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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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作家はホテルで執筆、医師はキャンピングカーで執筆(?)

おはようございます。

今日8月25日もクリニックFの診療日です。

朝からたくさんの患者さんがいらして下さり、大忙しです。ありがたいですね。

大学病院にいると患者さんが病院に来るのは当たり前。

診療できるありがたさということを考えたことがありませんでした。

開業して学ぶことのひとつです。

さて、引き続き診療以外の時間は、工学部博士論文の最終日に向けて、日々英文論文と格闘しています。

英語ばかり読んでいるので、英語の表現力がすこしだけ上がった代わりに、日本語が下手になったような・・・。

話していても、的確なフレーズが出てこなくなるのです。

面白いですよね。

たまには場所を変えて執筆してみようと、昨日の休診日には、思い立ってキャンピングカーを借りてみました。

場所は神奈川県北西部。

都内からも1時間ばかりで到達できるキャンプ場です。

山の頂上に、このようにキャンピングカーが設置してある村があるのです。

キャンピングカーといっても、中には電子レンジ、ガスコンロ、シャワー室などが完備。

ご覧のとおりの内装です。想像以上に快適でしたよ。

こんな風景が広がる山の上でそよ風に吹かれながらPCで論文を書いていたのですが、本当に最近のラップトップは素晴らしい。

3G回線でネットにもつなげますし、その場で仕事ができるのです。

キャンピングカーは、和製英語のひとつですよね。英語だと、「Motorhome」になるのかな?

日本でキャンピングカー第一号が登場したのは1958年ということですが、子どもの頃は一度キャンピングカーで旅に出てみたいと憧れましたっけ。

大人になるとこういう自由があるのがいいですよね。

煮詰まった頭の気分転換にもなりますし、なにより夜は早く寝て、朝は日の出と共に自然に起きてしまうという健康的な一日を過ごすことができます。

とても気に入ったので、また来ようと思います。しかしながら、次に来るときにはこの論文が終わっていることを願います(笑)。

 


三国志劉備玄徳の母 中国高級茶

おはようございます。

今日8月22日はクリ二ックFの診療日です。

昨日、中国の高級茶なるものをいただきました。

このような立派な箱に入った、見るからに豪華そうなもの。

このお茶のセットは、何でも中国の高官相手に、20セット限定で作られたものなのだそうですが、ご厚意で一つおすそ分けをいただいたのです。

中国は古くからお茶の効能について、研究が進んでいますよね。

日本とは違った濁った河の水を、お茶によって殺菌して飲んだ文化から始まっていますので、どちらかというと漢方薬に近い印象だったのではないでしょうか?

高価なお茶ということを聞くと、僕はいつも三国志の始まりのシーンを連想します。

吉川三国志の中にも、劉備の登場シーンでお茶が効果的に使われていますよね。

漢王朝の血を引く劉備玄徳は、簾(すだれ)やむしろを織って売り歩いて生計を立てていましたが、丸二年間働いた稼ぎを持って、黄河のほとりで、洛陽船から本物のお茶を購入しようとします。

ところがこの時代のお茶は高額で、貴族や、一部の病人しか飲むことができない時代。

劉備の2年間の稼ぎをもってしても、お茶を買える金額にはなりませんでした。

劉備は、故郷に住む母にお茶というものを飲ませてあげたいという親孝行の一心で、父の形見であった剣の柄頭から紐でぶら下がっている瑯玕(ろうかん)を手放して、お茶を手に入れるのです。

劉備は、黄巾党などの盗賊などからお茶を守りながら家路につきます。

年老いた母は、遠路はるばる高価なお茶を買ってきた劉備に、感謝の気持ちを述べますが、ふと形見の剣の瑯玕(ろうかん)がないことに気づきます。

瑯玕(ろうかん)と引き換えにお茶を手に入れたことを話すと、母は物事の優先順位と大局を見誤った劉備に激怒し、私の育て方が間違っていたと、お茶をすべて川に捨ててしまいます。

形見の剣は、劉備の一家が漢王朝の末家であることを示す大切な印だったのです。

劉備はこの母の叱責から、自分の血筋と宿命を再認識し、漢王朝の復興を目指して邁進してゆくのですが、三国志の最初のわずか数枚のこの物語だけでも、劉備の母の愛とその先見性、さらにその後の劉備の性格を示す、多くの伏線を含んでいますよね。

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先ほどお茶を早速いただきましたが、本当に素晴らしい香りです。

クリニックFの患者さんには施術後にお茶をお出ししているのですが、暫く患者さんにも高級茶を楽しんでいただこうと思います。


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑪ 上海 東方明珠電視塔 ガラス張りの床

おはようございます。

今日も暑いですね。皇居の上に大きな入道雲が見えます。

今日8月21日もクリニックFの診療日です。今日は来客も多く、慌しい一日となりそうです。

ブログ「新国際学会周遊記」は先月滞在した上海の学会での話が続きます。

もう少しで終了ですので上げてしまいますね。

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静安寺を観た後あまりの暑さにホテルに一旦戻ることにしました。

