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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月⑬パリにある第3のエルメス

現在東京で診療を行っている僕ですが、ブログ上ではしばしまた年始に出かけたヨーロッパの話に戻ります。

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パリ6区のサン・ジェルマン・デ・プレ地区。

最近また新しいお店やビストロが沢山できている街ですが、僕もこの地区が好きでよく遊びに行きます。

そんなこの街に、エルメスのパリ3つ目の店舗が2010年の終わりにできたのをご存知ですか?

パリのエルメスといえば、フォーブルサントノーレの本店、ジョルジュサンク店の2店舗しかなかったのですが、この3店舗目のエルメス、とても広く、そして実に気持ちの良い名所です。

店舗の入口から一歩中に入ると、まずはグリーンと色鮮やかな花が。

そして、その先に起伏とデザイン豊かな空間が広がります。

ちょっとした書店?も。

今回はインテリアを中心に見てきました。

このテーブル。大きさといい、素材といい、フォルムといい気に入ってしまいました。

クリニックに置きたい・・・いや、こんなテーブルが受付に似合うクリニックをいつか作れたらいいですね(笑)。

今回丁寧な接客をしてくれた、店員さんです。

 


建国記念日に787で広島へ、日本の教育について考えること

おはようございます。

今日2月13日もクリニックFの診療日です。

実はこの週末はインドで開催されるDERMACOMという皮膚科学会での招待講演が二つ入るはずで予定をあけていました。

ところが2週間前にまさかのキャンセル。

インドらしいですね。

結局インドの招待講演の出張は4月に移動しました。

代わりに日本での天与の休日となりましたので、先週96歳の誕生日を迎えた今年年女の祖母と、両親の顔を見に、週末は広島の呉に行ってきました。

僕自身の生まれ育ちは鎌倉なのですが、約20年前に父が呉市の大学に赴任することになり、それから実家は広島県呉市にあるのです。

今年は新年はヨーロッパで迎えましたので、顔を出せなかったんですよね。

呉に向かった2月11日は建国記念日。

そういえば、戦後、この建国記念日の由来を学校で教えなくなったことが、以前話題になりましたよね。

世界に200近くある現存国家の中で、世界最古に成立した国は日本です。

神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)が初代の神武天皇に即位されたのが紀元前660年の元旦であり、この太陰暦を太陽暦に換算した2月11日が建国記念日と定められました。

次に長い歴史を持つのはデンマーク。10世紀前半にヴァイキングが作り上げたゴーム王国がデンマーク王室の起源と言われています。

三番目に長い歴史を持つのが英国です。初代ウイリアム王1世がフランスから海を渡り、ブリテン島を征服したのが1066年のことです。

日本国成立時には文字による歴史書がありませんでしたので、神話と史実の区別がつかないために、紀元前660年の根拠がないのではという指摘もありますが、古事記や日本書紀といった文字による日本国独自の歴史書が成立したのも700年代の奈良時代です。

日本が現存する最古の国家であることは間違いありません。

ちなみに世界最古の現存会社も日本にあります。大阪府の金剛組は、神社仏閣を含む木造建築工事の会社ですが、設立は起源578年。まだ日本では古墳時代にあたる年です。

僕は仕事がら、世界各国の都市を訪れますが、どの国の人たちも自国に対して誇りを持っていて、それを素直に表現する姿が日本人のそれとあまりに違うため、驚くことが多々ありました。

日本国民は、もっと日本に対して誇りを持ち、あるいは持っている誇りを外から見てもわかりやすいようにアピールしてもよいように思うのですが、僕を含む戦後教育を受けた人たちでは、日本に対して誇りを持てないような、または持っていたとしてもそれをアピールできないような価値観を植え付けられてしまっているような気がします。

奥ゆかしい日本人的な感性や、謙譲や謙遜を美とし一番芯に有るものは近しい人にしか見せないという、日本人的な感覚も背後にはあるのかもしれませんが、これは外国から見たときには非常にわかりづらいものでもあります。

次世代を考えた国家戦略として、教育は最も大切なもののひとつであることは皆が認めるところでしょう。

歴史教育で言えば、アメリカ合衆国なら歴史は1776年以降のことを学べばよいわけですから(そしてここがアメリカ人の時にコンプレックスを刺激する要因になっているようですが)、歴史に関する勉強の密度が、アメリカを母国にするのと日本を母国にするのとではおのずと変わってきます。

日本の教育から、国家の成立、日本国独自の神話、さらに戦後現代史が欠落している点も、日本国の将来のためには改革が必要な時期に来ているのではないかと思います。

そして、教育という意味では歴史教育に限らず、ディベートやセルフプレゼンテーションをいかに他国の人にもわかりやすく行うのか、これも国際コミュニケーション力という教育の一つの分野ですよね。

教育の話については尽きることがありませんので、また別の機会に触れたいと思います。

さて、羽田~広島便と言えば、ボーイング社の新機体787が初めて入った路線。

航空機ファンの僕は、早速その便を予約して、行ってきました。

予約はさすがに満席です。

機体に入ってまずインパクトがあるのはこの虹色LEDの照明。

そして、窓から見える、緩やかな曲線を描くカーボンで作られた翼。

工学の叡智が組み込まれた美しい翼。

飛行中はこの翼がしなることで空気抵抗や騒音を減らすのだそうです。

この天井の虹色LEDは、飛行中は消えてしまいます。

さらに僕的に驚いたのは、こちら

なんだかわかりますか?

