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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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香港から帰国しました

香港から今朝、帰国しました。

香港から羽田までは約4時間半のフライト。羽田到着は5時半。機内でワールドカップの決勝リーグ進出が決まる、デンマーク戦の状況を聞きながらの飛行でした。

ちょうど着陸準備の時には電子機器が消されてしまうのですが、着陸後キャプテンより日本が3-1で勝ったと機内放送が流れ、機内が歓声と拍手で一杯になりましたよ。

香港でも、ワールドカップの話題は凄かったです。

写真でわかるでしょうか? これはワールドカップの得点表です。これが、さまざまなところに貼ってありました。

また、昨晩真夜中のフライト搭乗前に、会食があったのですが、会食の場に、香港の販売代理店のスタッフが一人、こんな格好で現れたのです。

日本代表のユニフォームを着てきてくれたんですよね。

僕が日本から来たのでその歓迎の意味もあったのでしょうが、わざわざ買って着てきてくれたのだそう。

同じアジア人だけあって、皆、日本を応援してくれるんですよ。これは、うれしかったですよ。

今日は羽田からそのままクリニックFに来て診療をしていますが、香港の招待講演は、明日以降このブログで報告してゆきますね。


フラーレンの講演が無事終わりました

香港での招待講演が無事終わりました。

僕はこの「フラーレン」と言う原料を配合した外用剤を、レーザー治療とのコンビネーション効果を目的に2004年から使用しています。

ここでもう一度、老化と活性酸素についておさらいするところから始めましょう。

皮膚組織の中に活性酸素(サビ)がつくことによって、「肌の老化」は始まります。

サビがついたら皮膚はどうなるのか?

元々人間のからだには、表皮の細胞間にあるビタミンCや、細胞膜のビタミンE、脂肪組織の中にあるリポ酸、細胞内ミトコンドリアにあるグルタチオン・・・などなど、皮下の活性酸素を除去してくれる物質はあります。

しかしながら、活性酸素を除去する作用がある「SOD(スーパーオキシドディスムターゼ・活性酸素除去酵素)活性」は35歳を目処に徐々に低下し、除去効率が落ちてしまうのです。

SODは、生体の酸化ストレス度を測定することに使用されますし、がん細胞が生体にあると、活性酸素を大量に出すので、その指標にも考えられています。

皮下にある活性酸素を除去するためには、今までもAPPSやAPSなどのようなビタミンC誘導体、TPNaなどのビタミンE誘導体、アスタキサンチン、レチノール、CoQ10、αリポ酸また、溶媒としてはクリニックFでも使用している日本トリム浄水器が作り出す「機能水」他、様々な「抗酸化物質」が今まで取り上げられたり開発されるなどして、使用されてきました。

そんな中、より強い効果をもった抗酸化物質としてここ数年注目を浴びているのが、この「フラーレン」です。

βカロチン退色速度を測定した場合、一般的に使用されている抗酸化物質であるイソフラボンやCoQ10、ウコンの黄色色素であるCurcumin、APPS、αリポ酸などよりもフラーレン(ラジカルスポンジ)が好成績を残したのです。

「フラーレン」は、SOD様の効果を発揮して活性酸素を除去するとともに、ヒドロキシラジカルなどの多くの活性化物質を直接取り込む作用もある点で、非常に優秀な物質です。

化学を勉強した人にはこの図を見るだけでもピンと来ますよね。

実験をしているとよくわかるのですが、抗酸化物質として「フラーレン」を使用する場合、濃度を最低でも1%以上配合しなければ効能を発揮できません。

日本には既に500以上の「フラーレン」配合化粧品が存在しますが、非常に高額な原材料であることや、日本における化粧品を取り巻く様々な条件や状況を加味すると、1%を超える濃度でフラーレンを配合しているものはほとんど市場に出る機会がありません。

僕はこのフラーレンについて、今年3月にマイアミで開催された米国皮膚科学会(AAD)で3報の発表を行ないました。

そのうちのひとつの演題が、フラーレンをレーザー治療と合わせた治療による効能についての演題で、この演題に目をとめてくれた会社があって、今回の香港の皮膚科ドクターたちに対する招待講演に繋がったのです。

レーザー治療によっても皮下に活性酸素が発生しますが、これを抑制するために強力なフラーレンを併用すると、レーザー照射後の色素沈着症(PIH)や、赤みを抑制できますし、治療効率を上げることが出来るのです。