宿泊先の浦東地区へ。

このエリアは現在金融街として栄えていますが、ほんの30年前までは単なる広場だったと聞きます。

背の高いビルの間に建設中のビルがありますよね。

こちらは2014年の完成を目指して着々と工事が進む上海タワー。

こちらはなんと632mの高さになるそうです。

また上海の風景が変わるのですね。

まだ夜の会食までには時間があります。

ホテル目の前の、東方明珠電視塔に行ってみることにしました。

こちらは高さ467.9mで、日本の東京スカイツリーが完成するまではアジア第1位の電波塔でした。

実は以前も登ったことがあるのですが、再度登頂することに。

辰の年の飾りです。

チケットを購入して中へ。

登頂のために、エレベーターに並んでいる人を観て、正直怯(ひる)みましたが列に並びます。

しかしながら、登ればこの眺望です。

正面に見えるのが、リッツカールトン浦東で、階上に昨日訪れた57階のバーが見えます。

景色もなかなかです。

長江にそそぐ黄浦江を走る船も見えます。

実は、このタワー。

外壁に、この通り、ガラス張りの床があるのです。

これが大人気。

以前シカゴのウィスタワーで同じような経験をしたことがあります。

比較的高いところは得意な僕。足を踏み出してみましたが、やっぱり少々怖かったです(笑)。


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑩ 上海静安寺 空海の留学

おはようございます。

今日8月20日もクリニックFの診療日です。

お盆休みが終わり、今週から通常営業になる方も多いのではないでしょうか?

さて、僕のブログは、先月訪れた上海での国際学会周遊記を上げてしまいたいと思います。

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IMCAS CHINA学会参加の後、上海で輸入事業をされている方と昼食のミーティング。

その後、少し上海の街を歩いてみようと街に出ることにしました。

この街には何度も来ていますので、新天地や豫園といった、主な観光地には行ってしまっているのです。

しばらく考えて、三国時代247年に建てられたと言われる真言宗の上海静安寺を訪ねてみることにしました。

地下鉄でわずか数分です。

この通り、上海は地下鉄網も完備され、本当に住みやすくなりましたね。

こちら、上海静安寺。

9世紀には中国より真言密教をもたらした空海も訪れている寺ですが、1216年に現在の場所に移設されています。

こちらの本尊の左右に素晴らしい像がありました。

凛々しくて雰囲気がいいですね。

静安寺含めて、この地域の寺は、1960年代の文化大革命の時期に壊滅的な打撃を受けました。

一時期この敷地もプラスチック工場になったのだと聞きました。

再建されつつある寺院は、この通り、木を組み合わせた建築。

とても良い雰囲気でしたよ。

静安寺の前ではポーズをとって記念撮影をしている女性もいました。

中国人の特に女性の印象やファッションは、ここ数年で大きく変わりましたよね。

レーザークリニックが沢山開設されるのもわかります。

 

 


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑨ 学会会場

雨が降った東京。8月18日(土)。途中雷もありましたが、夕方の今は青空が見えています。

土曜日ということもあって、今日は朝から診療にばたばたで気がつけばこの時間になっていました。ここから終盤戦に入り、終了後はまた論文作業です。

さて、途中になってしまっていた上海出張記(2012年7月)、続きにまたお付き合いください。

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翌朝、IMCAS CHINAの学会会場に移動します。

レジストレーションをしようとホテルに入ると

もう沢山のドクターが並んでいます。

会場内で一枚写真を撮りました。

こちらが学会誌。

学会誌とセットで配布されていたのが、このアジアン・エステティック誌。

レーザー医療機器を購入・選択する際に、海外のドクターがまず読むと言われている雑誌です。

僕もエディターの一人として参加させていただいています。

左側、下から3番目の写真。

僕の顔がわかりますか?

会場内には、各レーザー機器メーカーの展示場がありましたが、すでにアメリカとヨーロッパの学会で発表されているものばかり。

欧米の学会に参加している身としては、新しいものはあまりありませんでしたね。

会場の中で見つけた新しいもの。

こちらの写真の左端は、シネロン社のeLaserの新しい筐体です。

脱毛用の新アプリケーターがありました。

担当者によると、日本でも少しづつ入れ替わっていくようです。

ドクターのプレゼンテーションルームはこのような会場でした。

どちらかというと、学会で機器の使用法をディスカッションするというよりは、メーカーサイドのプレゼンを、そのお抱えドクターが発表するというスタイルで講演が行われていました。

知的探究心を満たすにはちょっと物足りなさを感じてしまったことは否めませんが、上海という市場を考えるとそれも意味があったのかもしれません。

日本人の先生も他に4人ほどいらしていたらしいのですが、僕は東京女子医大の河野太郎先生とだけお会いして、お話することができました。


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