リスボン 港の見える喫茶店です。
Apple store London
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ポルトガルはリスボンの学会会場目の前にある「ベレン」という駅から。“カスカイス”という終着駅までおよそ40分。
さらに、そこから20分程バスに揺られると、ユーラシア大陸の最西端 ロカ岬に着きます。
地理が好きな僕としては、ポルトガルに行くからにはどうしてもこの場所に行きたくて、ついつい学会の後に訪れてしまいましたよ(笑)。
ちなみに2008年には喜望峰にも行きましたっけ。
こちらが、ロカ岬です。
大航海時代、真っ先に大西洋に出て行ったのはポルトガル人でしたが、この最西端のロカ岬に来てみると、地理的な影響が大きいのだなあ・・・と、改めて思いました。
ヨーロッパ大陸から他民族に攻め込まれると、まさに背水の陣。
その先には大西洋しかないのです。
ロカ岬にはポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩「ウズ・ルジアダス」第3詩20節の一節
「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」
を刻んだ石碑が立っています。
カモンイスの棺はジェロニモス修道院で、インド航路を初めて発見したバスコ•ダ•ガマの横にありましたが、国民的英雄なのでしょう。
「ここに地終わり海始まる」のフレーズで僕が思い出すのは、最後の文士と言われた宮本輝の小説の題名なのですが、皆さんこの小説を読んだことがありますか?
僕は高校生のときまで、ある作家の全ての著作を読むということが趣味で、三島由紀夫や谷崎潤一郎、夏目漱石など気になる作家については全集読みました。
現代の人の書いた小説はあまり読まなかったのですが、村上春樹と宮本輝だけはそのとき出ていた全編を大学生のときに読みました。
宮本輝の中では「錦繍」や「優駿」、「泥の川」、「避暑地の猫」といった作品が好きで、すばらしい文章を読んでとても感激した覚えがありますよ。
「ここに地終わり海始まる」は、宮本輝にしては文体が軽いなあと思った記憶がありますが、とても綺麗なストーリーでした。でしたが、僕にとってはこの作品が宮本作品を読む分岐点となり、この作品以降なんとなく宮本輝から遠ざかるようになってしまったんですよね。
最近は、文献や教科書ばかりであまり小説を読む時間がないのですが、ロカ岬のイメージがあるうちに、この本を読み返してみようかなと思いました。
リスボンの学会会場です。
リスボンの市内からはちょっと離れていてアクセスはしにくかったのですが
今年もヨーロッパ皮膚科学会の参加者は多いですね。
このヨーロッパ皮膚科学会も、ほぼ毎年出席していますので、レジストレーションをしようと列に並んでいたり、会場を歩いていると
「ドクターフジモト!」と言って、向こうから声をかけてくれる人も多くなりました。
会場目の前の景色はこちら。
すばらしい天気に恵まれています。
学会会場でのことはまたブログでお知らせしますね。
イギリスヒースロー空港を経由して、昨晩ポルトガルのリスボンにやってきました。
約20時間の移動時間。9時間時差のあるリスボンの時間で、真夜中の11時半にホテルにチェックイン。
朝起きてみるとこのような夜明け前のリスボンの街が見えました。
直後に中央の建物の右横から大きな太陽がゆっくりと昇ってきましたよ。
ポルトガルは、僕が訪れてないヨーロッパの国の一つ。今回のヨーロッパ皮膚科学会を楽しみにしていました。
滞在は48時間あまりですが、色々見学に行きたいと思います。まずはこれから学会会場に行ってきます。
おはようございます。2011年10月20日(木)。今日はこれから午前の便で、ポルトガル・リスボンに発ちます。
EADVヨーロッパ皮膚科学会に参加するためと、いくつか打ち合わせもあり、3泊5日のスケジュールでの出張。これから約1月間の11月20日までに、海外出張が立て続けにあります。
イギリス、ポルトガル、韓国、タイ、台湾、中国、再びイギリス、イタリアと言った感じ。
