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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:音楽・オペラ・バレエ・ミュージカル

廃盤で欲しかったCD

廃盤で欲しかったCDをたまたまヤフオクで見つけて、数日前に1人入札していたら、終了直前に他の人に入札されて攫われてしまい、なんだかなと思っていたんですが、今みたらなんと家にあった。

以前に買えたことを忘れていたらしい。

落札出来なくてラッキー。笑

こちらは、2018年に名盤JAZZのカラー限定盤をヤフオクで落とした際のブログです。

https://takahirofujimoto.com/blog/blog/diary/music/post_22795/


雑誌レコード芸術 休刊

レコード芸術がとうとう6月20日に休刊になったんですね。

紙媒体とLPやCDがなくなりつつある今。よくもここまで残ったものだとは思いますが、クラシックファンとしては寂しい限りです。

最終号買っておこうと思ったら、どこも売れ切れですね。残念!

こんな僕もユニバーサルミュージック社から心と身体に影響を与えるコンピレーションクラシックCDのスッキリシリーズを出盤した際に、一回だけ2ページの特集を組んで頂いたことがあるのです。

あれは嬉しかったなあ。

https://takahirofujimoto.com/blog/media/post_7089/?fbclid=IwAR0Lr4N5iyHp1oJQykXn3oW3yNoBDU4n3_BduzGteY3NXpKHY7TOI2qo1KA


ロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団

ラフマニノフ生誕150周年である今年。ゼレンスキーの乱が無ければ、さぞかしロシアの音楽家にとっても素晴らしい年になったと思いますが、藤田真央くんとイスラエル出身の指揮者ラハフシャニ率いるロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団を聴きに行ってきました。

今や世界を代表するピアニストとなった24歳の藤田真央くん。日本では最もチケットが手に入れにくいアーティストと言われていて、もちろんチケットも完売。

彼の10本の指には、それぞれ独自の脳がついているんじゃないかと思うぐらい、全ての指で独特の音色と強弱、テンポ感を表現でき、超絶テクニックでどんな難曲もさらっと弾いてしまう人といったら良いのでしょうか?僕にとっては人生で初めて実際に出会うことの出来た、大谷翔平レベルの天才ですね。常に進化を続けていて、毎回最新の演奏が最高の演奏なんじゃないかと思います。今回も感動で、全てを忘れて集中し、心が洗われました。

ラフマニノフピアノ協奏曲第3番は、ピアニストでもあったラフマニノフがアメリカ時代に作曲しましたが、あのホロヴィッツの登場まではその難しさで楽譜通りに弾くことが出来る人がいなかったと聞いています。

ヴァン・クライバーンやデニス・マツーエフなどの演奏も素晴らしかったですが、藤田真央くんはこの難曲をチャイコフスキーコンクールでも見事に弾きました。CDで聴ける以上の演奏を実際のリアルコンサートで聴けるのは、本当に幸せを感じますね。

オランダはロッテルダムフィルハーモニー管弦楽団は1918年に設立されましたが、記憶に新しいのは1995年から2008年までヴァレリー・ゲルギエフが首席指揮者には就任。2008年にヤニック・ネゼ=セガンが、さらに2018年まだ20代のラハフ・シャニが引き継いで現在に至ります。エネルギッシュな演奏は欧州でも評価されていますが、今回の演奏会も技術と表現力の高さに圧倒されました。オーボエ奏者が光っていたなあ。

ピアニスト出身のラハフ・シャニは現在34歳。今回の藤田真央くんのアンコールでのドヴォルザークスラブ舞曲のピアノ連弾も素晴らしかったです。現在東京フィルを率いているイタリアはベローナ出身の35歳の指揮者アンドレア・バッティストーニと並んで、ラハフ・シャニは僕が最も注目している若手指揮者です。どちらも必ず近い将来、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート振るだろうなあ。


ラフマニノフ生誕150年記念!デッカ『ラフマニノフ:作品全集』

2023年はロシアの作曲家のラフマニノフの生誕150周年。

国内のクラシックコンサートではラフマニノフの演奏が数多くなされていますが、ウクライナ問題が無ければ多くの演奏家がロシアから来てくれたでしょうね。

DECCAからラフマニノフ全集、全32CDが発売されたので、早速購入しました。

ラフマニノフは中高生の時から聴いていましたので、かれこれ40年の付き合いになりますが、彼は

Music is enough for a lifetime, but a lifetime is
not enough for music. -Sergei Rachmaninov

という言葉を残しているのです。

音楽は一生を豊かにしてくれるが、音楽を理解するためには全ての人生をもってしても足りない。

とまあこんな意味でしょうか?

ラフマニノフの楽曲素晴らしいものが多いのですが僕も指揮をさせていただいた、ピアノ協奏曲第2番や、パガニーニの主題による狂詩曲の第18変奏曲の二曲だけでも、もう何千回と聴いているのではないかと思いますが、毎回発見があり飽きる事は無いですね。

この全集の中にはまだ聴いていない曲もあると思いますので、新たな発掘が楽しみです。


リバーサルオーケストラ

クラシック音楽を題材にしたドラマというと、のだめカンタービレが有名ですが、この3月に終了したリバーサルオーケストラは回を追うごとに惹きつけられ、心から楽しませて頂きました。

俳優さん女優さんともに、半年かけて楽器や指揮を練習したそうです。

僕自身もすっかり音楽から離れて楽譜が読めなくなった後に1年間練習してオーケストラの指揮をやりましたが、並大抵の努力では無いですね。

素晴らしいと思います。

リバーサルオーケストラ

玉響の演奏の最後の曲に選ばれたのがチャイコフスキーの交響曲第5番でした。

この曲は実は本当に好きで、僕が大学生の時に一番聴いた曲なんです。

実に思い出深い。

所謂、運命や悲壮や新世界や未完成などの名前がついていない交響曲の中で、ラフマニノフの交響曲第2番と並んで最も完成度の高いものだと思うのですよね。

何より、運命に対して明るい未来を提案するというコンセプトで作られた曲です。
チャイコフスキー交響曲の演奏といえばムラヴィンスキーの指揮。聴いた事がない方は是非お聴きください。

チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」

 


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