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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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■2014年1月IMCAS PARIS⑭ ネクタイ BIO CLINICA パリからの帰国 シャルル・ド・ゴール将軍

おはようございます。

今日は3月10日(月)。クリニックFの診療日です。

都内は朝から晴天が広がり、清々しい一日の始まりとなりました。

先週土曜日の外来では、長年クリニックにいらしてくださっている患者さんから誕生日プレゼントをいただきました。

バーバリーのネクタイ。

次の講演で締めてゆこうと思います。

今日発売のこちらの雑誌に僕の論文が一つ載っています。

よろしかったらお読みくださいね。

*****

帰国からひと月たってしまいましたが、パリのブログを終わらせようと思います。

こちら、新しくなったシャルル・ド・ゴール空港。

そうそう、この命名の元となったシャルル・ド・ゴール将軍について、ご存知ですか?

1890年生まれの彼は、フランスの陸軍軍人でフランス第五共和国の初代大統領です。

いわば、ナポレオン以来の、強権的で強いフランスの指導者ですね。

第一次世界大戦での実戦体験から、これからの戦争は塹壕戦ではなく、機動力のある戦車や飛行機を駆使した「機械化部隊」による電撃作戦になることを論じ、彼はいくつかの著書の中でそのことに言及しました。

ちょうど織田信長が戦術でいち早く鉄砲を利用し、優位に立った感じでしょうか。

第二次世界大戦中、対ドイツ戦において実際に師団長として長年主張してきた「機械化戦術」を実際に試す機会を得て実績を作り、1940年には49歳でフランス軍史上最年少の将官となりました。

1944年8月25日にパリが解放されると、戦後すぐに首相に就任し、ルノーやエールフランス航空などの基幹産業を国営化し、戦後フランスを立て直しました。

1955年には政争のため、公的生活からの引退を宣言。

しかしながら、ド・ゴール再登板の声が高まり、1958年9月には大統領に就任して第五共和政を開始し、アルジェリア独立運動によって混乱に陥っていたフランスを立て直しをはかりました。

この後1969年の退陣までの11年間の間、フランスの政局は安定し、巧みな経済政策によってフランス経済は高度成長を遂げ、フランスの国際的地位も急速に高めたのも彼の功績といわれています。

ちなみにフランス海軍の原子力空母にもシャルル・ド・ゴールの名前が残っているだそうですよ。

日本にも10年単位で政権を安定させる、強い指導者が欲しいですよね。

*****

ラウンジの雰囲気も変わりました。

帰国便はJAL。

フランスの田園地帯を飛び、

シベリアの凍土の上を飛び、

綺麗な風紋の雲をみて、

羽田に早朝に帰国しました。

この後、クリニックに出勤して外来再開としましたよ。

最近はこうしたペースで仕事をする機会が増えてきましたね。

これで、新国際学会周遊記、2014年1月IMCAS PARIS編を終わりますね。

 

 


■2014年1月IMCAS PARIS⑬ パリで僕が好きな場所 肝斑治療の最新情報 銀座「青空(はるたか)」

おはようございます。

今日3月8日(土)は、クリニックFの診療日です。

都内は朝から快晴でとても気持ちの良い一日の始まりでしたね。

 

昨晩はいつもお世話になっている宮田成章先生、酒井直彦先生とご一緒させていただき3人で銀座の青空(はるたか)でお寿司を楽しみました。

同業同士での情報交換が大切という建前ではありますが、企業の方と一緒ではなかなか話せない会話もあります(笑)。

酒井先生は僕より少し先輩ですが同郷で、中学校も高等学校もご近所です。

こちら「青空(はるたか)」は、酒井先生のご紹介。

以前よりぜひ一度お伺いしたいと思っていたお店でしたが、世界に誇る日本の食文化を代表する味。

素晴らしかったですね。

宮田先生、酒井先生、ありがとうございました。

********

今月は来月から始まる消費税の値上げや春休みなどもありますので、とても外来が混み合っていますが、僕自身は3月20日木曜日夕方より25日火曜日まで、コロラド州デンバーで開催される米国皮膚科学会(AAD)にて新しいビタミンC「GOVC」について発表してくる予定です。

