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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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■2012年末 アメリカ西海岸出張⑤ グランドキャニオンでの朝焼け

おはようございます。

今日1月25日はクリニックFの診療日です。

このところ天気の良い日が続きますので出勤も気持ちがいいですね。

昨日の休診日は僕は工学部大学院に行っていました。

来週出発のサンフランシスコで開催される工学部レーザー学会「フォトニクス・ウェスト2013」の演題のプレゼンテーションを仕上げ、現在ある雑誌に投稿中の英文論文のリヴィジョンを仕上げ、国内レーザー学会での発表を備えた修士の学生さんのプレゼンテーションを聞いて・・・などしているうちに夜の9時を回ってしまいました。

さすがにぐったりしてしまいました。

工学部論文のリビジョンも、自分で読んでいて、「これで大丈夫だろう」と思って持って行ったのですが、教授に指摘されると改善しなければならない点も沢山出てきます(苦笑)。

まだまだですね。

「餅は餅屋」といいますが、こういった専門家の指摘はとても勉強になります。

来週には工学部レーザー学会で20分の口演発表です。

医学系レーザー学会での英語の発表で困ることはほとんどありませんが、工学的な英語の言い回しは練習しなければなりません。

先週ぐらいからクリニックが始まる前に声を出して発表の予行をしているのですが、これもまた経験の一つになりますね。

さて、僕のブログは年末に滞在したグランドキャニオンの話の続きです。

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地球の割れ目であるグランドキャニオンに宿泊する魅力。

それは、朝日に照らされるグランドキャニオンの神秘的な美しさを見学することに尽きるといいます。

日の出前に防寒具を来て、見学ポイントに移動。

F値の低い、明るいレンズで取りましたが、まだ薄明り状態です。

見学者も集まってきました。

待つこと30分余り。

そんな時、歓声が上がります。

朝日がグランドキャニオンの側面を照らし出したのです。
これは神秘的です。

すぐさま望遠レンズに切り替えて撮影します。

雪化粧したグランドキャニオンの側壁が綺麗ですね。

場所を変えて、違った撮影ポイントに移動します。

少しづつ日が差して、明るくなる赤い大地。

これは一見の価値がありますよ。

素晴らしいですね。

朝日に染まるグランドキャニオンを堪能したのち、この日は午前中にラスベガスへ戻りました。

これは記憶に残りましたね。

 


■2012年末 アメリカ西海岸出張④ SPIE Photonics West 2013 白いグランドキャニオン NO FIREARMS ALLOWED

おはようございます。

今日1月23日(水)の都心部は朝から快晴ですね。今日もクリニックFの診療日です。

診療前に国内医療機器メーカーと次期作成機器について打ち合わせがありますので、今朝はいつもより早く出勤してきました。

この会社とは、新たなコンセプトで機器を設計するという仕事をもう7年以上も続けています。

僕が関わった機器の中で、最もメジャーになったのは、体幹の筋肉を鍛えることで基礎代謝を上げる痩身機器AC-BODYでしょうか?

新たなコンセプトも沢山ありますので、また続けてゆきたいと思います。

 

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、年末に滞在したグランドキャニオンについて。

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この通り雪の中の白いグランドキャニオンです。

グランドキャニオンを訪れるのは、二回目。

一回目は、2010年にアリゾナ州フェニックスで開催された米国レーザー医学会で発表した際。

一日の自由時間を利用して、セドナまでレンタカーで。さらにセドナでセスナ機をレンタルし、上空からグランドキャニオンを観光したのです。

映像付のブログはこちらです。

グランドキャニオンは幅446㎞にも及ぶ地球の裂け目。

是非、地上から見てみたかったのです。

折しも3年経過せずにこの夢がかないました。

しかも、この季節だけ楽しめる、雪の降った日の白いグランドキャニオン。

ご覧ください。

グランドキャニオンは、20億年から2億5千万年前の地球の地層が観察でき、世界で最も多くの化石が発見された貴重な場所ですよね。

特に気になるのがこの赤い多くの鉄分を含んだクレイ。

同じアリゾナ州にあるセドナがパワースポットであるといわれるように、赤い土はインパクトがありますよね。

実は、新しい企画でブラジルで採掘された7色の天然ミネラルクレイの治験をしています。

クレイの中には、非常に高い保湿能力を持ち、皮脂分泌を抑制しつつも皮膚弾力を高めていくような作用を持つものもあるのです。

クリニックFでも、現在「VITAMIN CLAY GEL COMPLEX」という保湿力を高めた外用剤ジェルを、今年から患者さんに処方しています。

 

