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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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■ASLMS 2013 in Boston㉔ カーネギーホールの合唱 ワーグナー生誕200周年記念式典

おはようございます。

今日5月18日(土)はクリニックFの診療日です。

19時に診療を終え、成田へ。22時前のフライトでパリ経由、ドイツはライプツィヒに向かう予定です。

今回の出張でとても楽しみにしているイヴェントが一つ。

もう今夜出発ですので、言ってしまいましょう。

今からちょうど200年前、1813年5月22日ライプツィヒにてリヒャルト•ワーグナーがこの世に生を受けました。

ちょうど定期購読しているMOSTLYクラシック誌も今朝届きましたが、今月はワーグナー特集です。

今回僕はライプツィヒからワーグナーの聖地として知られるドイツはバイロイトに移動し、バイロイトにて開催されるワーグナー生誕200周年式典に参加する予定なのです。

ワーグナーをこよなく愛する仲の良い研究者友達と色気ない男二人旅ですが(笑)、久しぶりにタキシードを引っ張り出してきてトランクに入れました。

世界のワグネリアンが集まる記念式典、今からワクワクしています。

このブログでもお伝えしますね。

さて、僕のブログ、国際学会周遊記は先月滞在したボストンブログの最終章。

ドイツへ行く前に終わらせてしまいたいと思います。

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ニューヨークの最後の晩はカーネギーホールで合唱のチケットを取りました。

当日昼に売り出される桟敷席に行ってみたのです。

4階の席ですが、合唱などは、ホールの後ろで聴いた方が響きが良いですよね。

合唱の声というのは独特で、心を動かされますが、思い返してみれば、僕も小学校の時に、合唱団にいたことがあります。

鵠沼少年少女合唱団。

ボーイソプラノだった時に2年ぐらい所属していました(笑)。

元々歌が好きだったのもありますが、サウンドオブミュージックの影響でしたね。

声楽を学ぶ際に学ぶ声の出し方としては、頭声(ヘッドボイス)と胸声(チェストボイス)、そして両方を使う中間声というものがあります。

医学的に話をすると、ヘッドボイスは声帯とともに軟口蓋を振動させて、頭部にある鼻腔や副鼻腔を共鳴させることで音を響かせ、高い音を出す方法。

チェストボイスは、声帯を含む喉頭部より下の軟組織、骨組織と胸郭を共鳴させることによって低い音を発声する方法。

金管楽器もそうですが、共鳴させる空間が鼻腔や副鼻腔のように小さければ高い音に、胸腔のように大きければ低い音になりますよね。

今でこそ、医学的知識と解剖がわかっているので、どの部位が共鳴することで音が出るのか理解できます。

当時は胸に響くようにとか、頭に響くようにとか、教えられていたのですが、確かにそのように歌うと音域が広くなりましたので不思議に思いました。

理にかなっていたのですね。

前半部はイーストケンタッキー大学の合唱団。

後半はニューヨーク市のマスターワークス・フェスティバル・コーラスによるMaurice Durufleのレクイエム全曲。


■ASLMS 2013 in Boston㉓ ワールドトレードセンター2013年4月 工事経過 ミレニアムヒルトン

NYでチェックインしたホテルは、ミレニアムヒルトン。

あのワールドトレードセンター工事現場の目の前にあるヒルトンホテルです。

このホテルは、JFKまで地下鉄で一本ですし、近くにデリもあり、一人旅や出張に便利。

また、ニューヨークにしてはホテル代金が安いので、おすすめです。

こちらのWTCの跡地はすでにきれいなビルが建築中で、もう完成近いのだと思っていました。

地上から見ると、高い壁で中の工事状況を観ることができなかったのですが、初めて高層階から工事の現状を観ることができました。

このような感じです。

ちょうど上の写真に見えるビルが、写真右上に建っています。

もともとツインタワーが建っていた場所が、四角い穴になっていますね。

2001年のテロからもう10年以上たちましたが、地上部分の工事はまだまだ完成していないのです。

これにはちょっと驚きました。

こちらは夜に見た景色です。

翌朝、ホテルの3階で朝食をとりました。

低層階から見たところはこのような感じです。

これからどのような街が作られていくのか、興味はありますね。

またこちらに来たら報告したいと思います。

 

