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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:アジア インド編

インド仏教八大聖地

ブッダガヤは釈迦(如来)が菩提樹の下で成道(悟り)を開いたとされる地として知られています。

紀元前3世紀頃にアショーカ王の建立とされる寺院を起源とするマハーボディ寺院は仏教八大聖地の筆頭ですが、今日はその北へ100kmぐらいの聖地ラージギルまで足を伸ばしました。

出家した仏陀が晩年まで多くの説法を行った場所です。リフトで上まで登れますが、かなりの山の上。

日蓮系の日本寺も建立されています。そこから山道を歩いて暫くするとグラッドラクータと呼ばれる説法台が残されています。

大変な混雑ぶりでしたが、この山を登って説法を聞きたいと思うほど、釈迦の説法は魅力的だったんですね。

インド仏教八大聖地

ルンビニー 生誕の地。 藍毘尼

ブッダガヤ 成道(悟り)の地。 仏陀伽邪

サールナート 初転法輪(初めての説教)の地。 鹿野苑

ラージギル 布教の地。 王舎城

サヘート・マヘート 教団本部の地。 祇園精舎

ヴァイシャリ 最後の旅の地。 毘舎離城

クシナガラ 涅槃(死)の地。 拘尸那掲羅

サンカーシャ 昇天の地。 僧伽舎


仏教が生まれた土地に来て夜に1人思う事

仏教が生まれた土地に来て夜に1人思う事。

インドの自然は本当に過酷です。

仏教が世界宗教となりえたのは、色即是空 空即是色と、身の周りの感覚やものは全てが空であると、価値観を限定する事無く多様性を許容したからなのでしょうね。

今から2500年前の釈迦の弟子達によって口伝された言行録が、数100年後に文字の発明により文字起こしされたのがお経ということになります。

発祥の地であるインドでは、仏教は前3世紀頃のアショーカ王を頂点に、徐々にヒンドゥー教に組み込まれてゆきます。

最終的には13世紀にイスラム教国であるデリースルターン朝、さらに16世紀からは同じくイスラム国家であるムガール帝国がインドを支配すると、ほぼ消滅するのです。

現在でも全インド内の仏教徒は1%以下です。

ヒンドゥー教も仏教も元はといえばバラモン教から発達した兄弟ですが、カースト制度が深く残るインドの土地ではヒンドゥー教の教えの方がより適していたのでしょう。

最近は下位カーストを中心に仏教徒が増えていると聞きましたが、まだまだでしょうね。

お経として言語となると、多くの解釈が生まれてきます。

長い年月をかけて、修行者だけが救われる上座部仏教が東南アジア(スリランカ、ミャンマー、カンボジア、タイ)へ。

信仰のみでより多くの人が救われる大乗仏教(顕教・密教)は東アジア(日本、中国、韓国、ベトナム、チベット、モンゴル)に伝わり、そのまま土着の文化と一致化して、アジア仏教圏を作り上げたと言えます。

これらの多くの仏教国が宗派を超えてブッダガヤに集まり再統合できるのがまた、仏教の寛容さなのかもしれませんね。

ちなみにインドと中国は現在あまり仲が良いわけではなく、中国人にはVISAを発行していないのだそうです。


日本寺

日本寺。

そして横には日本風の大仏もあります。

仏像の顔も日本風ですね。

大仏の周りは10人の弟子が並んでいて、般若心経に出てくる舎利子の像もありましたよ。

このお寺には多くの喜捨が日本の寺院から寄せられていて、鎌倉大仏の高徳院などの名前も並んでいました。

 


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