整骨院・鍼灸院経営者のための情報メディアサイト情報最前線にクリニックF院長 藤本幸弘が、コラムを書かせていただいています。
2016年も折り返し地点に来ました。
今年もここまでなんだか慌ただしかったですね。
1月にパリで開催されたIMCAS 国際抗加齢医療マスターコースに始まり
3月 ワシントンDC AAD米国皮膚科学会
4月 ボストン ASLMS米国レーザー医学会
5月 バンクーバー ICO国際肥満学会
5月 スロヴェニア FOTONAレーザーミーティング
6月 上海、北京 レーザーミーティング
6月 バンコク ITCAM国際タイ美容シンポジウム
7月 ラスベガス エステティックショー
・・・と、それぞれ実際足を運び、参加または講演した国際学会があります。
自分自身の忘備録としてここでこれらを一度振り返り、2016年上半期の総括をしておきたいと思います。
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■医療機器部門では、レーザー光ばかりではなく、高周波、高密度焦点式超音波、LED、クライオ、パルス磁場、プラズマなどのエネルギーを使用したEBMD =Energy based medical device という言葉が一般演題としても使われるようになりました。
レーザー治療も15年前には肌の中の一部を治療するスポット治療を指すものだったわけですが、そこから進化を遂げ、肌の一定面積に対してどの種類のエネルギーを何ジュール加えるのか? という議論に移行しつつあります。
そんな中、本年も様々な機器が登場しました。
■昨年雨後のタケノコのように各社でデビューしたピコ秒レーザー機器はアルマレーザー社のPICO Clearの登場で一巡した感じです。
■順調に機器のアップグレードを続けている企業の一つがBTL社。
ヴァンキッシュME、エクシリスUltra等アップグレード機器と、セルライトに特化したセルトーンと言った新たな機種を発売しました。
■Zelitiq社ではCoolSculptingの新たなアプリケータ「クールミニ」を発売、あご下の施術を可能にしました。
■施術面で進化があったのは、FOTONA社のTightSculpting。
こちらは既存のNdヤグおよびErヤグレーザーをボディタイトニングに使用した施術です。
さらにフォトナ4Dで使用するFrac3が赤み治療に適していることが分かり、こちらも使用されています。
特にFOTONA社は米国支社が本社の株を買い取るMOBが行われた直後で、今後のマーケティングが楽しみです。
また、腋臭治療のために使用されているmiraDryが脱毛にも効果的なことが分かり、こちらはMiraSmoothとして新たな治療名でのマーケティングが始まりました。
■新規注目株としては、次世代のマイクロニードル機種と評価されている
〇Aesthetic Biomedical Inc社のVivaceRF。
〇InMode社のFractora。
〇Thermi社のThermiSmoothBody。
〇Rohrer Aesthetics社のPhoenixCO2。
の4機種などが挙げられますね。
海外の美容機器市場。依然として目が離せない状況ですね。
レーザー、光治療器を始めとした機器の買い時はいつなのか?
最近多くの先生方に質問されます。
レーザー機器を購入するときは、1000万円単位の出費が必要となりますよね。
海外からの個人輸入という形をとることもあり、円の値動きは機器購入に大きく影響します。
クリニックFとして診療を始めて約10年。
円~ドルレートは100円をまたいで、80円から120円まで大きく動きました。
クリニックFの場合、使用頻度に応じてレーザー機器本体を買い替えていますので多少のヘッジはできますが、ドル~円レートは経営的にも重要です。
英国ユーロ離脱→円高株安から、少しずつまた円が安くなりつつありますが、11月にありえるトランプ政権誕生となると、再び円安基調でしょう。
安倍首相もトランプ政権が現実味を帯びてくると、改憲に当面着手出来なくなるかもしれません。
その後のプランに消費税増税も控えていると考えると、やっぱり僕も10月までを目安に円高局面でチャンスを待って、レーザーを購入したいですね。
たった今「なないろ日和」の放映終了しました。
おばあちゃんと一緒に呉の病院の病室で観られました。
一瞬、宮下宏紀先生も映り込みましたよ。
さて、これから帰京です。