2013年現在最も進化したビタミンC「グリセリルアスコルビン酸(GO-VC)」

と天然クレイを混ぜ合わせたもの。

ニキビ、アトピー性皮膚炎、敏感肌の人が安全に使え、しかもメディカルレベルで効果を望むことのできる天然クレイのオレンジの色がついた外用剤です。

 

さて、グランドキャニオンの写真の続きです。

この時、写真の左手から大きな雲が移動してきて、あっという間に曇り空に、さらに大雪が降り出しました。

グランドキャニオンにはそもそも遮るものがありませんので、山の天気が変わるという次元ではありませんでしたね。

標高は2200mもありますので、高い地域は雪で覆われているにも関わらず、麓は全く雪が降らないということがあるようです。

何度見ても美しいですね。

まさに地球が作り上げた奇跡の一つと言えるでしょう。

グランドキャニオンでは一泊滞在し、朝日を拝むことにしました。

こちら国立公園内の施設を移動するためのバス。

面白いと思ったのは、ロッジやホテルなどの建物の中にはこの表示が。

良い意味でも悪い意味でも、この地がアメリカであることを思い出させてくれますね。

 

 


■2012年末 アメリカ西海岸出張③ Route66 ルート66とマックイーン 映画Cars カーズの街

おはようございます。

今日1月22日(火)はクリニックFの診療日です。

朝から小雨が降り続く都心部ですが、夜には雪になる可能性もあるのだそうです。

本日ご予約をいただいている方は、どうぞお気をつけていらしてくださいね。

さて、僕のブログは昨年末の米国西海岸出張について。

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ラスベガスを朝早く出発し、この日はグランドキャニオンに向かいました。

遠くにラスベガスの街が見えます。

フーバーダムを左手に観ながら、ラスベガスを南下。

ルート40号線に突き当たったら、ひたすら東に向かいます。

この通り、大陸らしいまっすぐな道。

途中、スタンドに立ち寄っても、この通りの平原です。

ボーイング社のテスト飛行場も観ることができました。

2時間ぐらい走ると、このピーチスプリングスという街に着きます。

このスプリングスという名前にちょっと聞き覚えはありませんか?

人気映画でもあった「カーズ」の主人公のライトニング・マックィーンは、カリフォルニアへの移動中、トラブルによって、ルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」に迷い込んでしまいますよね。

そのモデルになったといわれている街なのです。

子供向きの映画とはいえ、車好きの僕はこの映画がお気に入りで、カーズ2の3Dのブルーレイが出たときは、予約して買ってしまいました(笑)。

アメリカではハイウェイが通ることで、昔からあった道が廃れてしまうことがあるようなのですが、このルート66号もその一つ。

今では地元の人たちの間で、ルート66号を保存してゆこうという動きがあるのだそうです。

この日はかなり寒かったのですが、街並みはラジエタースプリングを彷彿させる場所もありました。

中にはルート66グッズが沢山。

古いサックスやトロンボーンなども展示してあり、楽しかったですね。

外にはこのように、カーズに登場した車のモデルが展示してありました。

かわいらしいですね。

数分で見学できますし、古き良き時代のアメリカを体験できますので、立ち寄る機会がありましたらお勧めします。

 


■2012年末 アメリカ西海岸出張② 真空管 ピアノ 年末はラスベガスへ

おはようございます。

今日1月21日(月)はクリニックFの診療日です。

今日の都心部も晴れていて気持ちのよい朝となりました。

夜には雨か雪が降るとの予報ですが・・・どうなるでしょうか。

明日からはまた寒い一週間となりそうですね。

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うちのクリニックは、僕が音楽好きだということもあり、類は友を呼ぶのか? 患者さんばかりでなく、音楽と縁のあるスタッフや関係者も結構いるのです。

その内のひとりが嫁いだ先に、昨日午前中を使ってお邪魔しました。

高尾山の麓近くにある、関東でも有数の中古やアンティークのピアノ販売をされている池田ピアノです。

結婚式のとき新婦側の主賓挨拶をさせて頂いたこともあり、一度ご挨拶に伺い方々どんなピアノがあるのかゆっくり見せていただきたいなと思っていたのが、機会あってやっと実現したというわけです。

