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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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皮膚温度でレーザー照射時のパワーは変わる

レーザー/光照射治療をされているとき、光から目を守るため患者さんは目を閉じたり、アイガードのようなもので目隠しをされています。

そのため、その間何をしているか良くわからない、ということが起きるのですが、実はいろいろなことをやっています(笑)。

クリニックFで僕が治療中に取り入れているものの一つに、レーザーで照射されている皮膚温度を測定するということがあります。

使用している機器はこの「FLUKE」という温度測定のための機器。実はこの機器、日本製なんですよ。

レーザー会社のエンジニアが教えてくれたこの機器。赤い“レーザーガイド光”があたっている部分の温度を、瞬時に測定して表示してくれるという優れものなのです。

一般に生体へのレーザー照射時のパラメーターとは

●波長

●パルス幅

●単位面積当たりのエネルギー

●レーザー照射直径

この4つを指すのですが、これに準じるぐらいに大切なのは、「皮膚の温度」です。

たとえば、皮膚の温度が低くなれば、微小血管が収縮します。

皮下のメラニンと、血管のヘモグロビンは非常に似た吸収率を持ちますので、血管が収縮してくれると、メラニンに対する“コントラスト”が上がり、除去効率が上がるのです。

レーザー機器会社の中には、この5番目の「皮膚温」というパラメーターを機器の設定中に組み込み、温度差を上手く使うメーカーもあるのですが、このように非接触で皮膚温を測ることができると、結果を狙ってパワーを最大限まで上げつつ、その限界ぎりぎりの際どいところで留まり、必要以上にエネルギーを打ち込んでしまう、という火傷につながる事故が無くなるので、最大限のレーザー治療効果を出すことができるのです。

皮膚の中でも特に熱に弱いのが、最も表層に位置する表皮です。

皮膚温によってレーザー照射パワーが変えられるというお話です。

 


国立新美術館 ゴッホ展

昨日クリニックFは休診日でした。

僕は朝から幾つかの打ち合わせに出席。終わった夕方、参加予定だった忘年会までの2時間。

六本木の新国立美術館で現在開催されている「ゴッホ展」を観に行ってきました。

スウェーデンで開催されたヨーロッパ皮膚科学会の帰りに、アムステルダムのゴッホ美術館に立ち寄ったのですが、日本のゴッホ展への貸し出しために観られなかった絵がいくつかありましたので、行く機会を探していたのです。

10月1日から12月20日までの開催で、既にのべ50万人もの人が訪れたのだそうです。

日本での依然として高いゴッホ人気がうかがえますね。

この日も平日夕方にも関わらず、中の混雑ぶりはものすごく、絵というより人だかりを観に行ったようで、これには少し閉口してしまったのですが、幾つか観たかった絵を観ることができたので、とても充実した時間を過ごすことができました。

今から20年以上前、僕が高校生の時に上野でゴッホ展が開催され、行ってきたのを今でも鮮明に覚えています。

世界的に評価されている画家の絵を、画集や教科書ではなく直接見たのが生まれてはじめてだったのです。

絵は強烈に目に焼きつき、今も忘れられません。

僕が初めて小遣いをはたいて買った画集は、その時のゴッホ展で手に入れたものでした。

思春期に強烈な印象を残したゴッホは、今でもとても好きな画家の一人です。

 

今回は、名画「アルルの寝室」をTBSの舞台スタッフが実際に組み上げた部屋が展示されてあり、これは趣向が面白かったです。

 

ゴッホが夢見ていた、アルルの黄色い家で始めた芸術家との共同生活。

ゴーギャンとの生活は、わずか2カ月あまりで破綻となりますが、この寝室の絵は、ゴッホを代表する作品の1つですよね。

ゴッホが自分の耳を切り落とし、倒れているのを発見されたのもこの寝室だったのだそうです。

実際に再現された部屋は、僕が絵から想像していたよりもはるかに小さな部屋でした。

こちらはスーベニアのスペース。佐藤可士和さんによるロゴがちりばめられたデザインがおもしろいですよね。

アムステルダムのゴッホ美術館の新館もそうでしたが、この国立新美術館も黒川紀章さんの設計だそうです。

美術館は建築やインテリアも訪れる楽しみの一つ。これは世界に誇れるものだと思います。

充電できました。


米国ソルタメディカル社によるインタビュー

今日は昨日とは打って変わって良いお天気でしたね。こんな日はクリニックF近くにあるホテルニューオータニの日本庭園や、清水谷公園にでもふらっと出かけたいところですが・・・診療の予約も詰まっていて、なかなか叶わないのが現状です(苦笑)。