 


フレグナンスジャーナル誌に論文が載りました 新規ビタミンC GOVCについて

おはようございます。

今日5月17日(金)はクリニックFの診療日です。

今日も東京は晴れましたね。気温・湿度共に5月らしい気持ちのよい天気となりそうです。

引き続き紫外線に気を付けてくださいね。

今朝、クリニックに来てみるとフレグナンスジャーナル誌5月号が届いていました。

こちらには、先日の日本形成外科学会ランチョンセミナーで講師をさせて頂いた、全く新らしいジェルに配合が可能なGOVC(グリセリルオクチルアスコルビン酸)についての僕の論文が掲載されています。

原材料としても非常に興味のある新素材。

おそらく数年以内にほぼすべてのジェル商材に、このビタミンCが配合されると思いますよ。

ご興味ある方は是非ご覧くださいね。

昨日は休診日の木曜日。朝から大学院に向かい、その後東京にとんぼ返り。雑誌の取材や企業の方を交えた会食など忙しい一日を過ごしました。

明日の夜からドイツとなりますので、どうしても出発直前は慌ただしいですね。今日を含め二日間で日本で行わなければならないことをきちんと終わらせてゆきたいと思います。

明日の夜までは診療で四谷におりますので、お急ぎの方はご連絡ください。

 

 


■ASLMS 2013 in Boston ㉒ コンコルドツアー

おはようございます。朝から都心は曇り空ですね。

今日は5月16日木曜日。 クリニックFの僕の診療は休診です。雑誌の取材、原稿書き、プレゼンテーションの準備、そして夜は会食・・・と、忙しい一日になりそうです。

受付スタッフが朝からクリニックに出勤していますので、ご予約他何かありましたらクリニックにご連絡くださいね。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先月になりますが、ボストンの米国レーザー医学会帰りに立ち寄ったNYでの出来事。

イントレピッドミュージアムの続きです。

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この空母イントレピッドミュージアムの一つの目玉がこちら。

怪鳥コンコルド体験です。

別料金を支払い、一日20名の枠のコンコルドツアーに登録。

時間になると、専門の説明スタッフが細かく説明してくれます。

コンコルドの席は、全席ファーストクラスと思われている人も多いと思うのですが、正確には「ファーストクラス」ではなく、「コンコルドクラス」というのだそうです。

機内食の食器類は、すべて記念品としてお持ち帰りが可能だったとか。

実際に搭乗した友人の話によると、搭乗証明と音速を超えた証明書を発行してもらうことができて、さらにフォアグラとキャビアが食べ放題だったのだそうですよ。

羨ましい限りですね。

こちら、コンコルドの内部です。

こちらの便はブリティッシュエアラインのものでした。

こちら、1A席。

クイーンエリザベスのお気に入りの席だったのだそうです。

ちなみに反対側の1D席は、かのミックジャガーがお気に入りだったのだとか。

こちらは座席の窓。

僕の手と比べてみてください。マッハ2という音速の倍速で飛ぶために、とても小さい窓がついています。

縦は、12cmぐらいでしょうか?