すべてこなせるのかちょっと今から気が遠くなりそうですが(笑)、頑張ってレーザーの最新情報を身につけ、日々の診療と大学院での研究に生かしたいと思っています。
不在中、患者さんを始め関係者の方にはご不便をおかけし申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
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まだ終わっていなかった2011年のレーザー/光治療総括を、ここでお話しておきたいと思います。
2011年のレーザー治療器の進化を語る上で、
■脂肪溶解を目的とした、レーザー/冷凍凝固/RF施術方法の進化
に向けての研究が引き続き行われている、という点を見逃すわけにはいきません。
ここ数年でも、痩身についての論文は数多く出ています。
痩身治療は技術的には レーザー RF 氷結 超音波 EMS(電流) 薬 に分類されます。
「医療現場で行う痩身治療」が近い将来この日本でも確立されることを、僕はこのブログで何度も書いていますが、この点については確信しています。
今までも、保険診療クリニックを中心としては
医療痩身外来
メタボリック外来
肥満外来
のような特別外来が開かれてきました。
しかしながら、どれも実際の治療法としては、「栄養療法」と「運動療法」をベースとしたものに限られていました。
また、「サノレックス」「ゼニカル」「リダクティル」といった、いわゆるやせ薬も、「ちょっと太り気味」程度な人には使用しにくいですし、長期利用には疑問が残ります。
せっかく医療施設に来ていただいて、
「食事を減らしてください」
「適度な運動をするようにしましょう」
というのも物足りない気もします。
また、最近特に注目されているのは、マラソンなどの有酸素運動時に体内で出現する有害な「活性酸素」です。
博多で開催された日本美容外科学会でも議題に上がりましたが、ミクロで考えると、老化とは細胞が
「酸化する」ことと、
「糖化する」こと
に二分されると言う事実は常識となりつつあります。
一方で、体内で活性酸素を除去する能力(SOD活性)は、35歳を過ぎると低下します。
これは野球選手やサッカー選手がこの年でスポーツ引退しているのをみると明らかです。
痩身のためにマラソンなどの有酸素運動をしても、その際に吸収された酸素のうち必ず一定量は活性酸素になりますので、それを除去できなくなるのです。
最新の論文を見ると、中には遺伝的にミトコンドリアや抗酸化酵素をとても多く持ち、マラソン向きの体質を持つ人もいる様なのですが、
ほとんどの人の場合は、
「35歳以上の人が有酸素運動で痩せようとすると、かえって錆びて老いてしまう。」
と考えたほうがよく、運動で痩せるという選択肢は考えないほうがいいと言えます。
ではどうすればよいのか?
マーケット的には 体表から「皮下脂肪」にアクセスする治療法として
手術室で観血的に施術がされる
■皮下脂肪を手術で減らす脂肪吸引
■レーザースタイリング(スマートリポMPX)などのレーザー脂肪溶解
非観血的に施術がなされる
■ボリュームの減った皮膚のたるみをとる サーマクールforボディなどのRF機器
■皮下脂肪を氷結させる「ゼルティック」
■PromoSlimtやUltraShapeなどの超音波機器
肌に針を刺すことで薬液や気体を挿入する
■痩身メソセラピー(フォスファジディチルコリン・αリポ酸など)
■カーボメッド (CO2注入)
などがありますよね。
さらに、体内から「内臓脂肪」にアクセスする治療法として
■大腰筋を鍛えて、基礎代謝を上げることで内臓脂肪を減らすAC-BODY
■内服抗肥満薬 (ゼニカル・サノレックスなどの体重減少薬)
などがあります。
AC-BODYは、今年の美容外科学会でもいくつか演題が出ていましたし、内臓脂肪の除去のための機器としては市民権を得た気もします。
この機器は、僕も技術開発や基礎医学研究、特許出願に関わりましたので思い入れもありますが、現在新たに干渉波を組み合わせた、自宅でも使用できる個人用機器をある企業と開発中です。
乞うご期待。