せいぜい院長室の窓から見える空を見てなごむことにしています。

さて、昨日ばたばただった理由のひとつが、米・ソルタメディカル社による電話でのインタビューがあったためでした。

ソルタメディカル社はフラクセル3DUALとサーマクールCPTを製造販売している会社です。

日本のレーザー・マーケットやクリニックビジネスについて僕の話を聞きたい、ということで、担当者がiPhoneで東京・四谷の診察室とカリフォルニアを繋ぎ、急遽いくつかの質問に答える事になったのです。

ソルタ社の意向としては、新しいレーザーの開発に実際入る上で、どんな需要を意識すれば良いのか知りたい、とのこと。また、日本におけるレーザークリニックが直面している課題や、生き残るクリニックとそうでないクリニックの違いは何か、コアとなるマーケットの指向・・・など、現場の意見を聞きたかったようです。

細かい項目も多く1時間以上に渡るインタビューとなり、途中診療で中座しなければならないところは、クリニックFのマネージャーに登板してもらって、なんとか無事終える事ができました。

おもしろかったのが、そのマネージャーと米国側とのやりとりです。

ここでは書けない話や企業秘密もありますが(笑)、ひとつ問題ない範疇で紹介しますと、こんなやりとりがありました。

「なぜ、クライアントは数あるレーザークリニックの中から、ドクターフジモトのクリニックを選んでくると思うか?」

という質問に対し、彼女はこんな話をしていました。

「選んでくれる理由はいくつかあると思うが、その中のひとつユニークな点、特徴的なことを挙げると、クリニックFに来るクライアントは、Dr.フジモトのことを、ドクターとして信頼できると感じているだけではなく、“エンジニア”としても信頼できる、と感じていることがあると思う。

クリニックFを選ぶ患者さんは、アンチエイジングを、他の手段ではなく、レーザーのような“機器”による施術で行いたい、と考える患者さんである。

そのため、彼らにとって重要なのは、どの機器が自分の悩みを解決してくれるのか、そしてその機器の性能を十二分に引き出せるのはどの技術者なのか、ということになり、いくつものクリニックを比較検討した結果、クリニックFに惹かれた、という人が非常に多い。

たとえば、

車を買う事は決めている、買うならトヨタがいいと思っている、でも数あるトヨタ車の中でどの車種を買うべきか悩んでいる

・・・というような患者さんに対し、

あるいは

カメラを欲しいと思っている、けれど数あるカメラの機種の中でどれを選択すべきかわからない

・・・という患者さんに対し、

ドクターフジモトは、トヨタの、またはキャノンの“トップエンジニア”として、各機種の性能を説明しながら、その患者さんのニーズに合った車種/機種がなんであるのかを明確に解析し、最も適した機種を選び出してくれる印象をクライアントに与えるようなのだ。

カウンセリング中のプレゼンテーションもすばらしい。

そして実際にその機種を使って、何をどこまでできるか、最高の技術そしてパフォーマンスを患者さんの皮膚上で披露してくれる。

ブログや学会、書籍、実際の診療などで、患者さんはそう感じ、ドクターフジモトを医師というよりはエンジニアとして信頼するのだと思う。

クリニックFに初めて来る患者さんは、ここに来るのが初めてであるにも関わらずすでに非常にリラックスしている。医師と患者との間の信頼関係がすでにWEBやBLOGを通じて診察前に70%出来上がっていて、診察と施術の間に残り30%が出来上がってしまう。

ドクターフジモトと患者さんとの間には、PCやレーザーなど必ず何かのデバイスがあり、デバイスを介してのコミュニケーションが良い形で完成している。

10年前だったら、このスタイルはありえない。

このクリニックで働くスタッフには他院での勤務経験もあるが、皆の共通意見としてクリニックFと同じクリニックは探してもなかなか見つからないと思っている。

そのため、コンペティターもライバルも、クリニックFには存在しない。」

スタッフが自分のことをどう見ているのか、というのは普段一緒に仕事をしているとあまり考える機会がないのですが、こうして聞いてみると自分の特徴を良くも悪くも客観的に知ることが出来て、興味深いですね。


クリスマスのBGM

クリニックFでかかるBGMは、クラシックばかりかというと、この時期はそんなことありません。

今日から写真のジャクソン5のクリスマスソングなどもかかっていますから、楽しみにいらしてくださいね。

今日は朝からあいにくの雨でしたが、クリニックは患者さんも来客も多く、僕もだいぶ頑張りました(笑)。今日はこれで帰ります。


エステティック・バイヤーズガイドの編集長マーク・テイガー医師来訪

エステティック・バイヤーズガイドの新編集長となったマーク・テイガー医師がクリニックFを訪れてくれました。

1212エステティック・バイヤーズガイドの新編集長となったマーク・テイガー医師

エステティック・バイヤーズ・ガイドは、美容医療に携わる医師が、世界で最も読んでいる雑誌だと言われています。エステティック・バイヤーズガイドの新編集長となったマーク・テイガー医師がクリニックFを訪れてくれました。


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