国際線だと上級クラスのトイレには配備されていることもありますが、なんと国内線エコノミークラスにも、ウォシュレットです。

このウォシュレットも世界に誇れる日本の技術だと思うのですが、残念ながら西洋の国ではトイレに電気製品を入れてはいけないという法律がある国が多いようで、採用できない国が多いのだそうです。

呉のグリーンピア安浦では、ちょうど昨晩のNHK大河ドラマの平清盛で放映された、撮影に使用した唐船が展示されていましたので、観たがっていた母親を伴って行ってきました。

なかなか見ごたえがありましたよ。

 


■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月⑫ サルトルとボーヴォワール、ジェンダーの本当の意味、サンジェルマンデプレ

サンジェルマンデプレ地区。

かつて学者や作家が議論を交わしたと言われている老舗カフェが沢山ある街で、パリの中で僕もとても好きな地区です。

この地区で最も著名な教会であるサンジェルマンデプレ教会。

6世紀に起源があるのだそうです。

この教会の目の前には、文化人に愛されたカフェ「レ・ドゥ・マゴ」があります。

特にサルトルとボーヴォワールの二人のカップルは、毎日のようにこのカフェで過ごしたのだそうです。

僕もボーヴォワールの「第二の性」は、高校生の時に読みました。

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」

という台詞は、インパクトがありましたね。

ちょうど社会科の倫理の時間に「セックス」と「ジェンダー」の違いについて学んだばかりで、高校生の浅い経験の中で、妙に納得したりしていたのですが、今読んだら全く違う印象を受けるのでしょうね(笑)。

そういえば、この「gender」という言葉が、日本語の「ジェンダー」に訳されたときに、「社会的・文化的な性のありよう」の一面ばかりを強調され、誤訳された過去があるのをご存知ですか?

大学の教授レベルの文章でも、この誤用がなされているのに気づくことがあります。

この「gender」という言葉は、もともと医学の分野では「生物学的な性」を表す用語として使われます。

女子のスポーツ競技で、生まれつきの性別を確認するために染色体検査が行われることがありますが、これを指す用語として 「ジェンダー・ベリフィケーション(gender verification)」 という言葉がありますよね。

「gender」とはもともと生物学的な性と、社会文化的な性の双方の意味を持つ言葉なのです。

ちょっと話がずれましたね。

せっかくなのでドゥ・マゴで、軽食をいただきました。

クロック・マダムとフォアグラ。おいしかったですが、少々外の席は寒く、白ワインで震えそうになりました。

ちょっと時間があったので、リュクサンブール公園まで散歩してきました。

こちらもきれいな公園で、パリで好きなスポットです。

ニューヨークの自由の女神像がフランスから贈られたのは有名な話ですが、現在フランスには二つの自由の女神像があります。

一つは以前このブログでも紹介しましたが、セーヌ川のほとりに

もう一つはこのリュクサンブール公園の一角にあるのです。

久しぶりに観に行こうと行ってみたところ、なぜか見つかりません。

迷う場所ではなかったのになあと思っていると。

ありましたよ。

台座が(笑)。

現在メンテナンス中でした。

 

 


■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月⑪ パリの左岸、右岸に宮崎アニメ「コクリコ坂から」

おはようございます。今日2月8日(水)もクリニックFの開院日です。

東京は朝から雪がちらつく天気ですが、午後から回復するようですよ。

さて、今日もブログ「新国際学会周遊記」は、今年も新年早々に訪れたパリの話です。

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2012年新春のパリ。写真を今年も何枚も撮りました。

今年、パリの街を歩いていて、よく目にしたもの。

それはスタジオ ジブリの宮崎アニメ「コクリコ坂から」の広告でした。

この通り、パリの左岸右岸に関わらず、街中いたるところにありました。

ちょうど昨年2011年は一面アリエッティだったんです。

今回も思いましたが、パリの街にジブリの絵は似合いますね。

来年はどうなんでしょう?

2013年のパリの街を歩くのが楽しみです。

 


■ヨーロッパ4ヶ国巡り 2012年1月⑩ ギャラリー・ラファイエットで見つけたレゴ、マンダリン・オリエンタル

髪を切って、少し街を歩くことにしました。

晴天のオペラ座。金が空に映えます。

オペラ座右手に開業した新しいオペラレストランで軽く一休みして、また歩きます。

オペラ座右手の対面にあるAppleショップを通り過ぎて。

パリのデパート、ギャラリー・ラファイエットに。

1月2日から通常通りに戻るヨーロッパでは、いつもと同じような佇まいでいつもと同じ建物が迎えてくれます。

デパートでは、こんなレゴを見つけました。

年末に観たドバイのブルジュハリーファです。

危うく買いそうになりました(笑)。

現在のフランス共和国大統領官邸である、エリゼ宮の衛兵交代です。

ちょうど通りかかりました。

新しくパリの街に誕生したホテル「マンダリンオリエンタル・パリ」。

ホテル・リッツで従業員の方が、

「パリにもどんどん新しいホテルが出来て、伝統と格式を誇るリッツも変わらざるを得ない」

と言っていたことを思い出しました。


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