その間休診日を頂き、帰国後外来再開は26日。

27日は国内発売される新規の家庭用美容機器の記者会見。

30日は医療機器メーカーのユーザーズミーティングに講師として呼ばれています。

不定休が続き患者さんにはご迷惑をおかけしてしまいますが、また最新の医療レーザー情報について勉強し、知識をタイムリーに還元できるようにしていきたいと思います。

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最近いくつか肝斑に関する取材が続きました。

今日は肝斑について最新治療の話を一度まとめておきたいと思います。

肝斑治療をするにあたり、最も大切な点は肝斑の診断です。

肝斑の発生は女性の生理がある年代および、メイクアップをする年代と一致し、50歳代をめどに自然と消えてゆきます。

肝斑を

「スキンケアやメイク時など指や器材、商材などによる“こすり過ぎ”で、皮膚のバリア機能が破壊されてしまっている状態」

であると指摘する先生もいらっしゃいますが、まずはスキンケアやメイクなどの生活習慣を問診し、これを見極めることが大切です。

特に、肝斑には眉毛や生え際の「有毛部」を避けて発生するという特徴があり、クリニックFでは、この特徴を肝斑の診断に役立てています。

肝斑の診断後は

①スキンケアやメイクも含めた生活スタイルの改善指南

次に

②トランサミンとビタミンCを処方

と言ったステップを踏む先生が日本には多いですが、実は海外では肝斑治療に内服薬が処方されるのは稀なことです。

内服で反応が悪かった場合、Qスイッチレーザーを利用したレーザートーニングを選択しますが、レーザートーニングはあくまで対処療法的な施術で、肝斑の根本治療には結びつきません。

レーザートーニングを行って、メラニン色素を減らしたのちに、その領域の毛細血管の数および、毛細血管壁の透過率を減少させると再発が防げるという報告があり、この場合は577nmなどの黄色レーザーや585nmのダイレーザーを選択します。

海外のレーザー治療の最新論文では、肝斑治療にフラクショナルレーザー機器を用いたものが多く報告されています。

ただし、「フラクショナルレーザー機器であればどれでもよい」

というわけではありません。

こちらはクリニックFにおいてある数多くのフラクショナルレーザー機器の波長の比較ですが、水に対する吸収曲線を考えていただければわかるように、それぞれの波長特性を使い分けなければなりません。

中でも1927nmのツリウムグラスを利用した機器(フラクセル3DUAL)は、ミニマムアブレイティブといわれる特殊な照射が可能になり、蒸散能力と止血能力のバランスから、肝斑治療に効果的との報告が多いです。

*******

ちょっと長くなってきましたが、ここからはパリの話もすこし。

帰国してから一月あまり経過してしまいましたが、残りの写真をアップしようと思います。

一つ、こちらが僕のお気に入りのパリのお店。

レオンです。

このお店、ベルギーのブリュッセルが本店で、パリには支店が何店舗かあります。

シャンゼリゼ通りや、ジョルジュ・サンクエリア。

さらにポルトマイヨの学会会場前にもありました。

ムール貝の専門店です。

様々な調理法があり、ベルギービールとポテトと一緒に食べます。

これが僕は好物で、パリ滞在中必ず一度は行きますね。

以前

「牡蠣と違ってムール貝はあまりきれいな場所で生息しないので、多く食べ過ぎないほうがいい」

といわれたことがありますが、好きなものは好きです(苦笑)。

その他食事関係でお気に入りは、こちら。

オルセー美術館、大きな時計の裏にあるカフェです。

今回は残念ながら立ち寄る時間がなかったです。

こちらはパリにある、古代史博物館。

あまり観光客がいません。

 

