TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

フェルメール作「デルフトの眺望」が描かれた場所へ

デルフトは多くの運河があり、こじんまりとした美しい場所です。

フォトジェニックなスポットが沢山。

こちら東門ですが、目の前にハネ橋もあり、とてもきれいなところでした。

そしてもう一つ、デルフトで訪れたかった場所に向かいました。

この地にはフェルメールがあの「デルフトの眺望」を描いた場所があるのです。

ちょうどデフルトの中心広場から約3km位離れた場所。

そこまで車で行ってきました。

こちらがその場所にあたります。

17世紀のフェルメールが過ごしたデルフトとは建築物も変わりますが、中央の水路の上に新教会の塔が見られ、雰囲気はよくわかりますね。

そして縮尺も変えて描かれているのでしょうか。デルフトの眺望の絵よりも小さく見えました。

17世紀に、高価な画材を使用して、このような街を題材とした絵を描くフェルメールは、美術史上は異端な存在だったのでしょうね。

いずれにせよ、好きな画家が好んで絵を残したこの場所に来ることができて、嬉しかったですよ。

帰国便に間に合うように、午後1時半には帰路につきました。

フェルメールをめぐる一日半のオランダの旅を終えて、高速道路で約一時間半。

アムステルダムのスキポール空港に戻ります。

帰国便もKLMを利用しました。

スウェーデンのヨーテボリで開催されたヨーロッパ皮膚科学会本会の参加に加え、1日半のオランダ滞在でしたが、新国際学会周遊記、実り多きスウェーデン編とオランダ編はこれで終わります。


デルフト旧教会 フェルメールのお墓参り

さて、先月訪れたオランダ編のブログをあと二つ、アップしてしまいますね。

デルフトに来た理由は二つありました。

一つはフェルメールのお墓参り。

フェルメールのお墓は、デルフト市内の旧教会の中にあるのです。

もうひとつは「デルフトの眺望」が描かれた場所に行くことです。

二つの場所をフェルメールセンターで確認して、移動します。

デルフトの市庁舎右手から徒歩10分。

旧教会に向かいます。

旧教会は、こんな立派な建物でした。

入場料を払って中に入ります。

綺麗な教会ですね。

奥にあるステンドグラスが素晴らしかったです。

受付の人が、フェルメールの墓石は2枚あると言っていました。

広い教会の中、二つとも探してきましたよ。

一つはこちら。フェルメールの知名度が低い頃に作られたのでしょう。

この通り、小さな石でした。

そしてもう一つは新しく作られたであろうこちら。

こちらです。

43歳という短い、その生涯のほとんどをこのデフルトで過ごしたフェルメール。

37枚という絵画の数は、やはり少ないですよね。


ニキビ跡治療に対するフラクショナル機器の効果比較

おはようございます。

今日も良いお天気になりそうですね。

ブログでは、先月出張したスウェーデン・オランダの出張記が続いていますが、僕は東京におり、今日も朝から四ッ谷のクリニックFで診療しています(笑)。

11月は久しぶりに一度も海外出張がない(予定)月なので、休診日の木曜日と日曜日、祝日以外はクリニックにいるつもりでいます。

だんだん年末に向けてクリニックも混み合ってきました。来院を御予定されている方は、お早めに御予約いただくといいかもしれません。年始はまたヨーロッパでの学会があり、1月中旬くらいからしか診療ができないので・・・(毎年申し訳ありません!)

さて、最近ブログではヨーロッパの風景ばかりでレーザーの話がなかったので、今日は、来年発表しようと思っている演題の1つについて書いておきますね。

クリニックFでは、国際的な視点で見ても、たぶん全世界で確実にトップ10には入るだろうというレベルで、多くのフラクショナルレーザー/RF機器を使用したニキビ跡治療を行ってきました。

フラクショナル治療機器は、2010年の段階で役者がだいぶ出揃った感があり、機器の効果の比較検討を、そろそろ行う必要があると思っていました。

来年の何処かの学会に発表しようと計画を立てて、まず手始めに簡単なデータ取りを行ってみましたので、その中間結果を発表しますね。

クリニックFで、「ニキビ跡」を対象に、2種類以上のフラクショナル機器治療を受けたことのある方を対象とし、下記の調査を行いました。

1 Downtime(施術後のダウンタイム)について

評価指数:短い=1~長い=5 まで

2 Effectiveness(施術者から見た効果)について

評価指数:悪い=1~良い=5 まで

3 Satisfaction Rate 1W(被施術者にとっての一週間後の満足度)について

評価指数:同上

4 Satisfaction Rate 1M(被施術者からの一カ月後の満足度)について

評価指数:同上

ちなみに比較したフラクショナル機器は

■レーザー機器

○アファーム(米国サイノシュア社)