そして、計器類に満たされたコックピットの内部。

面白いと思ったのが、右後ろにある航海士の席。

コンコルドが音速を超えて飛ぶとき、本当に機体が後方に伸びるのだそうです。

この際に、航海士の左側の機器の横に、隙間ができるのだとか。

試しに航海士が、その機体の空いた隙き間に自分の帽子を挟んでみたところ、低速飛行になった時、帽子が挟まれたままになってしまったのだそう。

こちらの写真が証拠写真なのですが、ツアーガイドさんが、iPadで見せてくれました。

夢がいっぱい詰まったコンコルド計画でしたが、スペースシャトル開発に匹敵する巨額の開発資金を投じながら、初期費用を回収できないまま終了してしまいます。

2003年10月24日のニューヨーク発ヒースロー行きが、コンコルドの商業飛行のラストフライトとなりました。

僕も乗りたかったです。

神風アタックとコンコルドツアーの二つが記憶に残ったミュージアムでした。


■ASLMS 2013 in Boston㉑ 退役空母イントレピッドとカミカゼアタック 日米地位協定

おはようございます。

今日5月15日(水)もクリニックFの診療日です。

土曜日深夜便でのドイツ出張まで、今日を含めて診療日は3日(15日、17日、18日)です。

来週は25日の土曜日まで僕の診療日はありませんので、お急ぎの方がいらっしゃいましたら今週中にご連絡くださいね。

今日のブログ「新国際学会周遊記」は先月滞在したNYの話です。

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空からヘリコプターで観たコンコルドとスペースシャトル。

これが気になってこの場所にやってきました。

イントレピッド海上航空宇宙博物館(Intrepid Sea-Air-Space Museum)。

退役空母のイントレピッドを博物館にしたもので、1982年よりNYの街で展示されています。

 

今まで来たことがなかったのですが、それは、この場所がニューヨークマンハッタンの西の端という、交通の便が悪い場所にあるからなのですよね。

地下鉄などが通っていないのです。

空母の甲板には所狭しと、航空機マニア垂涎の飛行機が展示されています。

こちらは超音速高高度偵察機のSR-71(ブラックバード)です。

実物を初めてみましたよ。

艦橋内には退役軍人たちがガイド役をして、艦内の説明をしています。

さらに、スペースシャトル・エンデバー号の展示もありました。

スペースシャトル関連グッズが多く並んでいます。

セントラルパークをバックにした、見事な写真ですね。

さらにレゴブロックでできたイントレピッドのミニチュア。

細かいところまで精巧につくられています。

レゴビルダーという専門の職種もあるようですが、すばらしい技術ですよね。

と、ここまではとても楽しい見学だったのですが、その後に現れたこのアトラクションにはちょっと悲しい思いをしました。

こちらの「神風体験」プログラムです。

アメリカの軍艦に乗っている様に展示場を甲板に模して、カミカゼアタックを映像で疑似体験するものです。

軍艦に乗っていると、艦橋はあたかも巨大なビルのように見えます。

そこに零戦が突入し、炎上、船内はパニックに。

さらに実際にオレンジ色の閃光や白い煙が上がるような仕組み。

この際に零戦が艦橋に突入する実動画は、ほとんどのアメリカ人が観ているものなのでしょうが、まさに911の、WTCへの航空機の突入にそっくりなのです。

多くのアメリカ人が911のテロの際に、カミカゼを連想したと言っていましたが、この映像を見て納得しました。

また、ここでカミカゼの戦闘機乗りたちを表現するのに使われている英語が、反日感情をあおり、耳を塞ぎたくなるようなものばかり。

英語が理解できなかった時であれば複雑な感情もわかなかったのと思うのですが、これはきついですね。

僕がセスナ操縦士免許をとった時に、最も重点的に練習したのは着陸でした。

飛行機の離陸は一定以上にスピードを上げて、操縦桿を引くだけですので、誰でも出来ます。着陸には経験と技術が必要で、かなりの練習が必要なのです。

戦中にカミカゼに参加した当時の若き戦闘機乗りたちは、着陸技術を学ぶこと無く、飛び立ったと聞きます。

当時の日米の戦況は想像でしか出来ませんが、国家の存続をかけて戦い、若く散った戦闘機乗りたちの気持ちが、同じ日本人としてよくわかるだけに、つらい思いを想像してしばし考え込んでしまいました。

誤った戦略では、どんなに戦術が優れていてもどんなに優秀な人材を集めても最終的な勝利を手にすることはできません。

 

つい先日、日米地位協定についての本を読みました。

この「戦後再発見」シリーズは、知的な日本人ならば全員読むべき内容のように思います。

なぜなら、原発再稼働問題や検察の調書ねつ造問題、さらにTTP関連法案に至るまで、どうにも腑に落ちない国家政策が、実はこの日米地位協定に深い関係があることを述べているからです。

教科書で習っていない戦後史。

まだまだ学ぶ必要がありますね。


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