シロナガスクジラの骨が見えますよね。

好きな場所です。

そして、チュイルリー公園 (Jardin des Tuileries)。

広い道を中心に、左右対称に設計されたフランス式庭園の代表ですね。

こちらの公園の横にはルーブル美術館があります。

ルーブルにに入るには、とても混雑する地上のピラミッドから入る方法以外に

こちらのカルーゼル凱旋門の横の階段を下り、

地下から入る方法があります。

その際には、ダヴィンチコードの最終章に登場する、こちらの逆さピラミッドを観ることが出来ますよ。

ルーブル美術館は、時間があると必ず短時間でも訪れる場所です。

こちらの人だかりは、ご存知

モナリザ。

ミロのヴィーナス。

フェルメールの「レースを編む女」。

同じくフェルメールの地理学者。

いつも観に行くお気に入りの作品がいくつかあるのですが、修復中であったり、貸し出し中であったりして、観ることが出来ないものもあります。

今回は「サモトラケのニケ」の像が、いつもの階段の踊り場にありませんでした。

とても好きな像だけに残念でした。

こちらはルーブル美術館のWEBSITEからお写真をお借りしました。

パリといえば、夜景が美しいです。

こちらは凱旋門の下よりシャンゼリゼ通りを眺めたところ。

さらに、凱旋門を登り、エッフェル塔を観たところ。

そして、ラディフェンスの新凱旋門の夜景も好きですね。

パリを歩くと気持ちが高揚します。


1万分の1の確率 光治療器 フォト治療の今昔

おはようございます。

今日は3月7日(金)。クリニックFの診療日です。

照射に向かう途中のパウダールーム。

個人クリニックで小さな場所に診療で必要な要素をすべて盛り込もうと思うと、結構大変です(笑)。

さて、実は昨日2円の郵便切手を買うために、書き損じた10枚弱の年賀状を取り出してスタッフに郵便局まで行ってもらおうとしたのですが

「そういえば」

と思い出し、お年玉付き年賀はがきの当選番号を確認してみました。

72 74 の切手シートが当たっていなかったので、そのまま交換に出そうと思ったのですが・・・

ふと2等の当選番号を見ると、その数枚ずれた番号のはがきがあるのです。

「もしや!?」

と思ってみたら、下4桁 2344 ありましたよ。

2等の当選です。

なんと一万分の一の確率。

賞品はふるさと小包便だそうですので、楽しみに待ちたいと思います。

今年も幸先の良いスタートとなりました。

※※※

4月よりいよいよ消費税が上がりますね。

クリニックでも施術価格の改定の準備をしていますが、僕のような個人レーザークリニックにとっても今年は特に色々と考えさせられる年となりました。

海外のレーザー機器を購入する際にも、当然輸入税がかかるからです。

クリニックFは、定期的に来院して下さる方に最もメリットを感じて頂けるように、使用頻度の高い機器は必ず購入してから2年以内に本体を入れ替えるようにしています。

やはり精密機器ですので、新しければ新しいほど、性能の劣化や誤動作が少なくて済みます。

価格にして1千万円以上の機器を購入しますので、消費税の差額を考えると当然4月前にクリニックにインストール出来るほうがいいですよね。

医師として理想を追求したい自分と、経営者として現実を考えなければならない自分。

小さなクリニックですと、いろいろ悩みますね。

※※※

今日は光治療器についてすこし話をしようと思います。

光治療器が世に出てすでに20年近くの月日が経過しましたが、米国では光治療器を定期的に照射して、「エイジングスキンメンテナンス」に使用するのが常識となりつつあります。

光治療器の照射を始めた15年前の写真と、現在の患者さんの写真を比較するような演題が欧米の学会でも数多く発表されており、明らかに15年前よりも肌質が美しく若くなっている症例が提示されると、会場の医師からもどよめきが出ます。

光治療器のシミを改善する作用、肌を若々しくする作用が再確認されているのです。

中でも、スタンフォード大学の協力により米国サイトン社が研究した内容は衝撃でした。

こちらは昨年2月にサイトン本社を訪問した時のブログにも書きましたが、若年者と加齢した皮膚の遺伝子発現の差異から老化に関わる2265のRNAを見出したところ、3回の連続した光治療後には、そのうち1293のRNAが若い肌の遺伝子発現レベルに近づいたというものです。

光治療器を照射することは、皮膚のアンチエイジングに確実に繋がる。

これが、遺伝子レベルでも確認されてきたことは画期的なことだと思います。

※※※

クリニックFには現在、

◎パロマ社 スターラックス MaxG LaxY

◎エリプス社 I2PL VL+

◎キュテラ社  ライムライト アキュチップ

◎GP社 メドフラッシュⅡ

◎シネロン社 eMAX-SR eMAX-SRA

◎シネロン社  ePLUS-SR ePLUS-SRA

◎サイトン社 ジュール BBL

という七つの機器とそれらに必要な数多くのハンドピースがありますが、シミ治療に必要なスペクトルは各社研究を重ねて独自の理論を持っていますので、特性を生かす方法を用いています。

それぞれに僕の見解を述べますと

■スターラックスは、特に赤に効果を持つMAXGというハンドピースを持っていますので、赤が強い肌にはこちらが第一選択となります。

■I2PLは近赤外線領域の波長を強いフィルターでカットしていますので、皮膚冷却を用いずに常温で照射できるという長所があります。

■ライムライトはオートマティックに機能が設定できるため、経験に左右されずに結果を出せますが、プロユースの機器としては物足りないかもしれません。

■メドフラッシュⅡは、空中照射が可能ですので体幹部などの大きな範囲の施術に適しています。

■シネロン社は古くはオーロラと言われた機器の技術がさらに進化してeMAXよりePLUSに機器がアップグレード、パワーユニットが増強され効果が上がりました。シミを改善する以外に肌のタイトニング効果もありますのでクリニックFでは第一選択となります。

■サイトン社BBLはマニアなレーザー技術者が、自分の夢を実現するために作ったような光治療器です。

このほか、DEKA社のフォトシルクも評価の高い機器として知られています。

※※※

こうした光治療器は機器の性能の高さはもちろん大切ですが、ロボットのように機器が勝手に動いて照射をしてくれるわけではないので、結果はそれを扱う医師の技量に依存することとなります。