1階・2階と2フロアに渡って、所狭しと多くのピアノが並んでいます。

まさに圧巻。

ご主人にお願いして久しぶりにいくつもの年代物のピアノの鍵盤に触れましたが、ピアノは弾き比べると本当に違いがよく分かりますね。

左右の指を独立して動かすことができるピアノを幼少時に習うことは、子供のその後の学歴と相関関係があると聞いたことがあります。

実際のところどうなのかはわかりませんが、僕自身が身をもって感じることとしては、もし外科系の医師となる場合、10本の指を独立して使うことができるということは、本当に便利だということです。

レーザーを照射したり、針を刺したり、外科的手術をする際に、小さいころにピアノを練習しておいてよかったなあと思うことはしばしばありました。

鍵盤の返りのタッチの差などにも気付きますので、手の感覚も鋭敏になるのですよね。

研修医時代、点滴注射で針先が皮膚を貫通する際、血管壁の弾性線維を貫通する際、そして抵抗が減って針先が血管内に入る際の違いなどがいち早く体得出来ました。

また、ペインクリニックで注射をする際には、針を進めてゆくと痛い場所の抵抗が変わるので注射のポイントがわかるのですが、この話は、昔ピアノやその他の楽器をやっていた研修医だけには、共感してもらえる話でした。

鍵盤間のタッチの違いや、鍵盤の硬さ、音の響きやすさなど、1時間ばかり弾き比べたでしょうか?

ピアノに関する様々なお話も伺い、とても勉強になりました。

また、ピアノ以外にご趣味で真空管を買いアンプを作られているのだそうで、こちらも見学させていただきました。

楽しかったですよ。

機械だけでなく、楽器ばかりの空間もまた僕にとってはエネルギーチャージできるようです。

ありがとうございました。

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さて、昨年末最後のアメリカ出張についてブログを上げてしまおうと思います。

成田からロサンジェルスへ。

空港のこのモニュメントを見ると、LAに来たなあと感じます。

ここでいくつか打ち合わせを行ったり、人を御紹介頂いたりします。

現段階ではまだお話できないことばかりでしたので、まとまったらまたブログでもご紹介しますね。

仕事の用事を済ませた後は、2日お休みを頂きラスヴェガスとグランドキャニオンへ行ってきました。

フライトはデルタ航空でした。

ラスベガスは、美容医療の世界では、二つの重要な学会が開催されることで知られています。

一つは、6月に開催されるThe Aesthetic Show。

2013年は、ラスベガスのミラージュで5月16日から19日の開催予定です。

この学会は、エステティックバイヤーズガイドというレーザー治療医師がレーザー購入時に必ず読むレーザー比較、情報雑誌の編集長をしていたMichael Morettiが、米国レーザー医学会(ASLMS)に所属していた医師を誘って、数年前に立ち上げたのですが、年々参加者が減りつつあるASLMS学会と比較して年々会員も増え、かなりの成功を収めているようです。

もう一つは、American Academy of Anti-Aging Medicine。

Aの頭文字を4つとって「A4M」と呼ばれている、米国抗加齢医学会です。

こちらは毎年12月に開催されますが、どちらかというと内科的なアンチエイジング学会です。

ラスベガス空港に着くと、まずこの看板を見ますよね。

ラスベガスに来たなあと感じる瞬間です。

まずはホテルにチェックインしたのですが、年末だけあって人で溢れています。

今回の宿泊先はBellagio ベラッジオ。

パリスのホテルが目の前に見えます。

数分したら丁度噴水ショーが始まりました。

昼間に観ても綺麗ですね。

ラスヴェガスならではの光景に、いつも感動してしまいます。


Melanin reader by Palomar Medical Technologies メラニン測定器 スキンテルのデモ ICON

おはようございます。

今日1月19日(土)はクリニックFの診療日です。

雪に振り回された一週間でしたが、今日は穏やかな日差しに恵まれた都心部です。晴天で風もなく、暖かく感じるほどですね。

こうした日があると、本当に日本は暮らしやすい国だと思います。

さて、昨日はレーザー企業3社から担当者による来院があったのですが、そのうちの一つ、米国はボストンにあるパロマ社の最新機器についてお話ししますね。

パロマ社の新しいプラットフォームであるICONと、新たなメラニン測定器であるスキンテルのデモです。

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以前にも書いたのですが、レーザー治療機器を語る上で、患者さんを非常に混乱させてしまう点のひとつに、機器に