○アファームマルチプレックス(米国サイノシュア社)

○プロフラクショナルXC(米国サイトン社)

○eCO2(韓国ルートロニック社)

○モザイク(韓国ルートロニック社)

○フラクセル2(米国ソルタメディカル社)

○フラクセル3DUAL(米国ソルタメディカル社)

■RF機器

○イントラセル (韓国ジェイシス社)

○e2 (e-matrix) (イスラエルシネロン社)

以上の9機種です。

調査の結果を図にすると、こうなります。

注)サイトンはテスト1週間目で、1ヶ月後のデータがまだ取れていません。

さて、この表から読み取れることは、どんなことでしょう?

効果を考えると

●フラクセル3DUAL eCO2 e2、サイトンプロフラクショナルXCが3.5ポイント以上で、ここまではよい成績を出している、と言えそうですね。

●特にe2は、深いボックスカー型のニキビ痕により効果を発揮しました。

反対にダウンタイムは

●フラクセル3DUAL フラクセル2、アファームが2.5ポイント以下で一般生活に戻れる時間が約1日後と、ダウンタイムが短いということが読み取れます。

●効果と満足度は比例する(当然ですね)。

●ダウンタイムと効果もほぼ比例する。

●一般的に新しい機種の方が満足度も効果も高い。

・・・ということですね。

ちなみに 効果/ダウンタイムの比率も計算してみました。

◎ダウンタイムと比較して効果が高い機種は、やはりフラクセル3DUALと言えそうですね。

◎フラクセル3DUALほどの効果を、他の機種で得ようとすると一般生活に戻るまでの時間が長くなってしまう、ということです。

◎イントラセルとサイトンは一時的にお借りしたデモ機で機種のパラメーターの設定が最適でない可能性があります。

ちなみに

◎イントラセルは、最近コンピューターのバージョンアップデートがありましたので、再度テストさせていただくことになりました。非常に技術力がある若い会社ですので、今後のアップグレードがとても楽しみです。

◎サイトンは、スキャニングシステムなど機器の性能は素晴らしい完成度ですが、2940nmのエルビウムヤグの波長を使用する限り、治療限界がある様な気がします。

◎出血が止まりにくいので、どうしてもダウンタイムが長くなるんですよね。新しい波長の機器が開発されると良いですが・・・。

◎来週、カルフォルニアから本社スタッフが何人かクリニックFを訪問していただけるようですので、より良い使い方がないか、再度ディスカッションしてみたいと思っています。

◎eCO2(エコツー)は、非常に効果が高いのですが、ダウンタイムも長いため、クリニックFではニキビ痕治療器というよりは、リストカット跡や手術痕などの「傷治療」の専門機器になりつつあります。

◎ニキビ跡および毛穴の治療には、2010年の段階では、今年の4月に国内の発売が決まった「フラクセル3DUAL」が欠かせないのではないでしょうか。やはり1550nmの波長に、1927nm(ツリウム)という新たな波長を開発して機器に搭載したことが勝因だと思います。

◎でも、機器が高額なのがレーザー医師泣かせで、玉に瑕ですね(苦笑)。

*************************************************

レーザー/RF機器による比較実験は、世界的に見てもあまりデータがないですので、プロトコールを決定して、肝斑やたるみ治療などのついても今後、検討してみたいと思っています。

技術開発力がある会社は、必ず進歩した機器を発表してきます。得られたデータを冷静にメーカーにフィードバックして、より良い機種を作るために協力したいと思っています。

来年にはどのような機種が発売されるのでしょうか?

楽しみです。


デルフトのフェルメールワイン、くるみとラピスラズリ

デルフト出身のフェルメール。フェルメールの功績をたたえるため、2007年にデルフトの画家ギルドの建物があった場所に建てられたのが「フェルメールセンター」です。

街を歩いていて、すぐに見つけることができました。

ここには本物の絵は一枚もないのですが、フェルメールの功績をたどるための様々な資料が整えられていました。

フェルメールの絵がいかに緻密な計算の元描かれているのか

解析している部屋もありましたよ。

こちらは画材の原料になっているくるみとラピスラズリ。

細かく砕いて絵の具にするのです。

お土産屋さんは充実していましたね。

フェルメールワインなんてものもありました。


カテゴリー