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日中友好医院皮膚科医 Dr.尤立平

中日友好医院 皮膚科医のDr.尤立平

0626中国 日中友好医院皮膚科医Dr.尤立平と

中医学的な診療を西洋医学の皮膚科に応用している先生で、日本のTBSの番組で、中医皮膚科医の名医として紹介されたこともあるのだとか。

ご挨拶と名刺交換をさせていただきました。


■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑦ 日中友好病院訪問

おはようございます。

今日6月26日もクリニックFの診療日です。

今日は晴天ですね。

今日も集中力を絶やさず、質の高い診療を心掛けてゆこうと思います。

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さて、僕のブログ国際学会周遊記は、先週訪れた中国は北京の話です。

晴天のこの日に縁あって訪れたのは、北京市内にある、こちらの中日友好医院です。

日本のODAでできた大きな病院です。

巨大な病院内に中医学を西洋医学に応用している部門があると聞いて、見学に行ってきました。

こちらは中医師の「史載祥」先生

脈診をしながら患者さんの診断を付けていきます。

診断の話を聞きながら、後ろにいる女性が生薬の処方を書き取って、処方箋にするのです。

脈診でほぼすべての診断をするという、中医学の診察風景を観ることはなかなかできませんので、興味深かったですよ。

ちなみに「史載祥」先生の息子さんは、現在信州大学医学部に留学中なのだそうです。

さすが中日友好病院の職員ですね(笑)。

こちらは国際医療部。

国際医療部部門でも、部門長の「尹勇鉄」先生と話をしました。

日本の優れたレーザー医療技術について、知識を得たい医師はたくさんいるので、日中友好病院でも講演のような機会があれば計画してゆきたいとのことでした。

過去招待講演を受けた先生の名簿を見せていただきましたが、東京大学医学部や慶応大学医学部など、日本の一流大学の教授たちの名前がずらり。

中国でも日本の医療の高さは評価されていて、医師たちも少しでも機会があれば学んでゆきたいという方針のようです。

こうした交流が行われているのですね。

鍼灸の部門もありました。

こちら、鍼を半顔に刺したままネットサーフィンをやっている患者さんがいましたが、不思議な光景です。

胸椎のアジャストメントをしている患者さんなどもいらっしゃいました。

こちらは、皮膚科医の「尤立平」先生。

中医学的な診療を西洋医学の皮膚科に応用している先生で、日本のTBSの番組で、中医皮膚科医の名医として紹介されたこともあるのだとか。

ご挨拶と名刺交換をさせていただきました。

国際皮膚科学会が開催されていましたので、皮膚科の救急診療が休診だという掲示もありましたよ。

お昼時でしたので、こちらの中日友好病院の先生方と、会食にゆくことになりました。

会食先まで車で移動します。

 

 


楽園のカンヴァス MoMA アンリ・ルソーの絵

おはようございます。

今日6月25日(月)もクリニックFの診療日です。

沖縄では梅雨明けになったそうですが、今日も東京は曇り空。多少肌寒いくらいです。

昨年と違って今年は雨が降りませんね。

夏日がくるのも近いのでしょうが、水不足になりそうでちょっと心配です。

ともあれ、今日も診療に頑張っていこうと思います。

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昨日読んだ、原田マハ著「楽園のカンヴァス」という本。

今年の一月に出版された本で、暫く読む時間をなかなか見つけられないまま本棚にあったのですが、先日すこし時間が出来たときに読み始めたらこれが面白くて、あっという間に読み切ってしまいました。

絵画好きには、この本、たまらないですね。

本のモチーフとなったのは、現在でもMoMAに飾ってあるアンリ・ルソーの「夢」という絵。

この絵は3m×2mのとてもインパクトある巨大な絵なのです。

物語は、絵画鑑定ミステリー。スイスの個人コレクターが持っていたため世に出なかった、この絵とほぼ全く同じ大きさで構図が極めて近い作品が存在し、さらにそのカンヴァスの下に、「青の時代」に描かれた未知のピカソ作品が隠されているのでは? というストーリーなのです。

この絵が描かれた背景には、同じ時代にパリで活躍し当時誰も見向きもしなかったアンリ・ルソーの絵を高く評価したパブロ・ピカソ、そして、夢の絵のモデルになったヤドヴィガとその夫ジョセフが登場します。

あまり話すとネタバレになってしまいますので控えますが、同じくMoMAに収蔵されているピカソの「アヴィニョンの女」なども、物語中に登場します。

早く結末が知りたくて、ページを捲るのがもどかしくなるぐらい。こんなに惹きこまれた本は久しぶりです。

しっかりとした絵画の知識をもとに練られた作品。

お勧めします。

 


■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑥ 東アジア皮膚科学会 僕の発表演題 「リポゾームフラーレン(LpsmF)」

 

