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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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2011年6月イタリア出張① 今日からイタリアです、出張のお供BOSEと共に

今日からイタリアに入ります。今回はスイスエアーでの旅。ミラノに一旦入り、その後フィレンツェに移動する予定です。

ミラノ・スカラ座のチケットを一枚取っています。無事に行けるといいのですが・・。出発前に必ず東京に現地からチケットを送る、とエージェントが言っていたのですが結局届きませんでしたね(苦笑)。

また現地での通信事情を見ながら、出張報告はしていきますね。

さて、毎年アメリカとヨーロッパを何往復もする僕は、回数を重ねるほどに荷物もシンプルなものになってくるのですが、どんなに荷物を減らしても必ず機内に持ち込むのが、BOSEのノイズキャンセリング・ヘッドホンです。

騒音と逆位相の音波を送り出すことで、電気的に騒音を打ち消すというこのボーズのヘッドフォンのコンセプト。

機内の長時間の旅で利用すると、疲れが減ります。

クワイエットコンフォート2

クワイエットコンフォート3

クワイエットコンフォート15

と、新しいものが出るたびに買い替えてきましたが、消音率は確実に進化していますね。

ヘッドフォンとしては高額ですが、こういった新しい技術に対しては、技術開発に報いたくなります。でも内緒(?)なんですが、アメリカで買うとかなり安く買えるのですよ。

3は、オーランドのプレミアムアウトレットで、15は、ニューヨークシティのアップルストアで買いました。

もう一つ、機内で気を付けていることは、国際線では機内食をなるべく食べないこと。

経験上、機内ではできるだけ食事をしないほうが、明らかに疲れは減りますね。

では、そろそろ向かいます。東京での診療再開は、6月25日(土)の11時からとなります。不在中ご迷惑おかけします。

 


メトロポリタンオペラ「ラ・ボエーム」「ドン・カルロ」

去年から楽しみにしていた、「メトロポリタン・オペラ」。METならではの豪華なキャストが2011年6月にこの東京にやってくる、というので、僕にしては珍しくチケットを早くから押さえていました。

3演目すべて観たい、と思いながらも、最終的に購入したチケットはその内のふたつ ― プッチーニの「ラ・ボエーム」とヴェルディの「ドン・カルロ」。

どちらもすでに観た事のある演目ですが、今回はラ・ボエームのミミをアンナ・ネトレプコが、ドン・カルロ役をヨナス・カウフマンが演る・・・ということで、本当にわくわくとした気持ちでこのときを待っていました。

しかし――

起きてしまった震災と、いつ解決するか先行きが見えない原発事故によって、何人ものキャストが来日を取りやめてしまいます。

僕は、“ネトレプコ”の「ラ・ボエーム」と、“カウフマン”の「ドン・カルロ」を、ジェームズ・レヴァインの指揮で観るために、高いチケットを買ったつもりでした。きっと同じような気持ちの人は少なくないでしょう。それなのに、どちらの主役も、そしてレヴァインまでもが来日をキャンセルするという事態。

世界的な視野で日本を見たときにどんな情報が日々流れているか、事情を慮ることはできますが、それでもやはりショックは隠し切れませんでした。

しかしながら、そんな中でも来日を決めてくれたスタッフによるMETの舞台。先週と今週観てきましたので御報告しますね。

世界最高峰ともいわれるMETの舞台は、演者だけでなく、さすがに舞台装置も演出も素晴らしく、圧倒的な世界観で見応えがありました。レヴァインの代わりはファビオ・ルイジが務め、歌手もそれぞれ代役が立ちました。ただ、その内一部の歌手は、直前の役変更できっと苦労したんだろうな・・・と思う場面もありましたよ。

ラ・ボエームのミミ役は、アンナ・ネトレプコに代わり、ドン・カルロのエリザべッタ役であったバルバラ・フリットリがスライドし、エリザベッタ役はMET2010/11シーズン新演出版ドン・カルロのエリザベッタ役のマリーナ・ポプラフスカヤが急遽来日し、演じることになりました。

ドン・カルロでは、主役のドンカルロ役のヨナス・カウフマンに代わって、韓国出身のヨンフン・リーが主役を勤めました。

ただ、世界最高とも言えるメトロポリタンオペラといえども、S席が6万円を超える高額チケットで、しかもこの事態。どの公演も完売になったものは1つもなく、会場でも空席が目立ちましたね。

そして、2階席もS席として64,000円で売り出されていたのには、ちょっと驚きました。

いくら舞台装置の移動のコストがかかるとはいえ、NYCで観たとしても“舞台目の前中央の”S席で価格はせいぜい3万円位が相場です。

国内のオペラファンのためにも価格は再考すべきだと思います。

ラ・ボエームの話はこのブログでも何度も出てきていると思いますので、ドンカルロのストーリーを話そうと思います。

ドンカルロは、16世紀のスペインを舞台に、スペイン国王フェリペ2世、若き王妃エリザベッタ、スペイン王子ドン・カルロ、カルロ王子の親友ロドリーゴ侯爵、王子を愛する女官エボリ公女、カトリック教会の権力者・宗教裁判長の織りなすストーリーです。

ヴェルディに対して1865年にオペラ座から依頼があったのですが、これは1867年にパリ開催が決定していた万国博覧会にあわせて上演するためのグランド・オペラという想定でした。ちょうど日本では江戸末期。明治維新を迎える直前の時代です。

