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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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いつまでも若い肌を保つには、どうしたらいいか 実年齢と肌年齢の乖離

おはようございます。

今日6月9日もクリニックFの診療日です。

東京は昨夜遅くから降り出した雨が今日も一日続きそうです。

梅雨ですね。

昨晩は、来日した米国のレーザー企業ソルタメディカル社の本社スタッフと英語での会食でした。

■フラクセル3DUAL

■サーマクールCPT

■C&B(クリア&ブリリアント)

■アイソレイズ

■リポソニックス

などを販売する米国第二位のレーザーメーカーですが、今後、日本の消費者にどのように認知を広げていくか、そして、海外ドクターに対して、どのようにプレゼンテーションをしてゆくかなど、海外での講演依頼の打診も含め、3時間ぐらい話をしてきました。

ちょうど僕が今年の米国レーザー医学会で発表した、レーザー照射後に出現する活性酸素の解析などを利用すれば、レーザー機器の効果をより高め、有害な作用を消去するような、治療効果を上げる医薬化粧品が作れますので、レーザー機器ごとに作っても良いのではないかと提案をしてきました。

クリニックの院長をしていると、他人とチームを作り、ブレインストーミングする機会が減りますので、脳の機能の中でもアイディアを創造するために脳を使う時間が減ってしまいます。

レーザー医療機器と、施術後に使用するを抗酸化剤を考えた場合、

○医学(生物)の知識

○工学(物理)の知識

○薬学(化学)の知識

が融合した分野が必要です。

幅広い科学の知識が必要になりますが、特に新しい製品を作り上げることに対して、自分の発想を加えてゆくのはとても楽しい作業です。

今後も研究や開発を楽しんでいこうとおもいます。

さて、今日は「どうすれば若い肌を保てるのか?」というお話です。

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患者さんと日々接していて、最近思うことがあります。

それは、

「老化肌が“若年齢化”している」

ということ。

以前だったら

「いやいや、まだこのレーザーを打つには年齢的にも早すぎますよ」

という、「年齢=肌の基準値」みたいなものがあったのですが、それが最近崩れ、年齢を指針として適応レーザーを選ぶのが難しくなっているのです。

皮膚自体に、弾力や艶がないため、「シミをとる」「しわをとる」といった、ピンポイントでの施術では「木を見て森を見ず」といったことになり、若さを取り戻すことができません。

スキンリジュビネーションが必要になります。

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レーザー光治療というと、日本人はすぐにシミ取りを連想してしまうと思うのですが、この10年間で最も進化したレーザー光医学の部門は、「肌年齢を若く保つ(Rejuvenation スキンリジュビネーション)」ための施術です。

クリニックFの治療の基本指針は、「肌質の改善」です。

「肌の若々しさを保つために、定期的にレーザー・光治療器を照射して、肌をメンテナンスする。」ことが、特に美容先進国のアメリカでは、一般的になったと言えるのです。

肌が若々しいという状態とは

■「表皮の透明感が高い」

■「キメが整いツヤがある」

■「真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が充実していて、ハリがある」

■「皮下脂肪組織のゆるみがない」

という4点に集約されると思います。

中にはDNAが遺伝的に良いために、生まれつき抗酸化能力が高く、高齢になっても肌がきれいな人というのは人口の3%ぐらいは存在すると思います。

しかしながら、一般の人の場合、どうすれば維持できるのでしょうか?

■若々しい肌を保つ基本方針は、「紫外線」と「乾燥」を防ぐこと。

■タンパク質糖化を防ぐために、「甘いもの(特に砂糖)」を極力避けること。

です。

コラーゲンやエラスチンは、糖化されることによって正常の代謝系によって分解されなくなり、本来であれば入れ替わるべき組織が入れ替わらなくなります。

化粧品や抗酸化サプリメントなど、様々な会社で紹介、提案されていると思いますが、「レーザー光治療器」を肌の若返りに使用する方法が、もっとも効率よく、効果的であるということは断言できます。

クリニックFでは十数台のレーザー・光・RF治療器を常備してあります。

全顔の治療は、大きく分けて以下の4種類。

1.「トーニング=ホワイトニング」

2.「リサーフェシング」

3.「タイトニング」

4.「リフティング」

これらそれぞれに対応する機器は、一種類ではなく、いずれもいくつかのグレードがあります。

患者さんの希望によって

■「肌(表皮)の透明感を高くしたい」 → 「ホワイトニング」の施術

■「キメが整いツヤがある肌がほしい」 → 「リサーフェシング」の施術

■「肌にハリがほしい」 → 「タイトニング」の施術

■「肌のたるみをなんとかしたい」 → 「リフティング」の施術

と、これらの治療機器を、患者さんの希望や予算によって組み合わせてゆくのです。

肌を良い状態のまま保つためには、

30代で年間4回(3ヵ月に1回)。

40代で年間5-6回(2ヵ月から2ヵ月半に1回)。

の”メンテナンス治療″が出来れば最適だと思いますよ。

綺麗な肌の方によりレーザー光治療を受けてほしいと思いますね。

 