日中韓 3ヵ国から皮膚科のドクターが集まる国際学会。

今年で二度目の開催です。

こちらが僕の発表演題です。

演題は、新素材「リポゾームフラーレン(LpsmF)」を皮膚治療に応用した発表。

三菱商事の子会社であるVC60社と、東京工科大学応用生物学教室との共同研究です。

現在僕が仕上げている米国レーザー医学会誌への投稿論文も、抗酸化剤についてです。

抗酸化剤というものは、生体で発生する活性酸素を除去する物質です。

ここ10年、抗酸化はアンチエイジング医療におけるトピックの一つですね。

この10年で一般用語化した様に思いますが、おさらいすると生体の老化には活性酸素が大きく関わっているのです。

活性酸素はそもそも、生体が酸素呼吸をすることによって手に入れた高いエネルギー生産性と引き換えに受け入れた酸素のネガティブな側面です。

特に最外殻に電子を一つ残した酸素化合物である、活性酸素(スーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4種類)は生体の遺伝子を傷つけるのです。

遺伝子が傷ついた細胞は、増殖の際に、

○誤った細胞として無限に分裂し続ける → 癌化する

○分裂能(の一部)を失う → 老化する

ということになります。

活性酸素を除去するための、低分子の抗酸化物質としては、

■ビタミンC(アスコルビン酸)

■ビタミンE(αトコフェロール)

■グルタチオン

■ポリフェノール

■カキテン

などが有名ですよね。

これらの低分子の抗酸化物質を、皮膚にそのままの物質で使用すると、刺激性があったり、すぐに分解されてしまったり、深達度が低かったり、活性化しなかったりしますので、前駆体を利用したり、パルミチン酸を付加するなどして、化学的に“化粧”を施します。

今回の発表は、ここ数年注目されている強力な抗酸化物質フラーレンをリポゾーム化し、外用剤の原材料として使いやすく、より効果の高い素材に改良したもので、これが新素材の「リポゾームフラーレン(LpsmF)」というわけです。

こちらの中国医学雑誌にも

この通り、僕の名前と「リポゾームフラーレン(LpsmF)」が掲載されました。

今後も、日本国内ばかりか世界で使用されてゆくものだと思います。

ポスターセッションも沢山の発表がありましたよ。

特にこの数年、レーザーに関する演題が増えてきているのは、とても楽しみなところです。

この広い北京国際会議場。

隣を見ると、こちらも精神科の国際学会が併設されています。

米国ではこのように数万人が収容できる国際学会会議場が州ごとにありますが、日本も東京ビックサイト規模の会議場を、国際学会などでよりうまく機能させた方が良いような気がしますね。

もっと世界の学会にPRすべきです。

会議場の上部より鏡越しに見た北京新市街。

これがあの北京だったとは、想像つかないぐらいの綺麗な街並みでしたよ。

 

 


■北京 EADC東アジア皮膚科学会2012⑤ 北京金宝街の夜景と中国のフェラーリ、ベントレー

おはようございます。

今日6月22日(金)もクリニックFの診療日です。

今日の診療は予約が一杯になってしまったため、予約時間を1時間繰り上げて、早めのスタートとなりました。

休診日の昨日は、午前中から米国レーザー医学会誌の英語論文のレビューワーのコメントと格闘。

結局これは今朝までかかりましたが、何とかこれなら受理されるだろうというところまで持ってゆきました。

思ったよりも早かったですね。一安心。

昨日夕方からは、工学部レーザー研究室にも顔を出してきました。

こちらも主要なデータ取得は終わり、博士課程の研究の締めに入っています。教授と論文のためのディスカッション。

今後約1年で、英文論文を工学雑誌に投稿、工学博士論文を書く作業になります。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、引き続き先週学会発表に訪れた北京のお話です。

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北京ダックがとても美味しかったレストラン「1949」の近くは、“金宝街”と言われる地域で、いわゆる高級店が並ぶ街並みです。

夜道を歩いていると、ご覧のとおり、フェラーリショップが。

現在、中国でのフェラーリ市場は格段に拡大しているらしく、いまや中国は世界で一番フェラーリが売れている国なのだそうです。

確かに北京の街中やゴルフ場で、フェラーリを数台見ましたよ。

近隣に続々と建つホテルも、イルミネーションに工夫を凝らし夜景に映える、立派なものですね。

こちらのホテルのフロントには、ベントレーを始めとした高級車が並んでいました。

バブルの崩壊が噂される中国ですが、富裕層ができると、価値があるものに対してはお金を使うようになります。

レーザー医療は、一般医療に比較するとお金がかかるものと考えられますが、ここ数年中国への招待講演の頻度も上がっていますし、特にレーザー医療に対する注目度が一般消費者や、医師の間でも上がっているのをひしひしと感じます。

これからレーザー医療がもっと発達する地域の一つとなるのでしょうね。

 


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