高額で性能の良いカメラを購入しても、それでよい写真が誰にも必ず撮れるというわけではないのと一緒です。

 


◆2014年3月韓国出張③ 韓国出張より帰りました 韓国が美容大国である理由 PRP ステムセル 美容医療の需給バランス

おはようございます。

今日は3月6日木曜日。クリニックFの診療日です。

昨夜韓国から戻りました。

本来ならば2泊すべきスケジュールを一泊でこなしてきましたので、まさに「弾丸ツアー」となりました。

2日間でソウルを走行した距離は200kmを超えていました。

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「韓国が美容大国である」という話を聞いて久しいですが、これは必ずしも

「韓国全体の美容医療の質が高い」

ということを意味しているわけではありません。

正確に言うと

「美容医療に関わっている医師が多いために、様々な美容法が試されている」

ということなのです。

韓国では、多くの美容医療に関わる数多くの医師がそれぞれ独自のより優れた診療方法・治療方法を試行錯誤し、日々それらを実践しているわけですが、もちろんその中には大成功例も大失敗例もあります。

価格に惹かれて韓国で施術をして、合併症で困るといったトラブルが多いのも事実です。

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そもそも美容医療という医療市場の性質は、通常の医療のカテゴリーとは少し異なっています。

一般的な医療というものは、患者の寛解・治癒を目的としていることはもちろん大前提としてありますが、その上で最新医療技術や見解、臨床で得られた知識を学会などで公開討論し、より良い治療法を模索し、「医療の質」を上げることも目的のひとつとしています。

しかしながら、美容医療の分野で優れた治療法を開発した医師は、他院との差別化を図るために、当然のことのようにその技術を秘密にしてしまうとうことをしてしまいます。

韓国で実際僕が出逢った医師には、特殊な治療技術を日本円にして700万円を超える価格で提供している方もいましたが、自分の技量に自信があれば更にそこから価格を上げていきますし、それでも評判を聞きつけた患者が殺到します。

反対に技術がなければ患者はいなくなりますし、価格を下げざるを得なくなる。

この辺りは「需給バランス」という市場原理がより働くのですよね。

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一方で、こうした韓国国内の状況の中、日本の医師の見学者は比較的好意的に受け入れられる傾向があります。

日本と韓国とでは美容市場がそもそも異なりますし、また彼らは活躍の場が国外にも欲しい。

仲介する韓国の医療機器メーカーやディストリビューターも、国外に市場を持つことが出来るかもしれないという可能性の元、日本人医師の見学は我々が想像する以上に歓迎されるのです。

とはいえ、韓国の特定の先生が編み出した「流儀」をたとえ教えてもらったとしても、それをそのまま真似てはいけないのも事実。

その治療法が、

果たして医学的に正しいのか?

実際に主張されるほど、効果があるのか?

日本人に適しているのか?

さらに、自分の患者さんに適応できるのか?

などなど、いくつもファクターを考慮し、情報を取捨選択しなければなりません。

まあ、この辺りは宝探しみたいなものでもありますから、僕たち美容に関わる医師が最も遣り甲斐を感じることの一つでしょうね。

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今回韓国でお世話になった方々を一部、お載せします。

Dr. Hae Woo Lee とWT methode clinicにて

韓国のレーザーメーカーUTI社にて

Gold plastic Surgery のDr.Lee Won Seok と

 

こちら韓国製のステムセル抽出装置です。

ステムセルについては、ぜひ次の学会で討論に加わってみたいと思います。

 

 


◆2014年3月韓国出張② 韓国でハードスケジュールこなしています

おはようございます。今日は3月5日(水)。クリニックFは休診日を頂いています。

僕は昨日から、韓国に来ています。

PRP注射に関する新たな技術があるとお聞きしてクリニック訪問したり

2006年に作られた新興レーザーメーカーiLASER Labの社長を訪れディスカッションしたり

色々とスケジュールをこなしています。

昨日のスケジュールは夜遅くまで押してしまい、9時頃閉店間際にたどり着いたのがこちらのお店。

黒い参鶏湯が名物とのこと。

参鶏湯は僕の大好物。でも黒い参鶏湯は一度しか食べたことがなく、その時の味が忘れられなくて、今回韓国のアテンドの方にお願いして連れて行って頂いたのです。

美味しかったですよ。

今日はステムセルを扱うクリニックと、PRPの別の方法で治療を行なっているクリニックを訪問。さらにレーザー企業にも訪れたいと思います。

クリニックFの診療は、明日木曜日から再開します。

僕が不在中の本日もクリニックにてご予約やご質問は承っておりますので、03−3221−6461までご連絡くださいね。

 

 


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