山王祭 

おはようございます。

今日6月8日もクリニックFの診療日です。

先ほど、クリニックFの目の前の麹町大通りに、日枝神社山王祭の神輿が通りました。

通勤途中に写真を撮りました。ご覧ください。

日枝神社はこの地域の氏神様でもあるので、良くお参りに行きます。

山王祭(さんのうまつり)は、江戸三大祭りの筆頭として、さらに京都の祇園・大阪の天満まつりと共に、日本三大祭りに数えられているのだそうです。

徳川三代将軍家光公以来、江戸城内に御神輿が入御し、歴代の将軍が上覧拝礼することで、「天下祭り」 として盛大をきわめたのだそうです。

1615年が起源と言われていますので、もう400年近くですね。1681年より神田明神の神田祭と交互に隔年で行われるのが習わしです。

関東のお祭りとしては歴史が長いものですね。

番町小学校の子どもたちが最後の神輿を引いていました。

かわいらしいですね。元気をもらいました。


ダイヤモンド・ジュビリーの記念式典 国家君主の在位の最長記録

おはようございます。

今日6月6日もクリニックFの診療日です。

今日は金星の太陽面通過が観測できる日ですが、残念ながら関東では暑い曇り空の中に太陽を見いだすことが出来ません。

お昼過ぎまで6時間続く現象とのことですが、観測できる状況になるのでしょうか?

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イギリス女王エリザベス2世の即位60年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー」の記念式典がらみでもう一つブログを書きますね。

こちらはロンドンのロイヤルオペラハウスの前でちょうど2年前の今の時期に撮った写真です。

東洋では干支(十干十二支)が一巡する60周年のことを、還暦と表現しますが、西洋では、ダイヤモンドを60周年の祝いに贈ったり、60周年の象徴とする風習があります。

結婚60周年はダイヤモンド婚式ともいい、今回の即位60年のお祝いにダイヤモンドを冠したのはそのような理由があります。

今日の話題は国家君主の在位の最長記録の話。

女王エリザベス2世は2007年12月には女王ヴィクトリア(81才8ヶ月)を越え史上最高齢の英国君主となりましたが、ヴィクトリア女王の在位64年を超えるのも、もう時間の問題となってきました。

皇帝もしくは王の在位の長さは、伝説的なものを除外すると、4歳で即位した、フランス国王ルイ14世の在位74年がもっとも信憑性があり、長いものではないでしょうか?

ルイ14世の後を継いだルイ15世は、なんとルイ14世の曾孫でしたので、その在位の長さがわかると思います。

サーサーン朝ペルシア帝国の第9代君主シャープール2世の在位は70年として知られていますが、彼は生まれる前に、帝冠を授けられ、死ぬまで帝国の君主でした。

オーストリア帝国、のちオーストリア=ハンガリー帝国のオーストリア皇帝およびハンガリー国王、フランツ=ヨーゼフ帝は、事実上、オーストリア帝国最後の皇帝となりましたが、在位は68年(1848-1916)でした。

ちょっと意外なのは、古代エジプト第19王朝のファラオのラムセス2世。24歳で即位し、66年間統治し、90歳で没したと言われています。今から
3500年前の人とは思えない長生きですね。そう考えると、節制された生活での元の人の寿命というものは、あまり変わっていないのかも知れませんね…。

イギリスのヴィクトリア女王の在位は先にも述べたとおり、現在ではイギリス最長の64年(1837-1901)。

こちらに次ぐのは昭和天皇。昭和元年、昭和64年はどちらも一週間ほどでしたので、在位は62年です。

過去の中華帝国では、清の第4代皇帝の康熙帝が61年の在位を経てなくなりましたが、その後、康煕帝の治世を超えることがタブーになりましたので、60年の還暦で退位する習慣が出来たのだそうです。

こちらは年始にロンドンに滞在した時に、ウィーンからロンドンへ向かう機内で撮った写真です。

右手にロンドンアイ、左手にビックベンが見えますよね。

この後、ロンドンオリンピックもありますし、しばらくイギリスから眼を離せませんね。


ダイヤモンド・ジュビリーの記念式典 イギリスのクラシック音楽作曲家

おはようございます。

今日6月5日もクリニックFの診療日です。

イギリス女王エリザベス2世の即位60年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー」の記念式典が開催されていますね。