「複合機(プラットフォーム)」

というものがあり、それぞれのハンドピースごとに名前があるということが挙げられます。

レーザー機器のプラットフォームに関しては、以前のブログをご照覧ください。

レーザー及び光治療器に、電圧系や駆動系、そして冷却系を共有した「プラットフォーム」を作っておき、先端のハンドピースを交換するという発想です。

これならば、毎回機器を新たに買い増さなくても、ハンドピースの交換のみで違った治療が可能になりますので、空間の面でもコストの面でも非常に効率的だというわけです。

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パロマ社は以前より「スターラックス」というプラットフォームを使用しており、これはクリニックFでも利用しています。

そのパロマ社が昨年新たな機器を登場させました。

それが「ICON」です。

今後はICONを利用した新たなアプリケーターを作っていくようなのですが、このICONと組み合わせて使用する、少し面白い診断機器が登場しました。

それが上記の写真で僕が右手に持ち光っている「スキンテル」です。

スキンテルは、皮下のメラニン濃度を測定する機器。

レーザー照射に使用するパラメーターを決定する際には、皮下のメラニン量の想定が大切です。

例えば欧米の教科書通りのパラメーターは白人用に作られていますので、同じパワーでアジア人に照射すると、まず100%の確率でやけどをしてしまいます。

クリニックFにも、海外赴任中に施術をされたが火傷やひどい色素沈着をおこしてしまい、その先生に日本で信頼できる医師を紹介して欲しいと言ったら僕の名前が挙がったので、帰国時に診療をしてほしいと、海外からご連絡を受けることがよくあります。

レーザー治療に関していえば、アジア人の肌を扱う方が遥かに経験が必要で、経験がある医師であればあるほど、患者さんによって細かくパラメーターを調節しているといえます。

数多くの症例をこなしている医師であれば、このパラメーターの設定はまず間違いないのですが、時に患者さんが旅行などで予期せぬ日焼けをしていて、肌の表層には見えないメラニンが多く存在したりする場合、レーザーの事故が起きてしまうのです。

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このブログでも書きましたが、レーザーの医学分野への応用は、大きく二つの分野に分けて考えることができます。

その一つはレーザー光をセンサーとして用い、様々な情報を得る情報応用でがんの診断や細胞の分析に応用する場合。

そして他の一つはレーザー光を、微小な局所に集中できるエネルギー源として用いる応用であり、レーザー光を治療に用いた場合です。

僕は、これからのレーザーの医療への発展は、このセンサーの特性をより生かすべきだという話を常にこのブログでも書いていますが、まさにスキンテルは皮下のメラニン量を感知するとても良いレーザーセンサーです。

このスキンテルは640nm、700nm、910nmという赤から近赤外線領域の三つの波長の光(LED)をそれぞれ肌に照射し、それぞれの波長の皮膚からの反射光によって、メラニン量を同定するというもの。

最大で10回の測定を行い、数値を平均化し、メラニン・インデックス(MI)を1-100の数値で表すのです。

この手の測定機器は、同じ条件で数分後に同じ場所を測定した時に、値のずれが出てしまうことがあるのですが、5-10回任意に取得したデータに、大きなずれがあるとエラーが出るシステムになっています。

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僕も自分の肌を測定してみましたが、MI値28で、フィッツパトリックの皮膚分類ではⅢと測定されました。

さらに、このスキンテルのデータは、ブルートゥースでICON本体に飛び、パワー設定をしてくれます。

僕も最初は、自分はある程度経験もあるから、パラメータの設定を間違うことはまずないなと思って話を聞いていたのですが、考えてみればそういった驕りが事故につながりますよね。

レーザーによる事故を減らすことができますので、レーザー業界にも、患者さんにも利益をもたらすものです。

しかも、この機器の理論を聞いていたら、レーザー照射後に、皮下のメラニンがきちんと破壊されたか評価する診断機器のアイディアが頭に浮かびました。

これは十分に実現可能ですし、臨床的にも価値があるものですよ。

最近、工学的な研究を続けているので、セレンディピティが多いです。

今の研究がひと段落したら、ちょっと作ってみようかな(笑)?


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