聴いていました。

この映像は、マルタ・アルゲリッチが弾いているものです。

今までもこの曲の演奏は

アルゲリッチとコンドラシン

リヒテルとカラヤン

といった名盤が出ているのですが、この上原彩子さんの演奏は、それらの名盤に匹敵する名演なのではないかと、このCDを聴いて僕はすっかり感動してしまいました。

彼女の演奏は単に技術的に上手いのではなく、音の強弱をつけながらの曲の盛り上げ方や、特に協奏曲でのオケが追いつくまでの間の取り方が絶妙だと思うのです。

この演奏も、おとなしすぎるぐらいの控えめな演奏からスタートするのですが、彼女自身がこの長い曲の構成すべてを把握して、最終楽章にボルテージを上げていけるように演奏をコントロールしています。

良い表現が見つからないのですが、感情で弾くのではなく、曲全体の構成を鳥瞰(ちょうかん)して、意図的に巧みに演出を加えている様な、僕好みの“知的な”演奏なのです。

同じ日本人として、彼女のことを本当に誇りに思いますよ。

ロシア人が圧倒的に有利だと言われているチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝したのに、

僕としたことが、迂闊にもなぜ彼女のピアノ協奏曲を今まで買わなかったのだろう!?

・・・と、後悔してしまいました(苦笑)。

チャイコフスキーがお好きな方は是非お聴きください。


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