ドンカルロは、全5幕もあり、舞台装置も大きいため、演奏される機会も少なかったといわれています。

スペイン王にして神聖ローマ皇帝に選出されたカルロス1世は当時のヨーロッパで最大の勢力をもち、ヨーロッパ以外の広大な領土とあわせて、その繁栄は「太陽の沈まない国」と形容されました。

その息子として生まれたフェリペ2世の血筋は、スペイン系ハプスブルグ家として代々、引き継がれてゆきます。このフェリペ2世との三度目の結婚相手に選ばれたのが、フランス王アンリ2世の長女エリザべッタでした。

この結婚はスペイン・フランス両国で結ばれていたカトー・カンブレジ条約による契約結婚で愛のない結婚だったのですが、エリザベッタはもともとフェリペ2世の一人息子ドン・カルロスの婚約者だったのです。

息子ドンカルロの元婚約者、エリザベッタと愛のない結婚をしてしまったことに悩むフェリペ2世ですが、劇中、妻と息子が恋仲になっているのではないかと疑心暗鬼し、ついには処刑の対象にしてしまいます。第5幕では、ドンカルロが偉大な祖父のカルロス1世の廟墓の前で、祖父の声に呼ばれて、そちらに向かってゆくという演出で幕が落ちます。

実際にドンカルロは、エリザベッタとともにフェリペ2世によって毒殺されたという説があるようで、事実を裏付けるかのように1568年に、同じ年に二人は亡くなっています。

歴史的にはこの時期がスペイン系ハプスブルグ家の絶頂期で、1588年、フェリペ2世は所領であった北部諸州(現在のベルギー周辺)の独立を支援しているイングランドをたたくために無敵艦隊を派遣したのですが、アルマダの海戦で敗北しました。

この頃から無敵国家スペインに衰退が始まるのです。

今回のMET公演の個人的感想としては、ラ・ボエームではムゼッタ役のスザンナ・フィリップスが、ドン・カルロではロドリーゴ役のディミトリー・ホロストフスキーと、フィリップ2世役のルネ・パーペが、それぞれ本当に素晴らしい演技を見せてくれました。そして見慣れたはずのラ・ボエーム第二幕「ラテン区のカフェ・モミュスにて」の舞台演出は、遠い昔まだ外国に行った事のない小さな頃に見た、さながらおとぎ話のようで、3月11日以降にこの舞台を見てしまうとなんとも言えない切なさに胸が詰まりました。

この時期に日本に来てくれたスタッフと関係者の方々には、本当に感謝ですね。

 


ホルスト組曲「惑星」ロリンマゼール指揮

おはようございます。6月17日もクリニックFの診療日です。

今日は朝からテレビカメラでの取材があり、昼過ぎになってようやく一息ついたところです。いつまでたってもなかなか慣れませんね(苦笑)。

今朝の音楽はロリン・マゼール指揮、フランス国立管弦楽団のホルストの「惑星」でした。

このディスクを購入したのが、1981年録音の音源による最初のCDで、1982年オーディオ界にCDが登場して直後のことでした。

僕はチャイコフスキーのピアノ協奏曲を買いに行ったのだけれど、この木星の画像に惹かれて、ついついこのCDに手を伸ばしてしまったのを今でも懐かしく思い出します。

当時はLPに対比させて、「コンパクドディスク」と言われていたんですよね。

マゼールの指揮はムラがあると言われていて、このディスクも評価が分かれるのですが、惑星の代表的な録音として、何度も再販されています。

僕にとっては、繰り返し聴くと、思い出がいくつも頭をよぎる貴重な音源のひとつです。

さて、来週よりイタリアに出張です。診療は明日18日土曜日までとなります。

帰国後の診療再開は25日の土曜日となります。

その間、予約の電話は受付していますので、御迷惑おかけして申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

 


大学院の日です

今日木曜日は、休診日を頂いています。

今日は朝から大学院に来ています。工学の勉強です。

お昼に学食で食べた「マーボー餃子丼」思ったよりもはるかにおいしかったです。

学食も変わったなあ。

今日はこのまま夕方まで缶詰ですが、頑張ります。

皆さんも良い一日をお過ごし下さい。

 


千代田区役所、サイノシュア社社長

おはようございます。今日6月15日もクリニックFの診療日です。

 

朝、用時があって千代田区役所に行ってきました。

皇居の丸の内大手門が綺麗に撮れましたよ。

その後、診療時間前に、ボストンの老舗レーザー会社サイノシュア社のアジアパシフィック統括社長のBarry Rigbyが、クリニックFにやってきました。

彼とは世界各国の学会で顔を合わせていますが、前にクリニックFに来たのはちょうど2009年5月なので東京でお逢いするのは2年ぶりということになります。

 

アファーム、エリート、アコレードなどで知られるサイノシュア社は、現在「レーザースタイリング」として名前が知られているスマートリポMPXなどの痩身系に力を入れているようです。

ちょうど先月ソウルで開催された世界皮膚科学会で、Asian Aesthetic Guideが配布されたのですが、僕もAdvisory Boardとして入れて頂いているのでその話題にもなりましたよ。

今後は、アジアのドクター数名をScientific Board サイエンティフィックボードに入れ、アジア各国の講演などをして、サイノシュア社の価値を高めてゆきたい、と話していました。

アファームMPXなどのフラクショナルレーザー機器の、次期機器の開発のアイディアがないか聞かれましたので、僕からはいくつか改良ポイントをお話しました。

この件については、本社マーケティングのスタッフから連絡させるので、ぜひ一度話を聞かせてほしいと言われました。

より良い機器が開発されるといいですね。

 


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