こちらは今年のお正月に、バッキンガム宮殿に行った時の写真です。

本当は僕もこの時期ロンドンに行きたかったのですが・・・いくつかどうしても外せない予定もあり、あきらめました。

英国王室の注目度は現在でも抜きんでていますよね。

バッキンガム宮殿の見学の時にも思ったのですが、イギリスでは偉大なクラシック音楽家が生まれていません。

ビートルズやクイーン、ポリス(スティング)、U2などなど、ブリティッシュロックを20世紀に生んだ音楽性豊かな土壌を考えても不思議な話です。

一人上げるとしたら、ドイツはザクセン=アンハルト州のハレに生まれ、ハンブルグ、そしてイタリア各地でオペラ作曲家として成功したゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。

ヘンデルはバッハと同世代の作曲家でしたが、ロンドンに移り住み、最終的にはイギリスに帰化します。

イギリスでの音楽活動が最も長かったので、イギリスの音楽家と分類すべきだという意見もあます。

ほとんどの人間が生まれた土地から半径数キロの行動範囲で一生を終えたと言われる18世紀に独、伊、英と言語の違う国に移り住む、今思えば相当な国際人だったのでしょう。

ところが、この国際人のヘンデルの後、イギリスでは約150年の間、あのイギリスの第二国家である威風堂々を作曲したエドワード・エルガーが世に出た19世紀後半まで、著名なクラシック音楽の作曲家が出なかったのです。

こちら、衛兵の鼓笛隊の写真です。

こちらは夏服。

こちらは冬服。

この原題、「Pomp And Circumstance」を「威風堂々」と訳した訳者の素晴らしい翻訳センスに共感しますよね。

この曲は、僕の父が大好きで、オープンリールというカセットテープの前世代の大きな機器を使って、FM放送されるたびに様々な楽団の演奏を録音していたのを思い出します。

よく聴かせてもらいました。

もう一つ。この威風堂々が効果的に使われている映像。

ブガッティ ヴェイロン と セスナがロンドンまでの道のりを競争します。よろしかったらどうぞ。

思えば、この時代はイギリス王、ジョージ3世の治世の時代で、ジェームズ・ワットが実用的 蒸気機関を発明、産業革命を引き起こし、イギリスが世界の工場と言われた時期。

芸術を追求するのは二の次となり、あたかも大日本帝国時代の日本の様に、挙国一致で産業革命に取り組んでいたのでしょう。

産業革命時に活躍したイギリス人画家も、後にモネなどのフランスの印象派画家たちに影響を与えたウィリアム・ターナーぐらいですものね。

国の経済的な成功と繁栄は、全世代の努力無しには成し遂げられないのですよね。


東京の蛍

おはようございます。

今日6月4日もクリニックFの診療日です。

今日は天気も良くて、汗ばむぐらいの陽気。

クリニックFにいらしてくださった患者さんには、冷たい飲み物をお出ししてから施術をしています。

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昨晩はふと思い立って、渋谷駅から井の頭線で20分のところにある、久我山ほたる祭りに行ってきました。

「蛍雪の功」を初めとして、蛍と日本文化の接点は多いですよね。8世紀の日本書紀にも蛍についての記載が残されています。

僕の記憶に残る蛍についての文章は、なんといっても高校生の時に文体が好きで、三島由紀夫とともに全集を読破した作家、谷崎潤一郎の代表的な作品のひとつ、「細雪」です。

大阪船場の旧家蒔岡家の4人姉妹(鶴子、幸子、雪子、妙子)を、日本の四季折々の文化とともに描写をした見事な文章。

中でも蛍の描写は秀逸でした。

僕が生まれ育った鎌倉では、子供のころから既に蛍は観ることができませんでした(最近復活しているようです)が、大学生の時に初めて信州で蛍を観て以来、蛍が出ていると聞くと、何となくそわそわして観に行きたくなってしまうのです。

ここ数年は目白の椿山荘で蛍を観ていましたが、久我山でほたる祭りが開催されているという情報を小耳にはさみ、今回初めて行ってきました。

場所は久我山駅近くの京王井の頭線の車両車庫。

富士見ヶ丘検車区のちょうど南側。

井の頭恩賜公園内にある井の頭池を源とする、神田川のほとりに蛍を放流するそうなのです。

カメラが良いものがなかったので、良い写真は撮れませんでしたが、大きなゲンジボタルが舞っている様に、歓声が上がっていましたよ。

谷崎潤一郎の頃とは風情が違うと思いますが、是非とも保存したい日本の風景のひとつですよね。

 


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