そういった意味でも、レーザー治療と有効成分を含有する外用剤の併用は、お互いの強みを組み合わせた、最も効率よい治療とも言えますね。

招待講演中の写真は、また帰国後にアップしますね。


香港より

少々ディレイもありましたが、無事香港空港に着きました。

気温は33度。湿度が凄いです。

日本との時差は1時間で、ホテルは九龍公園近くの「プリンス香港ホテル」となりました。

昨晩は、講演の打ち合わせと会食。海産物がやはり美味しくて、嬉しくなってしまいました。

食後に九龍公園を少し散歩してきました。

初めて行きましたが、木々が日本と違って楽しめましたよ。

フラミンゴもいました。

今日の講演は日本時間で12時からとのこと。

がんばってきますね。


今度は香港に行ってきます

シンガポール編の新国際学会周遊記が終わったばかりですが、実は今日朝一番の便で、香港に行ってきます。

香港 Chinashow Limited社主催の医療セミナーで、

「レーザー治療に併用するフラーレンの効能」

についての講演を頼まれているのです。

講演を準備していて気付いたのですが、僕はこの抗酸化物質「フラーレン」について、三菱商事子会社VC60社の研究者グループと、欧米の皮膚科学会やレーザー学会などの国際学会で、既に7回もトップネームで講演していました。

光栄ですね。

春にマイアミで開催された米国皮膚科学会(AAD)で僕の3報の演題をみた会社の方が、お声を掛けてくださり、今回の招待講演が実現しました。

「ラジカルスポンジ(水溶性フラーレンの商品名)」及び「リポフラーレン(脂溶性フラーレンの商品名)」を使用した外用剤は、既に国内で500社を超えて販売されていますが、強力な抗酸化物質であるフラーレンを、レーザーの施術前後に使用して、治療効果を上げると言うのがこの演題の目的です。

クリニックFの外用剤ラインナップでも、2つのフラーレンが大量に配合されています。

強力な抗酸化作用により、同じように抗酸化目的で配合されているAPPSの様なビタミンC誘導体の持ちも良くなり、生理活性もより長く続くのです。

これらのクリニックFオリジナル外用剤は、元々レーザー治療の前後に使用してレーザー治療の効果を後押しするつもりで作られたものなのですが、おかげさまで現在非常に人気でリピート率も高いのです。

どこからか噂を聞いた方が、一般販売して欲しいと電話やメールによる依頼も頻繁にあります。

しかし、クリニックFでご案内している外用剤は、診察の上で処方という形でしか出せないもの、クリニックF内でのみ作られているものです。

クリニックFの患者さんでない方には、ご希望があったとしてもご案内できないのです。

もしも使用してみたいという方がいらっしゃいましたら、一度クリニックにご来院ください。

さて、招待講演の話です。

レーザーを皮膚に照射すると、特定の活性酸素が生じます。これをスピンエコー法(ESRシステム)で捕捉し、この活性酸素の発生率がフラーレンによって抑制されるかという研究を、VC60社と繰り返し行ってきました。

脂溶性フラーレン「リポフラーレン」もしくは水溶性フラーレン「ラジカルスポンジ」が含まれた外用剤をレーザー照射の前後に使用すると、施術後に皮膚の中に発生する活性酸素の発現を抑制できるため、肌の赤みやレーザー照射後の色素沈着(PIH)などの発現を抑え、治療効果を上げることができるのです。

香港で今回開催される講演は、レーザー施術を行っている医師とマスメディアの方を対照としたものだそうです。

詳細はまたこのブログでも報告しますね。

頑張ってきます。


シンガポールからの帰国

シンガポールから成田への帰国便は、夜の出発です。

ホテルにはソルタメディカル社のマーケッター トーマスが迎えに来てくれました。

いよいよ帰国です。

今回の講演のお礼に、ということで、モンブランのカフスを頂きました。

そういえば前回キュテラ社の講演でシンガポールに来た時も、貨幣の形をしたカフスをお土産にもらったなあ(笑)。

それで思い出しました。シンガポールの紙幣をご紹介しようと思っていたのです。

こんな感じです。

シンガポールのチャンギ空港は、24時間営業です。

とはいえ、夜はさすがに人が減りますね。

チャンギ空港から成田までは7時間余り。早朝到着し、そのままクリニックFに向かって外来をやりました。

さすがに疲れましたね。

今回の「新国際学会周遊記」、シンガポール編はこれでおしまいです。


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